2024年1月26日。
あれは1ヶ月前、野岩鉄道に旅した冬。
向かうまでの行動パターンが著しく限られる
難しい中、楽しみを少しでも見出し…
…そして存分に、野岩鉄道を満喫した。
…そして帰りも、楽しみを探す。
野岩鉄道の旅を無事、終えた後。
いつもなら湯西川温泉とかに立ち寄って、とか考えるのだが。
今回は会津高原尾瀬口駅の憩の家でランチもしっかりと食べたし、また前回のようなドタバタに
なってしまうと大いに面倒くさくなってしまうので、早めに南下していくことになった。
こうして、新藤原から東武鬼怒川線にて下り…
雪を落として束の間の一休み中の6050系61102Fを眺めながら…
14:12。
鬼怒川温泉駅に、到着。
出迎えてくれたのは、朝下今市で見かけたDE10 1099号機。
そして、この日のC11はJR北海道から借入中の207号機。
この日はBパターンでの運転で、下今市→東武日光→鬼怒川温泉間を「SL大樹ふたら」として
走ってきたところで、ヘッドマークが初見の「ふたら」になっていたのだ。
…と、ここでC11の入換作業が始まった。
まず、切り離されて新藤原方へ。
SL入換中に、14・12系の客車編成を眺める。
この日はオハテ12 1を含めた茶色編成。
客車の発電エンジンの回転する音が構内に響く風景も、すっかりお馴染みに。
そしてこの日はさらに、DE10のエンジンも重なり堪らないハーモニーを奏でていた。
すっかり関東圏のJR貨物からは姿を消し、JR東日本管内でも風前の灯になったDE10。
そんな稀有なDE10と客車列車の風景が、今なおこの東武鉄道で見られるのは奇跡。
年々、こうして見られることに感謝の念は強くなる一方で、それが足を運ぶ動機の一つに。
そんな中、C11が逆走で下今市方に移動。
そしてここで、DE10も解放。
今度は新藤原方に付け替えとなり、俄に入換が慌ただしい。
そしてC11は、回転のため多数のギャラリーの待つ転車台へ向かっていく。
…とここで、身体に変調をきたしトイレへ“臨時入場”。
大事には至らなかったが、DE10の入換作業は見届けることはなく終わる。
元は同じ会社同士、253系と鬼怒川温泉駅構内での奇妙な並び。
253系が東武線内に居るのもまた不思議、DE10が東武線内に居るのもまた不思議。
20年前には想像すらできなかった風景が、いま目の前にある。
手厚く整備され、ここでも多岐に活用されている万能ディーゼル機関車。
この日は縁の下の力持ちとして、老雄のサポートに徹していた。
その頼もしさに、自分の気持ちもまた強くさせられたのだった。
そして、転回を終えたC11が再び下今市方に踏み出していく。
この日最後の運転に向けて、一歩一歩力強く。
その力強さに、心動かされ…