京成成田駅【千葉県】(京成本線、京成東成田線。2017年、2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
千葉県北部、成田市の中心市街地に位置する京成本線と京成東成田線の分岐駅で、JR線の成田駅が西口の近くにあり、その成田駅とともに成田山新勝寺への最寄駅で、初詣時などは多くの参詣客が利用するのですが、駅や駅前が手狭な印象の、
京成成田駅 (けいせいなりたえき。Keisei-Narita Station) です。
 
 
駅名  
京成成田駅 (KS 40)   
 
所在地  
千葉県成田市  
 
乗車可能路線  
京成電鉄:本線東成田線  
 
隣の駅  
京成本線  
京成上野方……公津の杜駅  
成田空港方……空港第2ビル駅  
  
京成東成田線  
東成田方………東成田駅  
  
乗換可能駅   
JR東日本:成田線【本線】成田線【我孫子支線】成田線【空港支線】……成田駅まで徒歩6分  
  
訪問・撮影時  
2017年5月、2020年9月  
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1925年開業)。
駅舎………………西側のみ(1958年改築)。
出入口……………参道口(中央口。西口)、東口(駅舎内から東西自由通路で連絡)。
バリアフリー……△(西口側、駅舎内、ホームは対応済。

        東口はEV未設置で、迂回の必要あり)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………東西にあり(いずれもバスターミナルとタクシー乗り場を併設)。
 
 

 

正面口に相当する参道口(西口。中央口)です。南東方向を望む。
1958年に改築された2階建ての和風デザインの駅舎で、色は違えど成田山新勝寺にイメージを合わせています。
西口は段差なく駅舎へと出入り可能です。駅舎に入って左手に東口行きの地下道(事実上の東西自由通路)があります。
駅前広場は一応設置されていますが、見るからに手狭です。駅舎前から駅前通りの「電車道」沿いにかけてタクシー乗り場とバスターミナルが配置されています。
 
 

 

参道口駅前です。北西を望む。
駅前は成田市の中心市街地で商店が多いですが、全体的に道路が狭いため、雑然とした印象です。
写真奥にはJR線・成田駅があります。距離にして200mほどで、乗換も比較的便利ですが、雨天時は傘が必要になります。
成田山新勝寺への参道は右方向ですが、前方へ進んで成田駅手前の交差点を右折しても参道へ行けます。
 
 

参道口駅前です。北東を望む。右が京成成田駅で、左が成田駅方面です。
奥へ伸びるのは「電車道」で、戦時中の1944年に不要不急線として廃止された成宗電気軌道の廃線跡を転用した道路です。成宗電気軌道は成田山新勝寺総門前まで延びていて、参道を通らなくても電車道を通れば成田山新勝寺に到達できますし、新勝寺への距離も参道経由とほぼ変わりません(約1km)。
 
そして参道ですが、写真奥の「餃子の王将」前を左へ折れる道路を進むと市役所通りを「開運橋」で跨ぎ、成田駅前からの表参道に合流します。そして表参道を進めば1kmほどで成田山新勝寺僧門前に到達できます。
また、成田市は言わずと知れた成田山新勝寺の門前町であり、駅前と北約1kmの成田山新勝寺総門前の間には複数の参道(表参道、新道通りなど)が延びていて、各参道沿いには商店街が形成されています。成田山新勝寺に近付くごとに参詣客向けの飲食店や土産物店の割合が上がります。鰻料理の店舗も多いです。写真左側(北)が成田山新勝寺方面です。
 
 

表参道にて。成田山新勝寺方面を望む。
 
 

成田山新勝寺の総門です。
 
 

成田山新勝寺の本堂です。
 
 

 

こちらは裏口に相当する東口です。
東口側は西口側およびホームより低地に位置するため、地平からだと京成成田駅が相当高く見えます。
駅前広場に延びているペデストリアンデッキが線路下の地下道出入口に接続しています。ペデストリアンデッキと地下道出入口の間も高低差があります。
地下道出入口フロアまでは地平と上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていますが、地下道~西側の駅舎・改札口の間は階段と上りエスカレーターしかないため、バリアフリー非対応です。車いすの場合は約250m北のガードをくぐるか、約350m南の踏切を渡るかして、迂回する必要があります。
 
 

東口には西口より広々とした駅前広場があり、直上にはペデストリアンデッキが張り巡らされています。ペデストリアンデッキ上にはモニュメントもあります。
ペデストリアンデッキの下にはロータリーがあり、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。ロータリー内にあるバスのりばへはペデストリアンデッキから階段が延びています。
写真は南西を望む。
 
 

 

