林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

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愛と青春の旅立ち-柵原ふれあい鉱山公園の旅14.

2024-02-21 | 鉄道・旅行

 14.柵原ふれあい鉱山公園と個撮の邪魔

津山駅を2分遅れで出発した中鉄バス高下行きは、
吉井川沿いを進み、時刻通り33分で吉ヶ原バス停に到着した。
津山に到着した時には乗っていた数人の乗客は全て下車し、
新たに乗り込んだのは自分ひとりだった。
実質貸し切り常態のまま、バス停をお知らせする車内アナウンスだけが空しく流れ、
ダイヤより1分遅れの12:26に吉ヶ原バス停に到着した。

ここのバス停は廃止になった片上鉄道吉ヶ原駅の駅前にある。
ここの駅舎は保存され、柵原ふれあい鉱山公園の入口的な役目を果たしている。

柵原鉱山で算出された硫化鉄鋼は、
吉井川を高瀬舟を使って運搬されていたが、
これに変わって鉄道輸送する目的に敷設されたのが片上鉄道である。
敷設したのは非鉄金属の同和鉱業で、
1923年に片上から和気までが部分開業、1931年には終点の柵原まで全通した。
しかし鉱石輸送が鉄道からトラックに切り替えられ、
1991年7月1日に片上から柵原までの全区間33.8kmが全廃された。

吉ヶ原駅は片上鉄道の終点からひとつ手前の駅であった。
終点はここから1.3km先にあった柵原という駅である。

旧片上鉄道吉ヶ原駅駅舎は登録有形文化財であり、
また産業遺産学会推薦産業遺産でもある。
柵原ふれあい鉱山公園は駅周辺の線路や施設を保存しているだけでなく、
片上鉄道で使われていた車両も保存されている。

吉ヶ原駅周辺の線路だけでなく、
終点の柵原方面に約300m線路が残されており、
そこには黄金柵原駅という片上鉄道時代にはなかった駅も設置されていて、
コロナ過前は動態保存車両に乗車することも出来た。
3時間29分の滞在時間の間に、
これらの保存車両を取材する。

ここは岡山駅からもバス路線があり、
また駐車場もあって自家用車でも訪問できる。
“柵原鉱山資料館”も併設されていて、
入場料大人500円で鉱山としての柵原の歴史も学べる。
コロナ過前はそれなりに賑わっていたが、
体験乗車などがなくなり、訪問する人も激減していた。
しかしこの日は先客が多くいた。
撮影機材を持ち込んだカメラマンとセーラ服などを着た女性たちだ。
柵原ふれあい鉱山公園の施設や車両などを背景に、
個人撮影会を行っているようだった。
保存車両の前に撮影機材を置いたり、撮影などをしていて、
モデルなどを写さないように車両取材しなければならないため、
正直云って邪魔だった。


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