現在、水路壁の石垣を製作中です。
石垣は、こんな作り方をするので、完成までまだまだ時間を要します。
そこで、今回は、ちょっと前に仕上げた”お宮の鳥居”について報告します。
鳥居と神門は、上写真で示した位置に設置予定です。
鳥居の高さは、47mmです。
ご覧のとおり、鳥居は未完成で、これから扁額を作って、全体に塗装を施す必要があります。
鳥居と神門にはモデルがあります。
八女市上陽町久木原にある”久木原高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)神社”です。
本殿は、石段を登った山の上にあります。
この神社、久留米から旧星野村(現・八女市)に向かう雰囲気の良い県道沿いにあり、バイクツーリングの途中で見つけて、一発で魅了されました。
荒れた地肌とまだらな色合いの、古い石造りの鳥居がお気に入りです。
鳥居は、こんな展開図から作ったペーパー製です。
地肌を荒らす目的も兼ねて、低粘度の瞬間接着剤をたっぷり染み込ませて作りました。
まずは、神社の名前を決めた上で、名前を掲げる扁額を作ります。
繰り返しになりますが、この神社は、久木原高良玉垂命神社という名前です。
高良玉垂命と言えば、我が町・久留米にある筑後国一之宮”高良大社”が思い浮かびます。
高良大社のご神徳は、厄除け・延命長寿・交通安全はじめ生活全般をお守りくださるとのことです。
久木原高良玉垂命神社は、高良大社から分祀されたのかもしれませんんね。
私の神社の名前も、同じにしようかとも思ったのですが、小さな扁額に表示するには文字数が多いことと、鎮座する村が農村なので、農耕の神様を祀った名前を付けることにしました。
そこで、全国に普遍的に存在する農耕の神様を調べたところ、月読命(つくよみのみこと)を祀った月読神社という名前が気に入りました。扁額の文字数も考えて、私の神社は、”月読社”と称することにします。
早速、CADで下図のような扁額を作図して印刷しました(寸法の単位は、mmです)。
この扁額は、文字部分を彫り込んで黒く塗ったものを想定し、塗装を施しました。
少しでも文字が奥まって見えるように、乾燥すると透明になるマットメディウムを塗り、文字の周囲に色を塗りました、マットメディムは幾層か塗り重ねたのですが、狙ったとおりの効果は出ませんでしたね。
扁額に周囲の飾りを付けて、鳥居に接着したところです。
ここから、地肌を荒らす工程に入ります。
最初に塗るのは、愛用の木工パテ(セメダイン(株)製)です。この木工パテ、乾燥すると、表面がザラザラになります。
次に、色の基礎も兼ねて、白い香炉灰と濃いグレーの木灰を4:1で混ぜた灰に、水、マットメディウム、アクリル絵具の白と黒を混ぜたものを塗ります。
白くなり過ぎましたね。
表面も、もう少し荒らしたいところです。
そこで、今度は、絵具を混ぜず、上記の混合灰とマットメデイムと水を混ぜたものを塗ります。
うん! いい感じに荒れました。
仕上げは、黄土色、黒、白のドライブラシを重ねます。
ドライブラシは、通常のウェザリングよりも、絵具の量を少なくして、ごく微妙に色づく程度で塗りました。
よし! ほぼイメージどおりのものができました。
実際の色味は、もう少~し薄いです。
写真で見ると、肌荒れが大袈裟に見えますが、実物は小さなものなので、肉眼で見ると、非常に良い感じです。
長らく停滞していた川正線の製作も、再びエンジンがかかってきました。
これから仕事の繁忙期を向かえますが、時間を見つけて頑張っていこうと思います。
本日も、ご訪問ありがとうございました。