(前回記事の続き)
成田ゆめ牧場の「第2ゆめ牧場農園」を周回するナローゲージ列車
SL「3号機」+SL「6号機」+「立山人車」+「谷トロ」+「51号寝台車」
勢いよく汽笛を鳴らす。
時速5km/h程ののんびりした速度で農園を周回
台湾の基隆炭鉱から日本へ里帰りを果たした、ナロー蒸気
通常は使われない立山人車や谷トロも営業運転
最後尾は、ニ段式寝台車の「51号寝台車」
のんびり走り去って行く。
遊覧トラクター
農道をのんびり通り過ぎる。
線路脇の農道をゆっくり走り去って行く。
未舗装の農道とナローゲージ線路
木板の踏切
再びSL営業列車がやってくる。
列車が踏切を通過
木橋(ティンバートレッスル橋)を渡る。
次にやって来たのは、
「7号機」+「8号機」+「通常客車」の営業列車
軌間610mmのナローゲージ
先程、営業運転していた「3号機」+「6号機」+「立山人車」+「谷トロ」+「51号寝台車」は回送で車庫へ。
時折、遊覧トラクターが通り過ぎる。
本(ほんまきば)牧場駅
列車を運行・管理する羅須地人鉄道協会のメンバーが記念撮影。羅須地人鉄道協会設立50周年、成田ゆめ牧場まきば線着工30周年を祝う。
羅須地人鉄道協会の機関士も乗客も、皆、楽しそう。
平和でのどかな軽便鉄道の情景が今に生きる。
稀少な除雪車「ラキ1」
向こうから、武骨で大きな黒い車両がゆっくり近づいて来た。
普段は、まきば線のヤードの片隅で休んでおり、滅多に走る姿を見ることができない稀少な車両
昔、新潟県を走っていた軽便鉄道・頸城鉄道のラッセル式除雪車「ラキ1」
ここ、温暖な千葉県は滅多に雪が積もらず、除雪は年に一度あるかないかといった程度
《積雪時のラキ1︰羅須地人鉄道協会SNSより》
日本全国でもかなり稀少な、ナローサイズの動態保存の除雪車。今般のイベントに合わせ、塗装を頸城鉄道現役時代に近い黒色に変更。
本牧場駅をゆっくり通過
この除雪車は自走できず、後ろから機関車に押されて走る。
「ラキ1」は、新潟県の旧・頸城鉄道(新黒井〜浦川原)で使われていたラッセル式除雪車。元は鉄道省魚沼軽便線の貨車「ケ7153」を、1951年(昭和26年)に頸城鉄道が譲受し除雪車に改造したもの。自走はできず、後ろから機関車が押して走る。
頸城鉄道廃止後、羅須地人鉄道協会が引き取り、車輪を軌間762mmから610mmに変更。
大きなスノープラウを装備
除雪車を後ろから推すのは、3シリンダー構造のSL「9号機」
後ろから、立山砂防工事専用軌道のDL単機がやって来た。
排雪板を開く除雪車
頸城鉄道ラッセル車の後ろに、立山砂防工事専用軌道のDLが続行
オメガカーブに差し掛かる、元・頸城鉄道の除雪車
ここ、まきば線でも除雪車の運転は珍しい。
2軸のラッセル車
動力は後ろのSL
立山砂防工事専用軌道DL
様々なナローゲージ列車が、次から次へとやって来る。
SL「7号機」+「8号機」+「通常客車」の営業列車
成田ゆめ牧場のシンボルであるサイロを遠望
土運車「ヤンマー」
こちらに近づいて来る。
土砂運搬車(土運車)、「ヤンマー」
キャタビラダンプを鉄道用に改造した車両
荷台を傾け積荷を下ろす姿のデモンストレーション
木橋を渡る。
のんびり走る遊覧トラクター
向こうには、まきば線を一周するSL営業列車
本牧場駅で乗客を降ろし、回送列車に。
東洋活性白土1号機+井笠鉄道(西武山口線)ホハ5
入れ替わり、営業列車としてやって来たのは、本物の軽便鉄道からやって来たSL列車
牽引機は、元・東洋活性白土専用線「1号機」
当機は、富山県の不二越鋼材の産業用蒸気機関車(製造年不明)を、かつて新潟県糸魚川市にあった東洋活性白土が購入し、同社の工場専用線用としたもの。この「1号機」は予備機として運転されることはなかったそう。
1982年(昭和57年)の同専用線の廃止後、地元施設での保存を経て、羅須地人鉄道協会が引き取り、まきば線にやってきた。羅須地人鉄道協会の手によるレストアにより、今回約70年振りに動態復活。