2023/11/24(金)6:25 大阪駅
まだ空は真っ暗ですが、おはようございます。
始発を乗り継いで大阪駅にやってきました。
夜明け前の空気はひんやりとして、冬がすぐそこまで近づいているのを感じます。
今回の旅の行き先は、能登半島の輪島です。
年明けに地震があったので、ブログに書くのは少し時間を空けました。
地震が起こるおよそ1ヶ月前の風景をここに残していければと思います。
さて11月下旬ともなると日の出は遅いです。
昼の時間は短く、明るい時間帯に観光しようとするとあまり動き回れないのが難点。
旅程を組むのにかなり悪戦苦闘していました。
太陽は滋賀県に入って拝むことができました。
高架を走る湖西線は、遠くまで琵琶湖を望むことができるので好きな路線のひとつです。
湖面がキラキラと金色に輝く様は、眩しいけれど素晴らしい朝の車窓でした。
しかし県境を越えて福井に入ると、空は厚い雲に覆われて雨が降り出しました。
予報では、旅初日はずっと雨とのこと。
まもなく新幹線がやってくる敦賀駅は、しばらく見ないうちに巨大な要塞と化していました。
どんよりとした雨空の下、サンダーバードは越前平野を駆け抜けます。
そして大阪駅を出発してちょうど2時間、福井駅で下車をして乗ってきた列車を見送ります。
現在サンダーバードの行き先は金沢駅と和倉温泉駅ですが、北陸新幹線が延伸開業すると敦賀駅まで短縮されます。
特急街道と謳われた北陸本線、サンダーバードの車窓から付かず離れずで見えていた北陸新幹線の高架に、主役の座の交代が近いことを感じてしんみりしたり。
しんみりしてもお腹は空くもので、朝ごはんは改札を出た流れで駅そばへ。
こう寒いと温かい食べ物が体に沁みる沁みる。
天ぷらと玉子入りを頼みましたが、意外とリーズナブルでした。
広々とした新幹線の改札口にわくわくします。
駅構内には至る所に北陸新幹線の広告やパネルボードが設置され歓迎ムードでした。
続いては、えちぜん鉄道に乗車していきます。
新幹線の改札口を越えて東口に出ると、ぽっかり口を開けたえちぜん鉄道の駅舎があり、どことなくSNSパネルっぽさがあるなと。
よく見ると車両の頭が少しだけ見えています。
えちぜん鉄道の駅舎は、新幹線の延伸工事に合わせて建て替えられたのでピカピカです。
新幹線とえちぜん鉄道のホームをどこに建てるかは計画に紆余曲折あり、長くなるのでここでは割愛します。
えちぜん鉄道は、福井駅から海と山へ向かう2路線を有しています。
海へ向かう路線は、芦原温泉を通り三国港へ。
今回乗車する山へ向かう路線は、永平寺を通り恐竜博物館がある勝山へ。
福井口駅で2路線は分岐して、次の駅は難読駅名の越前開発駅。
駅名の「開発」は調べると、どうやら仏教用語からの由来で永平寺が近いことが関係しているとありました。
人員削減からワンマン運転になる路線は多いですが、えちぜん鉄道は昼間の時間帯にアテンダントが乗務して、乗車券の販売や観光スポット・乗り換えバスのアナウンスを行ったりと手厚いサービス。
沿線に観光地が多いので観光客が多いのかな。
勝山へ向かう路線は、九頭竜川に沿って進む。
線路は他の建物と比べて一段高いところを走るので、車窓からは川の流れを楽しむことができます。
福井駅を出発して25分で永平寺口に到着。
路線のちょうど真ん中くらいにある駅なので、列車のすれ違いを見ることができます。
山あいにあるからか雨上がりは空気が澄んでいて、思いっきり深呼吸したくなる。
駅前にある煉瓦造の建物は、国の登録有形文化財に指定されている旧京都電燈古市変電所。
京都電燈は京都と福井で鉄道をはじめ輸送事業を展開している京福電鉄の前身で、建物は電気を供給するための変電所。
今は永平寺に向かうバスを待っていますが、2002年の廃止までは門前とを結ぶ鉄道が走っていました。
15分くらいバスに揺られて、永平寺に到着。
乗客はみな駅から降りてきた人ですが5、6人と思ったよりも少なかったです。
福井駅から永平寺まで直通の特急バスがあるので、たぶんそっちの方が利用客は多いのだと思います。
永平寺へは土産物屋や飲食店が軒を連ねる門前通りと石畳が敷かれた旧参道があります。
行きは旧参道で、帰りは門前通りを歩きましょうか。
旧参道は門前通りの賑やかさとは打って変わって、川のせせらぎが聞こえるほどひっそりとしていました。
11月下旬は北国ではもう紅葉は終わりだろうと思い込んでいましたが、見頃が続いていたのは嬉しい誤算。
永平寺は訪れたかった場所のひとつなので、じっくり堪能していきますよ。
時折雨が降る天気ですが、次回は永平寺をぐるぐる歩き回ります。
ではではノシ