楽しみは、まだまだ近くにある。
鬼怒川温泉駅での楽しみは、まだ続く。
今度は、C11の連結作業に入るのだが…
この日、いつもの連結シーンとはちょっと違うことが。
なんと、母親のお手製?の手旗を持った男の子が、一緒に誘導しているのである!
それを周囲は特段咎めることもせず、共に見守る暖かさがそこにはあった。
向かいのホームで連結を見守っていたが、近づいて見てすらいたい良い風景だったのである。
そんなアシスト?もあり、無事に連結。
ということでこの日の「SL大樹6号」は、後補機にDE10 1099を従えた強力編成。
また一段と構内の賑わいが増し、気持ちが高鳴っていくのであった。
そして15:00には、会津高原尾瀬口行き6050系が到着。
南へ北へ、どちらへも向かう列車で俄に賑やかになってきた中で…
もう後ろを振り返ることは、この日はしなかった。
15:05。
今回も3号車に座席を確保し「SL大樹6号」に乗り込んだ。
こちらも約1ヶ月でのリピート乗車という、異例のスパンであった。
しかしこの日は、平日ということもあり肝心の乗車率は低めであった。
良い言い方をすれば穴場、ではあったが、少しばかり寂しい部分も…
それでも、懐かしい雰囲気に浸りながら下れる34分間は、かくも貴重な時間。
こういった選択肢があることが、今の日光方面には実に心強いものになってきている。
日常的にも気軽に使えるSL列車、というのはなかなかありそうでないものだからだ。
そうできるのも、大手私鉄がSL列車保存運転に取り組める強みなのだろう。