二川駅【愛知県】(東海道本線【東海道線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
愛知県南東部、豊橋市東部の静岡県湖西市との境界近くに広がる住宅地に位置する東海道本線の駅で、旧東海道・二川宿や豊橋総合動植物公園【のんほいパーク】への最寄駅、また、東京方から見れば愛知県に入って最初の駅であり、各駅停車区間であるものの名古屋地区の新快速や特別快速も停車する駅、そして隣の豊橋駅とともに『青空フリーパス』『休日乗り放題きっぷ』といった名古屋地区と静岡地区双方のフリーきっぷのエリアに入っている、やや難読駅でもある、
二川駅 (ふたがわえき。Futagawa Station) です。  
  
  
駅名  
二川駅 (CA 41)  
  
所在地  
愛知県豊橋市    
  
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線【東海道線】  
  
隣の駅    
熱海方・東京方……新所原駅 (静岡県)   
米原方・神戸方……豊橋駅  
 
訪問・撮影時  
2020年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1896年開業、2002年橋上化)。
駅舎………………あり(橋上駅舎。南北自由通路を兼ねています)。
出入口……………北口、南口。
バリアフリー……○(各出入口にエレベーター併設)。
点字ブロック……各駅前広場~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………南北にロータリーあり。北口のみバス停留所とタクシー乗り場を併設。
 
 

正面口に相当する北口です。南を望む。かつてはこちらの北側に木造駅舎がありました。
階段・上下方向エスカレーター・エレベーターの設備があり、左側のエレベーター前にはトイレ(車いす対応トイレ併設)があります。
出入口前にはロータリーを有する駅前広場がありますが、用地の関係で小規模となっています。駅前広場入口には古風な時計台のモニュメントがあります。
 
 

 

北口駅前です。上写真は橋上階より、下写真は1階出入口前より、いずれも北を望む。
駅前広場出入口前を旧・東海道が左右方向(東西方向)に延びていて、約100m北を県道3号線が並行しています。
駅周辺は住宅地になっており、旧・東海道や県道3号線に沿って東西方向に延びています。商店は点在しています。
また、北側からの山地(東山)が駅近くまで迫っています。
旧東海道を東(右)へ500mほど進むと、それより先(東)の沿道が二川宿になります。古い町並みが残っており、豊橋市二川宿本陣資料館があります。
また、北西へ1km~1.5kmの一帯には岩屋山があり、岩屋緑地として利用されています。山頂には岩屋観音像が鎮座しています。
 
 

 

こちらは南口です。北方向を望む。
東海道線の南側を並走する東海道新幹線の盛土高架下に出入口があります。
新幹線をくぐった先に階段とエレベーターがあり、橋上駅舎へと通じています。
南口にもロータリーを有する駅前広場があり、ロータリー内には恐竜のモニュメントやが今風の時計台が設置されています。
尚、南口にはバス停留所と公式なタクシー乗り場が設けられていません。
 
 

 

南口駅前です。上写真は出入口前より、下写真は橋上階より、いずれも南を望む。
上写真右、駅前広場西側には豊橋市の有料駐輪場があり、その出入口には公衆トイレが併設されています(多機能トイレの有無は不明)。
すぐ南を梅田川が東から西へ流れており、その先に住宅地が広がっています。商店は少ないです。
駅南側は台地で、起伏に富んでいます。
駅前通りを270mほど南下すると、東西方向に延びる国道1号線と交差します(交差点にエレベーター併設の歩道橋あり)。
さらに南下すると、二川駅から500mほどで豊橋総合動植物公園【のんほいパーク】の東門に到達します。下写真の奥の森の場所で、観覧車が目印です。
「のんほいパーク」は豊橋市営のレジャー施設で、動物園、植物園、自然史博物館(恐竜の化石などを展示)、遊園地(子供向け遊具中心)で構成されています。公営ながらなかなか立派な施設で、安価で楽しめます。
そして、「のんほいパーク」以南の一帯には畑が広がっています。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。西を望む。右が北口、左が南口です。
 
駅員配置………あり(業務委託駅。駅員不在時に備え、改札内外にインターホンあり)。
自動改札機……あり(3通路)。
ICカード………利用可能(『TOICA』エリア内)。
幅広通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………△(左端の幅広自動改札通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口兼精算窓口、『JR全線きっぷうりば(改札外左手前)』)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。指定席券売機なし)。
自動精算機……なし(ICチャージ機のみ。紙のきっぷでの乗り越しの場合は改札窓口まで)。
トイレ…………改札内外(改札内と北口は車いす対応トイレ併設。南口は多機能トイレの有無不明)。 
付帯設備………ベンチ・アイス自販機(いずれも改札外)。2020年当時は軽食自販機もありました。  
売店……………なし(2015年まで改札外で「キヨスク」が営業していたそうです)。  
コンビニ………なし(最寄店舗は北口の約300m北東「ファミリーマート」)。
 
そして1階各ホームとの間は階段・エレベーターで結ばれていて、二川駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

 

