天下の往来の一つである東海道。日本の物流の大動脈と言っても過言ではないですね。その東海道線には幾多ものカモレ専用線、もしくはショートカット線も存在します。いわゆる旅客線の邪魔にならない様とか、多くの物流に対応できるようなニュアンスもあるのかもしれません。

 

 そのカモレ専用線は地上線であった高架線であったり・・はたまた地下線であったりもしますが、名古屋の清州辺りでは地上線が旅客線とは別に専用線で都合、複々線化され高速貨物列車がまさしく高速で駆け抜ける面目躍如の様を見られます。お馴染みの「ふたまたせん」さん抑えからです。

 

   「ふたまたせん」さんから

 稲沢線というのは、東海道線の清洲駅と稲沢駅あたりが該当し、本線とは別路線でまた複線になっている貨物専用線となっている区間の事ですが、清洲駅で見ていると客扱いをする東海道線のホームの東側に複線の線路があります。この辺りは完全に複々線区間として線路が4本並行しています。

 清洲駅の一つ隣の駅(名古屋寄り)枇杷島駅と清洲駅の間にある分岐点(五条川信号場)から東海道線を高架線で跨いで東側に伸びて完全に4本の線路となっています。稲沢では貨物ターミナルである愛知機関区もあり、東海道線とは完全に分離しています。そして、稲沢より北、木曽川駅との間にはまた合流点があって複々線はここで終わり東海道線に合流します。

 東側の起点は五条川信号場ではなく名古屋駅のあおなみ線の駅があるあたりで、名古屋駅では関西線の14番線ホームと新幹線ホームとの間の単線区間を上下便とも貨物列車が通過します。

 そんな事で稲沢線を走る貨物列車は以前にもアップしましたが、今回はその区間を行く西濃運輸のカンガルー便です。専用貨物便ですので積載コンテナが揃っていて、編成美があります。青いコンテナに黄色の帯、これに牽引機である桃太郎(EF210)の300番台の黄色帯との組み合わせとなればバッチリです。

  ※撮影は全て「ふたまたせん」さんです。