東口駅前です。南東を望む。
こちらは西口駅前とは違い区画整理されており、整然とした街並みが広がっています。
しかし駅前に商店は少なく、ホテルとコインパーキングが目立ちます。ホテルは成田国際空港利用者の宿泊も当て込んでいるでしょうね。
写真左前方には成田市役所があります。市役所への最寄駅はJRの成田駅ではなく京成成田駅です。
 
また、下写真奥、駅前広場から約250m南東へ進むと、成田市を出て富里市に入ります。富里市の市境エリアは京成成田駅東口駅前と街並みが一体となっています。
それにしても京成成田駅や成田市役所が成田市の端にあるとは……思いもしませんでした。
 
 

こちらは駅舎内北側にある、東口とを結ぶ地下道の階段出入口です。北東を望む。
駅東側へはこの階段を降りて右へ曲がり、さらに階段を降りると地下道を出ますが、この地下道は地形の関係もあり東口へ出る場合は一方的な下り坂、駅舎へ向かう場合は一方的な上り坂になります。
また、駅構内に出入口があるため、電車が運行されていない時間帯に通行できるかどうか分かりません(閉鎖されている可能性があります)。
 
 

 

駅舎1階にある改札口です。上写真は南西を、下写真は南東を望む。
上写真右・下写真後方が出入口で、上写真後方・下写真左には東口への地下道出入口があります。
 
駅員配置…………あり(有人駅。インターホンなし)。
自動改札機………あり(北側4通路、西側4通路の計8通路)。  
ICカード…………『PASMO』のエリア内。芝山鉄道はエリア外なのできっぷの購入を!
有人通路…………あり(北側の左端にウォークイン形式の有人通路あり。点字ブロック設置)。
幅広通路…………あり(北側の一番左の通路)。
窓口………………あり(改札窓口カウンター、北側改札口の左手前にある定期券発売所)。
自動券売機………あり(北側改札口の左手前。ICチャージ可。ライナー券売機併設)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内(多機能トイレ併設)、改札外東口駅前広場(車いす対応トイレ併設)。
付帯設備…………AED(改札内)、コインロッカー・ATM(改札外)。
売店………………なし。  
コンビニ…………なし(最寄店舗は駅舎南隣の「ファミリーマート」。

            東口近くには「ローソン」あり)。
 
改札の先は5番線成田空港方面・東成田方面ホームで、段差なく移動できます。
そして島式ホームの1・2番線、3・4番線へは地下道(階段・上りエスカレーターのみ)と跨線橋(エレベーター)で結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
  
  

きっぷうりばです。定期券うりばもあります。

右が改札口です。

 

 

地下道にて撮影。京成上野方を望む。
写真は3・4番線ホーム行きの階段ですが、4番線は現在使用停止、3番線は朝方に運行される「モーニングライナー」京成上野行き専用ホームとして使用されているため、「モーニングライナー」が運行されない昼以降はホームおよび階段などのアクセス通路が閉鎖されています。
 
 

下り5番線側壁に設置の駅名標です。電照式ですが、光源が蛍光灯なのかLEDなのか、不明です。
京成の新デザインで、駅ナンバリングが併記されています (KS 40)。
当駅は本線と東成田線の分岐駅であるため、下り方向の隣駅は本線(空港第2ビル駅)と東成田線(東成田駅)が併記されています。
ちなみに空港第2ビル駅の外国語表記はローマ字ではなく英語です。
尚、正式な駅名は「京成成田」ですが、社名・冠名の「京成」が省略されています。
 
 

こちらは下り5番線に設置の吊下式駅名標です。
電照式で、こちらのバックライトは蛍光灯のようです。
 
 

5番線には成田山新勝寺参拝を歓迎する提灯が設置されています。
 
 

 

駅構造……地平駅(南東側は崖になっています)。南西~北東方向。
配線………単式ホーム1面・島式ホーム2面の計3面3線

               (1番線以外は線路両側にホームがあります)。
 
番線は駅舎と反対側から付番されていて、
左ホーム(東)は左から1番線・2番線でともに京成本線上り京成上野方面および東成田線下り東成田・芝山千代田方面(日中のみ)です。
中央ホームは左が3番線で朝方運転の「モーニングライナー」京成上野行きのみが使用し、右が4番線で現在使用停止中です。
右ホーム(西)は5番線で本線下り成田空港方面および東成田線下り東成田・芝山千代田方面(朝と夕方以降)です。
2番線と3番線、4番線と5番線は線路を共用しています。
5番線(と4番線)が上り本線、1番線が下り本線、2番線と3番線が上下副本線です。
1番線の左は崖で、2013年、台風により法面の土砂が一部流出したことがあります。
  
