10日は2時半に起きて3時にホテルを出た。この時間でも駐車棟からの出庫に対応してくれるところがありがたい。それに、夜間に雪が降っても朝すぐに出発できるのが駐車棟の良いところ。だから定宿にしているとも言える。

今年は流氷の当たり年との評判なので、今日はオホーツクに向かう。期待でワクワクする。併せて、次のダイヤ改正でなくなる石北線のキハ40も撮影しておこうという魂胆。

↑道の駅あいおいに保存されているキ703。深夜にライトに照らされる白樺が印象的だった。

釧路から緋牛内まで140kmあまり。真っ暗な中まりも国道を突き進む。「この先84キロ道なりです」との音声案内にはめげる。休憩で立ち寄った北見相生の道の駅で保存されている除雪車を撮った。暗闇の中ではあるが。

3時間近くを要して緋牛内到着。駅を俯瞰できるポイントは雪が深そうで、とてもじゃないが登ろうという気にならない。端野側の丘のポイントは道路が除雪されてなく、アクセス不可。結局、駅はずれの踏切に三脚を立てた。それでも5人ほどが集まった。キハ283の通過シーンと普通列車の交換シーンを撮影したが、後者の発車時の白煙が印象的だった。

↑緋牛内駅を通過する札幌行き特急オホーツク

↓4651D(左)交換する4652D(右)。白く吹き出る排気が朝の寒さを物語る。

↓朝からカツ丼かと思われるかもしれないが、起きてからすでに6時間以上が経過している。

さて、次は美幌寄りの俯瞰場所に行くか、それとも常呂川にするか迷ったものの、なんとなくではあるが、後者のポイントに向かった。遥か彼方のコンクリート橋は広々とした雪原と霧氷をまとった樹木があり、いい感じ。着いて早々にキタキツネの出迎えを受けた。列車の通過時刻を調べると、次の列車までは少し間があるが、それからはあまり間隔をおかずに何本かやって来る。今朝はまだ何も口にしていないが、このままでいると食いそびれてしまう恐れがある。慌ててセコマに買い出しに出かけ、カツ丼を撮影の合間にかきこんだ。ここでアングルを変えながら3本撮影した。その後、気になっていたコンクリート橋の向こう側に行ってみた。

↓河原を横切るキタキツネがこちらを見ている。

↓一面白い世界を行く4653D(端野ー緋牛内)

↓霧氷を間近に見ながら4654Dがコンクリート橋を渡る。(同上)

↓常呂川を渡るキハ283に貼られたステッカーは常呂のカーリング。(同上)

すると、駐車スペースに多数の車が停まっていて、三脚を抱えた人が大勢いるではないか。あれっ、ここは鉄チャンが押し寄せるところじゃないんだがと思い、一人のカメラマンに訊ねると、地元の写真教室のメンバーで霧氷を撮っていると言う。なるほど。ならばとこちらは霧氷に囲まれたコンクリート橋を渡るヨンマルを撮ることにした。写真教室のメンバーであるご婦人と三脚を並べて、楽しいひとときを過ごした。なお、この場所は木材運搬の大型トラック等が通るので路上駐車は厳禁。

↓こういうシーンではタラコがツートンに来てもらいたいところ。シーンがシーンだけに心残り。(端野ー緋牛内)

↓白樺の木々をかすめてヨンマルが走り去る。(緋牛内ー美幌)

これにて石北線を切り上げようと思ったが、釧網線に転線する際の通り道でもあるので、緋牛内・美幌間で白樺をかすめて通過するヨンマルを撮った。

北浜には昼前に着いた。いつもの白鳥展望公園の丘からオホーツクを眺めると、たしかに流氷は接岸している。しかし、沖合の流氷との間には青い海が見えている。北浜駅の網走方など接岸すらしていない。う〜ん、これで当たり年なのか?それとも僕の運が悪いのか?いずれにしろ北浜の海を埋め尽くす流氷はまたもお預けとなった。それでもここで流氷物語号の上下を撮影した。

↑↓いずれも同一地点で撮影。(北浜ー浜小清水)

次に止別の丘の様子を見てみようと行ってみたら、駐車スペースに車がいない。これはラッキーと丘に上ってみた。ここの流氷も微妙。むしろ知布泊あたりがビッシリという感じ。ここでサブカメラのリモートレリーズが作動しないという痛恨の事態が発生。純正をケチったツケがこういうところに出る。これを教訓にして純正を手に入れよう。

さらに浜小清水駅を見下ろすフトレイ展望台でキハ54を撮影。これで店仕舞いかと思いきや、中斜里で薄ぼんやりと山容を見せる斜里岳をバックにやってきたキハ54を撮影。もう釧網線でキハ40やキハ54にお目にかかることはないと思うと寂しさが募る。

↓なんだかんだ言いつつも毎年訪れている止別の丘。期待を裏切られることは(まず)ない。(止別ー浜小清水)

↓フトレイ展望台に登るとオホーツクと海別岳、そして浜小清水駅が望める。

↓曇りベースでこれだけ山が見えていればよしとしなければならない。(中斜里ー知床斜里)

あとは一気に釧路に戻るのみ。その距離140km。弟子屈あたりで眠気を感じたので、セコマでカフェイン入りのガムとストロングコーヒーを購入。なんとか居眠り運転することなく、ホテルに戻れた。

今日は日の出から日没近くまでよく頑張ったと思う。ご褒美にホテル近くの行きつけの店でひとり祝杯をあげた。流石に明日はのんびり出撃しようと思う。(明日の投稿に続く)