欅平上部駅【富山県】(関西電力黒部専用鉄道。2007年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の『駅【簡易版】』シリーズは、
富山県東部山間部、黒部峡谷鉄道の欅平駅と「くろよん(黒四)」こと黒部川第四発電所を結ぶ事業用路線・関西電力黒部専用鉄道の駅で上部軌道の起点駅、地下に設置されている駅、そして約200m低い所を走る下部軌道との連絡のため、車両1両を運搬できる竪坑エレベーターが併設されている、
欅平上部駅 (けやきだいらじょうぶえき。Keyakidaira Jobu Station) です。
 
尚、写真は2007年に黒部ルート見学会に参加した際のものです。関電より撮影許可が下りています。
また、関西電力黒部専用鉄道を含む欅平~黒部ダム間は一般の移動ができませんが、
2024年にも「宇奈月黒部キャニオンルート」として一般開放される予定です。
  
  
駅名  
欅平上部駅 (駅番号なし)       
 
所在地    
富山県黒部市                 
 
乗車可能路線  
関西電力:黒部専用鉄道    
  
隣の駅  
欅平方………………………欅平下部駅 (竪坑エレベーターで連絡)    
黒部川第四発電所前方……蜆谷駅 (工事関係者専用。見学会参加者の隣駅は仙人谷駅)  
  
乗換可能駅  
関西電力:竪坑エレベーター……欅平下部方面。駅構内に設置。 
  
訪問・撮影時  
2007年5月   
 
 

欅平上部駅は黒部川西側にそびえる山々の地下にあり、駅舎も地下にあります。現状は一般旅客営業をしていないので改札口もありません。
トンネル内に乗り場がありますが、ホームはありません。
右が駅務室、左が待合室で、その間に線路が1本通っています。
前方が乗り場および黒部川第四発電所前駅方面、後方が竪坑エレベーター・引上線方面です。
欅平上部駅は2線あります。前述の通りホームがなく、軌道敷から直接出入りする形です。乗降部分は色分けされています。
写真は黒部川第四発電所前方を望む。
 
 

駅名標です。
軌道敷の上には電照式で吊下式の駅名標があり、右側の壁面には旧タイプの駅名称が掲示されています。
写真は黒部川第四発電所前方を望む。
 
 

黒部川第四発電所前方を望む。
この先、トンネルを南下し、岩盤温度が高い高熱隧道区間を経由して仙人谷駅、そして終点の黒部川第四発電所前駅へと至ります。
 
 

乗り場より終端方(欅平方)を望む。
乗り場の先で2線が1線に収束し、駅務室(左)と待合室(右)の間を単線で走ると竪坑エレベーター乗り場に到達します。
 
 

こちらは竪坑エレベーター乗り場です。終端方を望む。
この竪坑エレベーターに乗れば、約200m下の欅平下部駅へと移動できます。
エレベーターの床面にも軌道が敷かれており、車両1両を切り離して欅平下部駅まで運搬することができます。
軌道敷があるのは人荷用エレベーターで、左には人員専用エレベーターもあります。
また、エレベーター出入口は普段開いており、エレベーターの先にある引上線に通じています。
 
 

竪坑エレベーター乗り場の先には引上線が2線あります。奥は行き止まりです。
写真は終端方を望む。
右手には展望台があります。
 
 

こちらは引上線・展望台出入口前より黒部川第四発電所前方を望む。撮影地点の後方は2線、前方は1線です。
前方には竪坑エレベーター乗り場があり、その先が黒部川第四発電所方面乗り場になります。
 
 


展望台からの眺めです。まさに黒部峡谷にそびえる北アルプスの山々を望めます。
 
 

こちらは欅平上部駅と展望台を望む通路です。手前が展望台方、奥が駅方です。
   
   
あとがき  
訪問時・・・2007年                
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達不可   
大阪から・・・当日中に到達不可  
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし    
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京・大阪とも到達難易度ならびに訪問難易度が非常に高いですが、黒部ルート見学会にご参加の際は、ぜひ一度は欅平上部駅も観察してみて下さい!
    
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)