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テーマ:鉄道(21858)
カテゴリ:普通列車(国鉄・JR)
国鉄 キハ22:美幸線
美幸線は、1964年(昭和39年)10月5日に開業した国鉄線で、宗谷本線美深駅からオホーツク海に向けて東進、沿岸から興浜北線北見枝幸駅へ接続する計画でしたが、工事半ばに国鉄再建法施行を受けて特定地方交通線に指定され、その計画は頓挫することになります。 1日3往復のみの設定で、朝、午後、夕方に各1往復する、北海道では良く見られたローカル線の典型的なパターンです。高校生の通学を見込んだ設定ですね。もちろん、単行のみです。 ※撮影は、昭和56年3月14日です。 美深駅にて 美深駅にて出発を待つ、美幸線の始発列車。 美幸線はたったの4区間のみが暫定的に開業になっていましたが、距離的には21.2kmもあります。これは、最後の1区間である辺渓~仁宇布間が15kmもあり、それだけ人が住んでいない場所を走っていることを示しますね。山手線でしたら、この駅間に15~20駅くらい出来てしまいます。 サボ 写真は美幸線のサボですが、良く見ると下地から「北見行」の文字が凹んで見えます。1列車分の左右2枚あれば良いので、新調するまでもなかったということでしょうか?それとも、盗難にでも遭ってしまったんでしょうかね? 仁宇布(にうぷ)駅にて 私は同行した友人と一緒に乗りましたが、確か乗車は8人くらいだったような記憶があります。終点では10分もしないで折り返しとなりますので、その間に入場券を購入したり、できるだけ美幸線と判るように写真を撮るなど、かなり慌しい時間で終ってしまったように思います。 バックには鉄道とは比較にもならないほど立派な道路橋が写っていますね。この頃から自動車免許の若者総取得時代みたいな感じになってきたように記憶しています。 1両編成のホームには駅名板が1つのみ。この角度からだと「こうふ」にも見えちゃいますね。 乗っていた8人の乗客のうち、7人は折り返しの列車に乗っていました。下りに乗ってきた女性1人だけが、雪に閉ざされた町中へと消えていった姿が印象に残っています。 同線は、深名線や白糠線、添田線とともに、日本の最たる赤字ローカル線として毎年話題になっていました。これを逆手にとって乗客誘致なども行っていたようですが、それでもこの路線に乗客が殺到することなど考えられる筈も無く、お金を落とすべき乗客が「ワイド周遊券」で当たり前のようにタダ乗りしてしまう訳ですから、収入が上がる筈もありません。 何度も日本一に輝いた赤字ローカル線は、当然のごとく廃止の対象となり、1985年(昭和60年)9月16日をもってその短い歴史にピリオドを打っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.27 06:57:57
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