午後2時に仕事を終えましたが、”土曜でなけりゃ映画も早い♪”(「悪女」中島みゆき)ということで、”遠まわりして帰ろ♪”(「月がとっても青いから」菅原都々子)と、地下鉄を迂回して乗車しました。

 

 

開業して17年も経つのに、まだ見たこともない大阪メトロの今里筋線に乗りに行きました。今里筋線はJR大阪環状線の外側のみを走る唯一の地下鉄路線であり、大阪市東部を北側の井高野から南側の今里までを南北に結んで、大阪市内から東や北東方面へ延びる各路線と接続しています。その性質上、阪神間に住む私にとっては、まったく利用機会のない路線ではあります。

 

 

長堀鶴見緑地線に次いで大阪では2番目のリニアメトロであり、トンネルの断面積を他の路線の8割程度に抑え、車体も小さくしてはいますが、軌道は標準軌を用いています。また主要路線である御堂筋線との乗換駅を持たないただ一つの路線であり、大阪市営地下鉄としては初めて淀川を地下トンネルでくぐりました。

 

 

上の写真は井高野側先頭の4号車の車内で、ワンマン運転の運転席への出入り口は一般的な中央ではなく、左寄りに設けられています。下の写真はそれに次ぐ3号車内です。終点の今里駅で乗車し、他の乗客が乗って来る前に撮影しました。運転士は「乗務員が車内点検に巡回します」というアナウンスの後、乗って来た南側から北側へと車内を移動して行きました。

 

 

大阪市営地下鉄として今里筋線が開業した当時は、今里以南の延伸が計画されていましたが、その後採算性はないと凍結されました。大阪維新の会が地下鉄・バスの市営交通を民営化しようとした際、自民党市議団が賛成する交換条件として提示したのが、BRTの社会実験でした。その結果導入されたのが「いまざとライナー」という名の2つのバス路線です。バス専用車線は持ちませんが、停留所の間隔を通常の2.5倍の1km程度として、地下鉄を意識しています。5年間程度利用状況を調査したうえで、地下鉄の延伸や本格的なBRTの導入を検討するという当初の予定でしたが、コロナ禍による公共交通の利用減もあり、調査を延長することになっているようです。

 

 

10分余りで行けるところを50分程度かけて移動しましたが、乗車駅降車駅とも毎日と変わらないので、料金の上限があるマイスタイル利用で追加料金なしで楽しむことができました。