上写真は1番線側壁に設置の駅名標、下写真は2番線に設置の建植式駅名標です。いずれも非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
右端には東海道本線の駅ナンバリング「CA 41」が併記されています。
 
 

駅構造……地平駅(東南東~西北西方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面の計2面3線プラス待避線(中線)1本。
 
左の単式ホーム(北)が1番線で上り浜松・熱海・東京方面、右の島式ホーム(南)は左から2番線・3番線の順でいずれも下り名古屋・米原・神戸方面ですが、下り副本線となる3番線は使用頻度が低いです。1番線と2番線の間にはホームに面していない中線(上り副本線)があり、主に貨物列車の待避に使用されています。1番線が上り本線、2番線が下り本線です。
また、1番線から見て2・3番線は神戸方(手前側)にずれています。
 
ホーム有効長……1番10両分、2・3番11両分。
ホームドア………なし(2020年7月時点)。
ホーム幅…………1番は標準レベルですが、2・3番は若干狭いかも。
上屋(屋根)………中ほどの約2両分のみ。雨天時の乗降は要注意です。
ホーム上設備……ベンチ(1番)、飲料自動販売機(2番)、待合室(2番。空調の有無は不明)。
 
ホーム上設備は2番線のベンチの有無、1番線の飲料自販機・待合室の有無が未確認です。
各ホームの中ほど付近上空に橋上駅舎があります。
 
写真は1番線より熱海方・東京方を望む。
 
 

こちらは1番線より米原方・神戸方を望む。
右から1番線、上り待避線、2番線、3番線の順で、3番線の左(南)を東海道新幹線が並行しています。
1番線手前側東京方の反対側(写真右。北側)には切欠構造の貨物設備跡が確認できます。
 
 

 

こちらが貨物設備跡です。上写真は神戸方を、下写真は東京方を望む。
線路は2本あり、神戸方(旧駅舎手前→現在の北口手前)で行き止まりになっていました。
南側の線路は1番線とホームを共用し、北側の線路は専用の貨物ホームを有していました。貨物ホーム跡が残存しています。
側線跡も残っていて、しかも東京方で本線との接続が維持されています。保線用側線として使用されていると思われます。
 
 

1番線より熱海方・東京方を望む。
前方で1番線(上り本線)に貨物側線跡と中線(上り副本線)が合流し、2番線(下り本線)に3番線(下り副本線)が合流します。その先で下り線から上り線への片渡り線を確認できます。
この先、右側の東海道新幹線と並走状態で左手に二川宿の町並みを見ながら東南東へ走りますが、右手は東海道新幹線に阻まれ景色を望めません。やがて左へカーブすると直進を続ける東海道新幹線と分かれます。その後は左手に山地を遠望しつつ田園風景の中を東へ走り、最後は右へカーブして静岡県湖西市に変わると、天竜浜名湖鉄道線【天浜線】との分岐駅である新所原駅へと至ります。天浜線の新所原駅は北口側(上り線側)の東京方にあります。天浜線が国鉄二俣線時代は新所原駅の手前に東海道本線を跨いで新所原駅と東海道線下り線を結ぶ連絡線が存在し、二俣線列車が豊橋駅まで乗り入れていました。現在は連絡線が廃止されましたが、遺構が一部残っています。
 
 

1番線より米原方・神戸方を望む。3番線と東海道新幹線の間に保線用側線があると思われます。
前方で1番線(上り本線)に中線(上り副本線)が合流し、2番線(下り本線)に3番線(下り副本線)が合流しますが、東京方とは違い上下線を結ぶ渡り線は存在しません。
この先、左側の東海道新幹線と完全並走状態で住宅地の中を西北西へ走りますが、新幹線が地平部を走るようになります。その後、国道1号線をアンダーパスすると田畑が残る郊外の住宅地の中を右へカーブしながら走り、北西へ進路を変えると新幹線が盛土高架区間になります。その後は新幹線が左へ離れ、住宅街の中を引き続き北西へ走ると国道259号線と豊橋鉄道渥美線をアンダーパスします。そして右へカーブすると市街地に入り、右から豊橋鉄道渥美線が寄り添い一緒に北北西へ走ると豊橋駅へと至ります。新幹線はやや離れた左側にホームがあります。新幹線、飯田線、名鉄名古屋本線。豊橋鉄道渥美線、豊橋鉄道東田本線(市内線。路面電車)は乗換となり、東海道線で名古屋方面へ向かう場合も、相当数の列車が乗換となります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年          
 
国鉄型配線の2面3線で、南側に東海道新幹線が並走しています。近年まで木造駅舎が残っていましたが、今は綺麗な橋上駅舎になっています。駅前は住宅地で、北口から東へ500mほど進めば旧東海道沿いの二川宿に到達します。また南口側も住宅地で、約500m南に「のんほいパーク」があります。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線~浜松or豊橋で東海道線に乗換。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線~名古屋or豊橋で東海道線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は北口の約300m北東「ファミリーマート」)   
飲食チェーン店・・・なし (南口の約800m南西「ラウンドワン」辺りに複数店舗あり)  
 
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は二川駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)