2月27日の1803電車をもって鶴見線205系の営業運転が終了、29日の回8085H/回8095Hをもって全ての205系1100番代が鶴見線を離れました。

2015年末、当時中学3年生だった私がまだ行ったことがなかった大川駅に行ってみようと思った。というひょんなことから鶴見線205系にハマってから8年強の間、様々な思い出ができました。

最初は鶴見線内のゆったりした雰囲気を楽しんでいましたが、次第に鶴見線内だけでは飽き足らず南武線を走る交番検査の回送や大宮への入出場などにも手を出し始め、更には2022年3月からは中原支所で定期的に有料イベントを開催して頂けたので、やってくれるからにはと鶴見線・南武支線の205系が被写体として参加するイベントにはほぼ全て参加いたしました。

結果、あまり大人数で活動するのを好まない私ですが様々な繋がりが生まれ、(言い出しっぺは私ではありませんが)貸切列車を走らせたり、貸切で撮影会を開催させて頂いたり、本当に機会に恵まれました。

Googleフォトにある2000枚近くの鶴見線205系の写真は私の宝物です。

鶴見線から205系がいなくなり、趣味活動がひと段落した今、そんな「宝物」の一部で思い出を編成ごとに振り返ってみようと思います。



2018/1/13
いきなり編成写真ではないもので恐縮ですが、ビール列車として運転された日の写真です。
車内にテーブルまで設置され、ビールとおつまみを楽しみながら海芝浦を往復する企画だったと思います。当時はまだ高校2年生だったので当然参加はできず。私が20歳になるとコロナが流行り始め外で酒を飲むということが難しくなってしまい、この企画に参加する夢は叶いませんでした。

2021/2/15
鶴見線90周年を記念して装着されたヘッドマーク。寝台特急はくつるをイメージしたもので当時話題になりました。

2021/10/26
武蔵白石での折り返しのひととき。T18編成は2号車からジェット音が発生しており、また貴重な中期車(山手線に新製配置されたグループだが、網棚や床下機器が後期型と同じタイプ)で撮っても乗っても楽しい車でした。

2022/1/7
前日に大雪が降り、外に止めていた自転車が凍りつくほどの寒さとなったこの日は鶴見線でも架線凍結防止臨が走りましたが、それでも架線が凍ってしまい大幅に遅れて鶴見駅にやってきたT18編成。

2022/1/7
上の写真の2時間後に撮影した写真。雪晴れで撮影できたのはこれが最後でしょうか。

2022/3/25
中原支所初の有料撮影会に登場したT18。この頃は「何をやれば喜んで頂けるのか分からないので、アンケートに積極的に書いて欲しい」と仰っていた中原支所ですが、今では撮影会があるとその都度排障器を綺麗に塗っていただけたり、影や配置などにも最大限気を使っていただき感謝しかありません。
2023/3/21
「205系外扇車で行く鶴見線全線走破号」として我々が幹事として開催した団臨。色々ありましたが、私を鉄道趣味者の端くれとして、また人間としても成長させてくれる機会でした。
担当の方に編成の指定はあるかと尋ねて頂いたので、参加者に楽しんで頂けるように外扇モーターを積み、また貴重な中期車であるこの編成を指定させていただきました。

2023/7/18
その後は淡々と運用に就いていましたが、だいたいこの辺りから雲ゆきが怪しくなってきます。
というのも、最後に検査を通したのが2020年1月であり、あと半年で4年が経過しようとしていました。実際に少しすると中原支所の留置ばかりで営業運転に入らない日々が始まりました。
2023/11/8
03運用の始まり、鶴見駅3番線で起動・点検をするT18編成。いつもの光景ですが、この日がT18編成にとって最後の鶴見停泊となりました。

2023/11/16
E131系T3編成の試運転と離合するT18編成。鶴見線205系の中でE131系と同時に営業運転に就かない唯一の車になってしまったほか、この日がT18編成最後の終日運用となりました。

2023/11/21
T18編成はこの日の11運用終了後一旦弁天橋に入庫、昼の回送で中原支所へ送られました。
いつもの交検回送と同じスジではありますが、これがT18編成最後の鶴見線となりました。偶然810〜811Bの鶴見では最後まで残るT17編成と並びました。

2023/12/16
次に会えたのは中原支所。有志による撮影会として南武支線用205系3編成とこのT18編成をお借りいたしました。まだ他の編成が故障などした時の予備として残っていたからか広告等は残っていました。

2024/2/4
12月に一旦国府津車両センターへ疎開、もう二度と自力で本線に姿を現すことは無いと思っていましたが交番検査のためなのか、詳細は不明ですが戻ってきました。御殿場線の313系と並ぶ珍しい光景。

2024/2/10
そのまま撮影会にも使用されましたが、車内にも入れました。
広告が抜かれ、もう二度と営業列車として一般客を乗せて走ることはないことが読み取れます。

2024/3/2
そのまま中原支所に居座り、また撮影会に参加しました。
鶴見線205系を2本併結した6両編成を2本交検庫に詰め込むという企画で、左はT17とT15、右はT18とT14のペアです。
右のペアはこの翌日に国府津へ送られましたが、私は人が多いところが苦手でかつ走る直前まで勤務であったので撮影はしませんでした。
今度こそT18編成が自力で本線を走行することは無いでしょうが、悔いなく記録できたと思います。
個人的に団臨、貸切撮影会と思い出深い編成が最初に運用離脱してしまうのは少し悲しかったですが、引退後も様々なチャンスを頂けて良かったです。

回想シリーズはあと8編成ぶん不定期で続けていきますので、是非読んでいただけたらと思います。最後までありがとうございました。

〜T18編成〜
種車:サハ205-229 モハ205/204-152
製造:川重(全車)
改造:郡山
最終検査:2020-1 OM
最終営業:2023/11/21 11
鶴見線最終走行:2023/11/21 回8083H