お宮の鳥居を仕上げる。 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 現在、水路壁の石垣を製作中です。

 石垣は、こんな作り方をするので、完成までまだまだ時間を要します。

 そこで、今回は、ちょっと前に仕上げた”お宮の鳥居”について報告します。

鳥居と神門の設置位置

 

 鳥居と神門は、上写真で示した位置に設置予定です。

 鳥居の高さは、47mmです。

 ご覧のとおり、鳥居は未完成で、これから扁額を作って、全体に塗装を施す必要があります。

鳥居と神門

 

 鳥居と神門にはモデルがあります。

 八女市上陽町久木原にある”久木原高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)神社”です。

 本殿は、石段を登った山の上にあります。

 

 この神社、久留米から旧星野村(現・八女市)に向かう雰囲気の良い県道沿いにあり、バイクツーリングの途中で見つけて、一発で魅了されました。

 荒れた地肌とまだらな色合いの、古い石造りの鳥居がお気に入りです。

 

 鳥居は、こんな展開図から作ったペーパー製です。

 地肌を荒らす目的も兼ねて、低粘度の瞬間接着剤をたっぷり染み込ませて作りました。 鳥居の展開図

 まずは、神社の名前を決めた上で、名前を掲げる扁額を作ります。

 繰り返しになりますが、この神社は、久木原高良玉垂命神社という名前です。

 高良玉垂命と言えば、我が町・久留米にある筑後国一之宮”高良大社”が思い浮かびます。

 高良大社のご神徳は、厄除け・延命長寿・交通安全はじめ生活全般をお守りくださるとのことです。

 久木原高良玉垂命神社は、高良大社から分祀されたのかもしれませんんね。

筑後一宮高良大社

 

 私の神社の名前も、同じにしようかとも思ったのですが、小さな扁額に表示するには文字数が多いことと、鎮座する村が農村なので、農耕の神様を祀った名前を付けることにしました。

 そこで、全国に普遍的に存在する農耕の神様を調べたところ、月読命(つくよみのみこと)を祀った月読神社という名前が気に入りました。扁額の文字数も考えて、私の神社は、”月読社”と称することにします。

 早速、CADで下図のような扁額を作図して印刷しました(寸法の単位は、mmです)。 

鳥居の扁額設計図

 この扁額は、文字部分を彫り込んで黒く塗ったものを想定し、塗装を施しました。

 少しでも文字が奥まって見えるように、乾燥すると透明になるマットメディウムを塗り、文字の周囲に色を塗りました、マットメディムは幾層か塗り重ねたのですが、狙ったとおりの効果は出ませんでしたね。

塗装した扁額

 

 扁額に周囲の飾りを付けて、鳥居に接着したところです。

 ここから、地肌を荒らす工程に入ります。

扁額を付けた鳥居

 

 最初に塗るのは、愛用の木工パテ(セメダイン(株)製)です。この木工パテ、乾燥すると、表面がザラザラになります。

木工パテを塗った鳥居

 

 次に、色の基礎も兼ねて、白い香炉灰と濃いグレーの木灰を4:1で混ぜた灰に、水、マットメディウム、アクリル絵具の白と黒を混ぜたものを塗ります。

灰塗装の塗料

 

 白くなり過ぎましたね。

 表面も、もう少し荒らしたいところです。

 そこで、今度は、絵具を混ぜず、上記の混合灰とマットメデイムと水を混ぜたものを塗ります。

灰塗装1回目

 

 うん! いい感じに荒れました。

 仕上げは、黄土色、黒、白のドライブラシを重ねます。

 ドライブラシは、通常のウェザリングよりも、絵具の量を少なくして、ごく微妙に色づく程度で塗りました。

灰塗装2回目

 

 よし! ほぼイメージどおりのものができました。

 実際の色味は、もう少~し薄いです。

 写真で見ると、肌荒れが大袈裟に見えますが、実物は小さなものなので、肉眼で見ると、非常に良い感じです。

ドライブラシ後、塗装完了

 

 長らく停滞していた川正線の製作も、再びエンジンがかかってきました。

 これから仕事の繁忙期を向かえますが、時間を見つけて頑張っていこうと思います。

 本日も、ご訪問ありがとうございました。