日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。

 

第80回目はJR東海が運行した、紀勢本線の無人駅である、波田須駅開業50周年の記念列車についてまとめてみます。

 

当時のJR時刻表のお知らせにも掲載されていました。当日はJR東海主催のさわやかウォーキングが開催されており、それに連動するダイヤだっと理解できますね。そもそもこの無人駅が取り上げられる理由は諸説あるのでしょうが、JR東海が飯田線を中心に展開している「秘境駅訪問」の一環なのかなと思いました。その左証として、秘境駅研究で有名な牛山隆信さんによるランキングでは72位(2022年)であり、その評点では「外部到達難易度」、「列車到達難易度」が比較的高い駅とのことです。

JR時刻表2011年12月号より

 

 

  周年記念の概要

波田須駅開業50周年

対象物

波田須駅

所在地など  紀勢本線 新鹿〜大泊間にある駅。三重県熊野市に所在。
歴史の起源(概要)

1961年12月11日:国鉄紀勢本線の駅として開業、開業当時から駅員無配置駅・・・ここが起点

 

この駅の様子(2020年3月)を収めておられる方のチャンネルのリンクを貼ります。

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 波田須駅開業50周年号 

運転区間 多気〜熊野市間
運転日

2011年12月11日のみ

使用車両・編成

キハ40、キハ48の3両編成(国鉄一般形標準色)

こちらのページを参考にしました
列車番号、運転ダイヤなど

9351D 多気発9:30 → 熊野市着12:06

9354D 熊野市発14:47 → 多気着16:56

途中停車駅(多気起点):紀伊長島、尾鷲、波田須(9351Dのみ)

備 考  全車自由席
 
備忘として、当時の様子を動画で収められている方のYoutubeチャンネルリンクを貼ります。

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

JR時刻表2011年12月号の紀勢本線紙面より。往路となる多気発列車のダイヤが確認できます。波田須駅開業記念の列車なのですが、実は復路(熊野市発)は波田須駅を通過しますw。これもこの臨時列車がウォーキングイベント向けであり、波田須から熊野古道に思いを馳せながら熊野市に向けて歩き、電車で名古屋方面に帰るという一日の流れだった模様。健脚向けコースだったことも付記しておきます。

JR時刻表2011年12月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料 JR時刻表2011年12月号

参考サイト 波田須駅(Wikipedia)、鉄道ファン公式サイト、Youtubeチャンネル