九州地区で活躍するJR貨物の交直流電気機関車EF81形。鳥栖貨物ターミナルの留置線(佐賀県鳥栖市)では、運用の合間に休んでいる姿が見られます。ステンレス車体の303号機とローズピンク色の403号機を見てみました。

 

 

鳥栖貨物ターミナルの留置線で休むEF81 403(左)とEH500-45

 

 

EF81 403が出た後、午後には303号機の姿も。のんびり佇んでいるのを眺めて気持ちが安らぎました

 

 

 

 

鳥栖貨物ターミナルの留置線はJR鳥栖駅前(東側)から400㍍ほど北に進んだJR九州ファームの社屋付近にあり、待機する電気機関車が路上から見られます。

 

私が訪れた2月中旬の週末には、午前にEF81 403、午後にはEF81 303がEH500-45と並んで入線していました。403号機は鍋島貨物ターミナル行きの4081レ、303号機は4095レの代走で来ていたようです。

 

 

 

 

 

歩道から見たEF81 403。交直流機の標準色、赤13号の車体が懐かしく感じます。同機は元130号機。側面のナンバープレート横には「日本国有鉄道 小倉工場 昭和61年改造」の銘板が見られます

 

 

 

 

 

 

EF81 303は午後の日差しを浴びて輝いていました。微妙な凹凸など、走っている時には気づかなかったステンレス車体の細部を確認できました

 

 

 

 

電気機関車はパンタグラフを上げて力強く走る姿が一番の魅力ですが、車庫や留置線で休むシーンも日常感にあふれて良いものです。

 

鳥栖貨物ターミナルの留置線もそんな雰囲気で、フェンスなどの障害物を含めて絵になるような気がします。駅駐車場のそばでアクセスも良いため、何かのついでにちょっと立ち寄りたくなるスポットに思えました。

 

 

後継機のEF510形300番台が増えてきたことで、EF81形の活躍舞台は今後減っていきます。今回取り上げた403号機も前回全検から6年が過ぎ、近く引退すると思います。撮影機会はますます限られそうですが、ちょっとした日常シーンも記録しておきたいところです。