北大路機関

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【京都発幕間旅情】京成電鉄3700系,東京上野と成田山成田空港結ぶ個性ある通勤電車

2024-02-25 07:01:03 | コラム
■京成電鉄通勤電車
 鉄道、行先がどの方面なのかを一見して理解するためにも電車というのは見た目がそれ程無視できないように思うのだ。

 京成電鉄3700系、東京上野と成田山を結ぶ、だけではなく様々な視線を持つ京成電鉄が1991年より導入したVVVFインバータ制御方式の通勤車両です。この車輛、個性が有って好きなのですが、特に貫通扉の部分に種別表示を示して特急とか快速とか掲示できる点が。

 3700系はステンレスの省エネ車輛、という一種の没個性のような定義ながら、貫通扉に方向幕を備えた方式の車両というのは、中でも貫通扉を正面中央部ではなく側面にずらしました配置、個性というのは、乗っている路線を代替把握させる事が出来て重要だとおもう。

 京成電鉄3000系、対してこの2003年から運用が開始された通称新3000系は、どこかこう小田急3000系と貫通扉の有無を除いて共通点が多く没個性的となっていまして、京成電車沿線に行く、というような動機付けをちょっと飛ばしてしまっている様にもおもえて。

 新京成電鉄N800系電車と北総鉄道7500系電車、しかし京成電鉄3000系は系列会社の二つの会社に姉妹車両を提供していますので、コスト面ではこちらが正解なのかもしれないのですが、前部同じ様に見えているというものは人間が乗る際の利便性を忘れていないか。

 特に相互乗り入れが多い時代です、鉄道車両なんて全部同じでいい、という声が効率化の観点からあるようですが鉄道省10系という戦時急造型車両の失敗が過去にある故賛同できませんし、この車輛に乗れば何処其処に向かう、という視覚的な理解度は重要とおもう。

 京成カラーではあるので、視覚的理解というものは例えば京急線乗り入れの際には、ああこれ京急電車じゃないなというのはすぐにわかるのですけれども。もっとも将来、ウェアラブル端末のARグラスが普及すると、電車に乗り間違えない未来は来るのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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