↑↓北陸から関西にやって来たサワ座。ローズピンクのEF81とのお馴染みのコンビ。2006年11月。

旅行熱は旺盛だ。
しかし、団体専用列車というホームの案内放送はあまり聞かなくなった。団体から個人へ、旅行スタイルは移行したのかも。青春18きっぷの人気は相変わらずだ。
国鉄末期からJRに移り変わった頃は、お座敷列車やサロンカーといった客車編成のジョイフルトレインがあちこちに配置されていて、そのほとんどは改造による客車列車であった。機関車が牽引し、非電化区間にも入れる。運転スケジュールは鉄道雑誌にも掲載され、その情報が雑誌の売り上げにも貢献したようだ。しかし、運転取り止めなどのウヤには泣かされた人も多いだろう。

ファンには人気であったその団臨であるが、次第に翳りが見えはじめた。旅行スタイルの変化もそのひとつ。客車6~7両もの団体を集めるのが至難の技で…と旅行社が嘆く。
よりコンパクトな2両編成の気動車を改造したものに移り変わってゆく。

JRに分割されたことにより、会社を越えて運転されるケースも減少してきたように思う。設定先も次第に固定されるようになってきた。
JR西日本管内であれば、北陸~関西がひとつの設定パターン。金沢と宮原に客車編成が残存していた。

     ↑宮原に残存したサロンカーなにわ。北陸方面への設定も多く、その塗色からトワ釜がよく先頭に立った。2005年12月。

しかし、その設定も僅かになってきている。牽引機もEF81が引退し、北陸方面はDD51になっている。敦賀以北が第三セクターになる改正以降はどうなるのだろうか?
ジョイフルトレインにとっても気になる改正ではあるようだ。