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片道大回り切符の旅③車窓が美しいが赤字・・大糸線の今後を考察する。

こんにちは。

 

八王子~拝島片道大回り切符の旅・3回目です。

前回は大糸線南小谷までやってきました。

私はここから先(白馬から先)には鉄道では初めて向かいます。

 

noritetsu46.hatenablog.com

 

姫川の渓流をディーゼルカーが行く、大糸北線

 

大糸線の北区間は、JR西日本の管轄に変わり、全線が非電化になります。

ここまでも電化区間でありながらディーゼルカーの、

リゾートビューふるさとに乗ってきましたが、

ここからは正真正銘の非電化区間でのディーゼルカーです。

 

大糸線を走るディーゼルカーは、

キハ120形というJR西日本のローカル線で活躍する車両です。

キハ120形(左)とHV-E300系(右)

1両または2両で運転されて、全てワンマン運転です。

 

 

実際に乗車してみると、姫川の渓流に沿って走る、

非常に風光明媚な路線でした。

この日は雪が舞い、お天気が良くなかったものの一面の雪景色を楽しめました。

グリーンシーズンには緑がとてもきれいだろうなと想像できる車窓です。

 

白馬から北は、この姫川が旅のお供。

川と共に山あいを縫って、日本海へと進んでいく。

姫川を何度も渡って進んでいく。

根知駅にて。唯一の上下列車交換。

 

JR西日本屈指の赤字区間・・・今後の在り方はどうなる?

 

1時間ほどの旅は、ガラガラの車内を好き勝手に堪能出来て楽しかったですが、

道中車窓から観る景色に、「そりゃあお客さんいない訳だよな・・」と

納得してしまいました。

 

糸魚川までの区間、ほとんど車窓から見えるのは山と川、

駅も何個かありましたが、駅のそばにすらあまり家も無く、

列車を使いそうな人がまず住んでいないじゃないかと。

 

 

去年か一昨年だったか、JR西日本が赤字路線の収支状況を公開しました。

 

各線の利用状況を公開したプレスリリース資料。

2022年の1日の平均通過人員はわずか108人で、

営業係数は3,835円とJR西日本管内でもワースト3位の赤字区間です。

 

今後の在り方を検討しましょうという事で、この数値を公表したと思われますが、

もはや沿線に家が無いような状況では、地域輸送を強化しようもありません。

JRとしては、本音はもう経営から手を引きたいのかもしれませんが、

この先、大糸線はどうやって存続の道を歩んでいくのでしょう?

 

大糸線存続の道は、観光路線への大幅シフト!

 

大糸線の北区間は、JR西日本の管内では糸魚川で新幹線と接続していますが、

在来線としては離れ小島のようになっています。

ならばいっその事、糸魚川で接続している「えちごトキめき鉄道」に移管して、

地元の第三セクターで一緒に運営していく事を考えていくのがいいのではないでしょうか?

支所も金沢と遠いJRより、その方がより手を入れやすくなります。

 

幸いにも、えちごトキめき鉄道の鳥塚社長が、

もし大糸線が移管されてきた時の再建プランを考えておられるようです。

jbpress.ismedia.jp

上の記事の中で、大糸線は新幹線と接続し、白馬にも行ける路線で

とても魅力があるので廃止はすべきでないと述べています。

 

私も乗車してみて、家は全然無いけれど景色は間違いなくいい路線なので、

観光路線としての価値は絶対あるなと感じました。

しかし現状は、地域輸送用のディーゼルカーが1日7往復走っているだけで、

これでは私のような物好きの鉄オタしか乗ってくれません。

 

どちらかが行き止まりの線路なら、利用方法も限定されますが、

大糸線は南は長野県の松本、新宿から特急あずさが1時間おきにやってきます。

そして北の糸魚川も、北陸新幹線が接続しています。

片側は東京と、反対側も3月に敦賀まで延長開業し、関西からも近くなります。

 

そうなると、松本と糸魚川大糸線を全線走る楽しい列車があれば、

新宿から松本まで特急に乗り、ここから大糸線糸魚川まで列車の旅をさらに楽しみ、

そして糸魚川からは北陸に向かうも良し、東京に戻るも良しで、

人の流れをつくる事が出来そうです。

逆に関西からなら、糸魚川から松本への流れをつくる事も出来ます。

 

 

では、その直通列車はどんなものがいいでしょうか?

直通列車となると、JR東日本と大糸北線の経営会社が協力する事が前提ですが、

最近流行りの古いディーゼルカーを採用したいところです。

えちごトキめき鉄道でも455系の急行を走らせていますので、

大糸線でも例えば、キハ58系を使った急行白馬号を走らせます。

キハ58系(画像はいすみ鉄道で走行中の車両)

車内でお弁当が出たり楽しい時間を過ごせるものであれば、

この列車に乗る事を目的に来てくれる観光客も増えるのでは?

北陸地方と松本・安曇野というメジャーな観光地を両側に持つ大糸線

もっと観光客を列車に呼べる余地はあるのかもしれません。

 

 

という訳で、車窓の美しい路線ではあるものの、

車社会へのシフトと沿線人口の減少により赤字に苦しむ大糸線

今後は観光路線としての可能性を探り、観光に特化した路線へと、

方向転換をする時がすぐそこに迫っているようです。

 

今回記事の動画です。

youtu.be

 

そしてこの後は、糸魚川駅の「ジオパーク」に立ち寄りました。

キハ52の静態保存や鉄道模型ジオラマなどがあり、

無料ながらとても楽しめる施設です。

以前大糸線を走っていたキハ52が展示されている。

なんと車内で休憩も出来る!

えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」
大糸線でも走行実績がある。
今後はこのような列車が定番化されるといいですね。

個人的にこのプラレールがすごく惹かれました。

ジオラマもスケールが大きい!時間があまり無かったので
やらなかったが、お金を払えば運転も出来る。

ここからはえちごトキめき鉄道で直江津へ、

そしてさらに信越線・越後線と乗り継ぎ、夜には新潟へたどり着きました。

直江津駅にて。

時間的には18時頃だが、列車はずっとガラガラ。

新潟に到着したのは21時前。大回りのために普通列車の旅を強いられる。

新潟駅南口





 

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