KATO C56160 が入線しました | 趣味のNゲージと鉄道写真

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「趣味のNゲージ鉄道模型」という名称で続けてきましたが、鉄道写真の記事を載せる機会が増えたことからブログ名を変更しました。
内容は自分への備忘記録が中心で、旧型車両の話題に偏る傾向があります。拙い内容ですが、ご覧頂ければ幸いです。

こんにちは。

 

先日、うちの鉄道にもKATOの「C56160」が入線しました。今回もたいへん素晴らしい出来栄えでとても満足しています。それでは、過去に入線した「C56小海線」と比較しながら見ていきたいと思います。

 

 

まずはC56小海線(奥)とC56160(手前)を並べて記念撮影。

C56160が生まれたのは、ヨーロッパで第2次世界大戦が勃発したS14年(1939年)で、鉄道省が発注したC56形としてはラストナンバーになります。S47年に梅小路に来るまでは北海道、中国、九州、横浜、長野、七尾の各地を渡り歩いてきました。S55年以降は各地でイベント列車を牽引したり、やまぐち号(S62年~)や、SL北びわこ号(H7年~)などの牽引もしてきましたが、JR西日本のATS-Pの整備計画に伴い、小型のC56では装置や電源を載せるスペースの確保が難しいため、H30年にD51200と入れ替わり本線運用からは退きました。現在は京都鉄道博物館においてSLスチーム号の運転に従事していますね。

 

 

 

公式側の比較

上:C56160、下:C56小海線

今回のC56160はKATOのHPによると、本線上での運行引退が間近になったH30年頃の形態を模型化しているとのことです。車体は落ち着いたツヤ消し黒で、先輪や動輪のスポークはしっかりと抜けています。そして何と言っても目を引くのは金色の装飾で、ボイラーのバンド・デフや点検窓の縁・煙突の周囲・シリンダーの縁と空気弁およびのぞき窓・ランボード下のタンクのバンド・キャブ窓の縁、テンダーの炭庫上部などに美しく色差しがなされています。また白ラインはランボードやキャブ下だけでなくテンダーにも塗られています。さらに銅色の空気作用管の位置や形状、キャブ下の配管類のモールドも作り分けられています。他にも随所に作り分けがなされていて、違いを探すのが楽しくなってきます。

 

 

 

非公式側の比較

上:C56160、下:C56小海線

こちら側を見比べると、屋根の延長部の継ぎ目、キャブ屋根に伸びた排気管の形状、キャブの前面窓の旋回窓の有無、ATS発電機の形状、泥だめの位置、キャブ下の配管類のモールド、テンダーのキャブ側にある短い握り棒のような白い突起物の有無(コレ何?)、単式コンプレッサーのバンドの金色の装飾、他にも細かいモールド等が作り分けられているようです。

 

それにしてもうちの160号機、公式側・非公式側ともキャブがスッキリしてるなぁ…と思っていたら、あれ?メーカーズプレートと区名札の印刷が無いぞ…。 KATOのHPに載っている画像には印刷表現があるようですので、ひょっとして印刷漏れ? この記事を書いている3月3日20時現在、まだWEBでエラー等の報告は見当たらないようですけども…皆さんのはどうですか?

 

 

 

正面の比較

左:C56小海線、右:C56160

前照灯は小海線がLP405形で160号機はLP403形、煙突の回転式火の粉止めの有無、煙室扉の上にあるハンドレールの有無、煙室ハンドルの形状と金色の色差し、標識灯の有無、など見比べていて飽きません…。標識灯は解放テコ・握り棒・両脇のステップと一体パーツになっています。

 

 

 

テンダーの比較

左:C56小海線、右:C56160

テンダー側のライトはLP42ですが取り付け位置が作り分けられています。160号機のライトの下には新設した後方視界確認用のカメラも再現されています。(この画像ではライトの影になって見づらいですよね…ごめんなさい。カメラはライトとナンバープレートの間にあります)同様にKATOのC571とD51200のテンダー妻面にもカメラが再現されています。またテンダー両脇の傾斜部のステップの形状と段数、標識灯の位置、配線等のモールド、端梁右側の暖房用ホースの有無等の作り分けがなされています。

 

 

 

走りについて

C56160(入線整備前の姿)

コアレスモーター+FW搭載の動力ユニットに加えてテンダーからも集電しており、スムースにたいへん良く走ります。音は小さめで、以前のC56小海線より低速が効くような感じがします。走りに目立ったクセはあまり見受けられません。ゴムタイヤは第3動輪に装着されています。ヘッドライトは前後とも進行方向側が点灯、電球色LEDで明るさも良い感じと思います。また好みが分かれるところかも知れませんが、過走は殆んどせずFWの効果や影響はあまり感じません。なおパワーパックはTOMIXのN-1001-CLを使用、記載内容はあくまでもウチに来た個体についての話であり、さらに私の主観・好みもありますので、参考程度ということに留めておいて下さい。

 

 

付属品

左から順に「SL北びわこ号(夏)」・SL「やまぐち」号のヘッドマーク、選択式ナンバープレート(黒地と赤地)、重連用アーノルドカプラー、重連用ナックルカプラー、交換用ナックルカプラーとなっています。ナンバープレートは黒・赤とも同じものが8枚ずつあり、無くした時に助かるなぁと感じました。ところでナンバーの色ですが…、C571やD51200の時は好みで黒一択だったのですが、C56160の場合は赤ナンバーしか見たことが無いため本当に迷ってしまいました。迷った挙句…、やっぱり黒ナンバーが好きなので苦渋の選択で黒にしました。

 

 

 

実車データ

このC56160、新製配置されてから一度も車籍を抹消されることなく現在に至っているという強運の持ち主でもあります。誕生からもうすぐ御年85歳になる現在に至るまでの主な履歴(借入は省略)を分かる範囲で掲げておきます。

①車番  ②製造   ③メーカー   ④現在の配置   

 160    S14.4   川崎重工    梅小路運転区

⑤配属履歴(漏れや間違いがあるかも知れません)

 静内、苗穂、備後十日市、白山、津山、岡山支、小郡、宇部支、鹿児島、出水、横浜、

 上諏訪、長野、七尾、梅小路

⑥備考

 長野運転所時代・・・この頃の一時期、ゼブラ塗装になる。

 梅小路入り・・・S47.10

 

 

 

終わりに…

やまぐち号の牽引機の並び。D51200やC571との重連にも使えるようにC56160の正面連結器は、一先ずGMのナックルカプラーに変更しておこうかと思っています。(いずれはKATOナックルカプラー(黒)センタリングバネ付に順次交換していくことになるかと思いますけど…)  また、やまぐち号以外にもうちの鉄道では時代設定を無視して旧形客車や貨物列車など、先のC56144と共通運用で自由奔放に使うことになるかと思います。KATOさん、今回も素晴らしい製品をありがとうございました。

 

 

 

おまけ…

 

 

この3枚は前回の記事で載せなかった写真です。S62年3月31日時点での撮影ですので、今回の製品とは時代設定が異なりますけど、参考ということで取り敢えず貼っておきます。因みに公式側は撮り忘れたようです…。orz

 

 

 

今回は以上です。

本日もご覧いただきまして、ありがとうございました。