【国内最後の国鉄特急】381系特急やくも号の旅 PART1 | しなのは走るよ♩♫どこまでも☆♩♫♬

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よろしくお願いします。


みなさんこんにちは。

ゼルファーです。

本日は岡山駅に来ています。


今回はこの岡山駅から特急やくも号に乗って、終点の出雲市駅まで行ってみようと思います。


  ​特急やくも11号出雲市ゆき


今回乗車するのは12:05発特急やくも11号出雲市ゆき。


やくも号は時間帯によって『パノラマ型グリーン車』が連結されていたり『国鉄色リバイバル車両』で運転されたり等いくつかの車両パターンがありますが、今回は通常車両のやくも号となります。


2番線からの発車です。


  ​グリーン車の乗り心地はいかほど?


今回は先頭車両のグリーン車を取りました。


国鉄特急型381系電車のグリーン車は1度乗ってみたかったので、山陰地方の車窓を楽しみながらその乗り心地を味わいたいと思います。


しかし乗車口の字光式案内板


とてもふつくしい。


私の地元長野県の駅ではこの様な案内板は見た事無いので非常に新鮮な感じです。



ちなみに地元長野駅の乗り口案内はこんな感じ。


もちろんこれはこれで味がありますが(笑)


  ​11:57  列車が入線


発車時刻の8分前に列車が入線してきました。


黄色とオレンジのカラーリング。


縦に並ぶ丸目灯のライト。


ヘッドマーク上部のエンブレム


無機質なガラス張りの運転席。



すべてを含め、旅情溢れるまさしく在来線の花形電車。


これが2024年現在、国内で現存する最後の国鉄特急型381系電車です。



令和の時代となった今ではエクステリア面に少々古臭さを感じるところもありますが、入線してくる姿を眺めると何故だろう。


平成末期〜令和に登場した新型車両よりも『旅』をしている感じがすごく掻き立てられます。



ちなみにJR西日本の公式発表では、この381系電車は2024年4月を目処に退役する事が既に決定されています。


この様な味のある古き良き時代の車両が姿を消してしまうのは非常に寂しい限りですが、これも時代の流れという訳です。


  ​いざ、グリーン車内へ


さて、それではいよいよ乗車です。


今回も乗車した瞬間にアッと驚かされました。



車内にはベージュ系統でまとめられた絨毯とシートが佇んでいて、イエロー照明とのバランスが非常に良く、グリーン車独特の『いかにも特別車両である』という雰囲気を醸し出しています。


座席は2列+1列シートの組み合わせが11列(1番後ろは1列+1列)合計32席となっていますが、注目は高床式になっているところ(実は普通車も高床式)。



肘掛け付近まで広がる大きな窓と相まって、非常にワイドな車窓が楽しめそうですね。


他には可動式の大きな枕肘掛け格納タイプのテーブル


大きな駅弁を広げてもこれなら大丈夫そう。



フットレストはかなり大きい。


座席スペースはフットレスト含めすべて絨毯。


通路はタイルとなっていますが、座席と通路できっちり差別化がされている点も注目ポイントです。



カーテンはこんな感じです。


ここでふと思ったのが、383系特急しなの号と良く似たカーテンだなという事。


以前から、381系と383系はパノラマグリーン車の外観など良く似ている部分があると思っていましたが、カーテンも似ているとは。



ちなみにこちらが特急しなの号のカーテン。


プリーツ形状で畳んだ太さもほぼ同じです。



両者の外観比較。


まるで兄弟みたいだ(笑)


  ​12:05  特急やくも11号発車


定刻通り12:05に特急やくも11号は岡山駅を発車していきます。


途中の停車駅は、倉敷総社備中高梁新見根雨米子安来松江玉造温泉宍道、終点出雲市です。


出雲市駅到着は15:12なのでそれまで約3時間、国鉄特急電車からの車窓を楽しみたいと思います。



岡山駅を出発してしばらくは山陽新幹線と並走しながら進みますが、途中右側に大量のコンテナが見えてきました。


これはJR貨物のコンテナ群。


この辺りは岡山貨物ターミナル駅(貨物専用駅)になっていて、JR貨物のコンテナが所狭しと並んでいます。



お!これは??