ホーム有効長……1~4番線は8両強分、5番線は10両分ですが、

        現状は最長8両編成での運行です。
ホームドア………なし(2020年9月時点)。
ホーム幅…………中ほどは標準レベル(5番線は広いです)。

        一方、各ホームとも両端は狭いです。
上屋(屋根)………列車が停車する8両分に設置

        (列車が停車しない両端に雨ざらしの部分があります)。 
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機(各ホーム)、

        トイレ・多機能トイレ(5番線のみ)。
ホーム上設備……ベーカリーカフェ「サンエトワール」(5番線中ほど)  
 
5番線成田空港寄り・東成田寄り(手前側)に面して駅舎・改札口があります。
5番線と各ホームは中ほどにある地下道(階段・上りES)と京成上野寄りにある跨線橋(EVのみ)で結ばれています。
「モーニングライナー」のチケット売場は改札外にしかありませんのでご注意下さい。
 
上写真は5番線より、下写真は1番線より、京成上野方を望む。
 
 

 

 

上写真と下写真は5番線より、中写真は1番線より、いずれも京成本線・成田空港方、京成東成田線・東成田方を望む。
右から1番線~5番線の順です。
各ホームとも両端は狭くなっています。
また、5番線のみ有効長が長いです。
 
 

 

2枚とも5番線より本線・京成上野方を望む。
ホーム端のすぐ先に踏切があります。そして踏切の先に両渡り線があります。
この先、市街地が途切れて掘割区間になり、住宅地や雑木林の中を南西へ走ります。やがて右へカーブすると成田線をアンダークロスしますが、その直後に掘割区間を抜けて左へカーブします。その後は再び掘割区間になり、住宅地の中に入ると右へ左へカーブして短いトンネルを抜けます。最後は右へカーブすると半地下区間になり、公津の杜駅へと至ります。
 
 

5番線より本線・成田空港方、東成田線・東成田方および芝山鉄道線・芝山千代田方を望む。
こちらは中線と上下線が繋がっているものの、上下線間の渡り線は存在しません。また、本線と東成田線は共用区間が長く、空港第2ビル駅ならびに東成田駅の直前まで同じ線路を走ります。
この先、高架区間になって大きく右へカーブして、右手に「イオンタウン成田富里」が見えてくると進路を南東に変え、左へカーブしながら下総台地の畑や雑木林の中を走ります。その後は一瞬東北東に進路を取りますが、ほどなくトンネルに入ると右へカーブしながら短いトンネルが続く区間を走ります。そして進路を東南東に変える頃に駒井野信号場に入り、東成田線が直進、本線が左分岐の形で両路線が分かれますが、支線である東成田線の方が直進なのは、成田空港用地へ先に乗り入れたのが本線ではなく現・東成田線だったからです。現・本線の成田空港方は後から付け足された区間です。
 
本線はこの先、左へカーブしながら地下トンネルに入り、空港用地を北東へ進みます。そして今度は右へカーブして進路を南南東に変えると同時に左から来た成田スカイアクセス線と合流して、空港第2ビル駅へと至ります。
 
一方、東成田線はこの先、こちらもすぐ地下トンネルに入り、空港用地地下を東南東へ走りますが、やがて右へカーブして進路を南南東に変えると東成田駅へと至ります。列車はそのまま芝山鉄道線へと入り、芝山千代田駅へと直通しますが、芝山鉄道線は『PASMO』などの交通系ICカードが利用できないため、事前に紙のきっぷを購入する必要があります(ICカードで乗り越した場合は乗車全区間の運賃が現金徴収されます)。また、東成田駅と空港第2ビル駅は全長500mほどの地下通路で結ばれています。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2017年、2020年(いずれも乗換の為)。          
  
3面3線の地平駅ですが、東側2線は線路両側にホームが設置されています。東側は崖になっていて駅外からは高い場所に位置します。駅舎は西側にあり、東側とは地下道で連絡しています。駅前は西口側が成田山新勝寺の玄関口らしく(?)狭くごちゃごちゃしながらも賑やかで、崖下の東側は新しい市街地が広がっています。JR線の成田駅は西口から徒歩5~6分です。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。山手線~日暮里から京成本線快速特急or特急に乗車。スカイライナー不可。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。東海道新幹線~東京から山手線などで日暮里へ。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (複数あり)   
飲食チェーン店・・・あり (複数あり)   
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、
京成本線、京成東成田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は京成成田駅でも途中下車してみて下さい!
そして成田山新勝寺へご参拝の際はぜひ京成本線または京成東成田線をご利用になり、京成成田駅も観察してみて下さい!
  
(参考:京成電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)