占冠から100kmまでの自由席特急券です。

「占冠->新千歳空港」乗車券・自由席特急券

占冠~新千歳空港乗車券
占冠から新千歳空港までの乗車券です。券売機や発券端末がないのでこのような常備券になります。

北海道の中心に位置する占冠駅で購入した、占冠から新千歳空港駅までの乗車券、自由席特急券です。
占冠駅は簡易委託駅となっており、マルスどころか自動券売機もないため今回のような印刷済みの常備券や手書きの補充券のみとなっています。
営業時間は14時50分の札幌行特急発車にあわせる形で朝7時35分から15時30分まで。土休日は15時までです。なお、12時45分から13時45分まではお昼休みです。

乗車券は札幌や新千歳空港など需要の多そうなところのみ常備であり、あとは補充券のようです。
一方、自由席特急券は占冠駅は100kmまでと150kmまでの常備券があるようです。
ただ、自由席特急券については、2024/03/16のダイヤ改正で「おおぞら」「とかち」が全車指定席になるため、おそらく廃札になるのは間違いないです。
後述しますが占冠駅は特急しか止まらない特殊な駅なので、自由席廃止後は指定席特急券を毎回窓口で発行することになるのでしょうか。また座席未指定券は占冠駅では常備で導入するのか、このあたりは興味深いところです。

特急しか止まらない

占冠駅
占冠駅のある占冠村は日本でも有数の低温地域。お天気ニュースに最低気温で占冠が紹介されることもしばしば。

占冠駅は、占冠村の中心に位置し内陸部にあることから天気ニュースでその日の最低気温日本一で紹介されることも多いです。
訪問時は雪自体は多くはなかったのですが、流石に2月は完全にあたり一面が凍り付いていました。
駅近くには観光物産館があり、そこの2階にはパンダのイラストで「中華料理チーナ」が営業中。確か手稲の稲積公園近くでやってた町中華で、チェーン店だったっけ?と一瞬思ったものの、後で調べたところ手稲から移転した模様。時間が合わず訪問できませんでしたが、今度時間を作ってみよう。

占冠駅名標
占冠駅の駅名標。隣駅はトマム、新夕張ですが・・・
運賃表。
隣駅になるトマムまで540円。新夕張まで750円。北海道の広さが実感できる瞬間です。

占冠駅ですが、隣駅にあたるトマムまで540円、新夕張まで750円とかなりの額になり、北海道の広さを実感させます。ちなみに2004年までは新夕張との間に楓駅がありました。

なお、自由席特急券の特急料金表を見ると、新夕張、トマム、新得の自由席特急料金の欄が空欄ですが、これは「石勝線特例」と呼ばれるもので、新夕張~占冠~トマム~新得間の相互利用においては、自由席利用に限り特急料金が不要というものです。
なぜかというとこの区間には普通列車がないためです。このため駅貼り付けの時刻表には「全列車が特急列車です」というなかなかシュールな表示が見られます。

時刻表
「全列車が特急列車です」表示。

簡易委託とはいえ、係員が常駐しているため駅舎内はストーブがつけられ、暖を取ることができます。
占冠駅自体は1980年開業と比較的新しいため駅舎自体は近代的ですが、ストーブが置かれて暖を取る姿は今も昔も変わらないかなあ、と。

駅ホームを撮ろうとしてホームに出ます。

標柱。
自由席の乗り場を示す標柱。自由席はホームはずれのほうになるので、ふきっさらしのホームで待つのは寒い。。。

ホームは凍った雪に覆われていました。雪自体は多くはないけど一度積もったらなかなか溶けないというやつです。そしてそういうところは大概寒い。
自由席の乗車口で待つことにしましたが、防寒装備ではあったもののこんなところで動かないままじっと立っていたら身も心も凍りそう・・・ということで早々とあきらめ、駅舎内に引き上げました。

「とかち」が到着。
特急「とかち」が占冠駅に入線。南千歳まで乗車してそこから新千歳空港に向かいます。

結局、「とかち」は6分遅れとのこと。たった6分とはいえ、あの標柱下で待つのはちょっときつい。
改めて北海道の厳しさを感じさせる結果となりました。

入線した「とかち」はキハ261系の5両編成。通常は4両なので増結されているようです。自由席は1両ですが5割ほどの乗車率で着席は特に問題なく、新夕張に向けて出発していきました。

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