初見では岡山県にも『川崎』があるのかと少し驚きましたが、実は神奈川県の川崎市とは無関係。


岡山県倉敷市にある私立大学『川崎医科大学』の附属病院で、三次救急に対応可能な高度救急救命センターが併設されている大病院です。


  ​12:16  倉敷停車


岡山駅を出発して11分、倉敷駅に到着しました。


特急やくも号はこの先から伯備線へと進んで行きますが、倉敷駅はこの伯備線の起点駅にもなっている交通の要衝駅。


山陽本線伯備線の2路線が乗り入れ、1日に約15,000人が利用する大きな駅です。


  ​新見駅まで一蓮托生


倉敷駅を出発して数分、左側に大きな河川が見えてきます。


これは高梁川(たかはしがわ)


実延長111kmの一級河川で、岡山県を代表する河川の1つです。



高梁川と伯備線の間を走る道路は『岡山県道24号線』。


この後『国道180号線』に姿を変え、途中の新見駅付近まで高梁川と共に一蓮托生で進んで行きます。


  ​12:24  総社停車


倉敷駅を出発して8分、総社駅に到着です。


ここから先は曲線の多い山岳路線に入っていきます。


381系電車は自然振り子装置を搭載する事で、曲線が多くてスピードが出しにくい路線でも、曲線を本則+20km/hで通過する事を可能にした国内初の振り子電車(初登場1973年・特急しなの)。


つまりこの先は、381系電車の本領発揮という訳です。


  ​381系電車の真骨頂?


総社を出発すると、山岳路線特有の長いトンネル通過が多くなります。


写真は最初のトンネルを通過している様子。


時刻はまだ12:30頃ですが、束の間の時間だけ夜汽車の雰囲気を堪能します。



ちなみに車両の連結部(幌の部分)では、振り子装置で車体が傾く様子を観察する事ができます。


写真は曲線通過時を撮影したもの。


手前のドアの窓ガラス越しに奥のドアの窓ガラスを見ると、車体が傾いているのがよく分かります。



振り子装置のおかげで、曲線をイイ感じで光速通過。


ところが撮影に夢中になっている最中、私はある事実に気付きました。

これ、きもちわるいな (汗


そうなんです。

実は381系電車には、振り子装置の構造上、不自然な揺れ方が発生する事で『乗り物酔いをしやすい』という最大の欠点があるのです^^;

車掌さんが乗務中に酔って嘔吐した等の逸話もあり、今回は私自身、ある程度下調べをして食事の時間も調節して乗車したのですが、まさかこんなに早い段階で酔ってしまうとは・・・。

なるほど、これが381系電車の『真骨頂』という事です(笑)

  ​せっかくなのでトイレを拝見


酔った状態で撮影を継続するのも中々アホな気がしますが、せっかく乗車したのでトイレなどの設備も見てみたいと思います。


手洗いスペースには大きな三面鏡とハンドソープが備え付けられていて、自動水栓の水道になっています。


ちなみに先ほどの写真に写っていたエチケット袋はこの手洗いスペースに完備。



ちなみに、手洗いスペースはカーテンがかけられる様になっているので、ある程度プライバシーにも配慮がなされています。



トイレはリニューアル工事が施された事で、国鉄車両にありがちな独特の雰囲気はほとんど無く、どなたでも利用しやすい感じです。


手をかざしてワンタッチで流せるところもポイント。



さて、色々とひと段落したので、再び高梁川の流麗な姿を眺めながらひと休み。


次の停車駅は備中高梁です。


Part2へ続く



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  ​鉄道旅行資金倍増計画



まだ見ぬ路線を求めて、私が取り組んでいる資産形成1つ。





この記事を書いた人


名前:ゼルファー


383系特急しなのをこよなく愛する鉄道ファンです。


きっぷを効率よく買う事でお金を浮かせて、普段は敷居の高いグリーン車に上手に乗る事が私の乗り鉄スタンスです。



好きな車両

381系、383系


撮影機材

SONY FDR-AX45

iPhone14


主な活動地域

関東甲信、東海、北陸、中部