JR東海の静岡地区でC編成として運用されていた113系2000番台の3両編成を再現するべく加工を開始しました。最初に手を付けたのは、メインテーマであるクモハ113-2000番台からですが、些細なことからボディを他車両の物と交換して加工することになりました。

 

クモハ113-2000番台は、2012年にASSYパーツで購入したクハ111-2100番台のボディとクモハ115-1000番台の下回りを組み合わて作っています。一方、3両編成を組む他の2両は単品販売されていた2002年の製品で、クモハ113-2000番台に使用した部材とは10年程の差があります。この10年の間に先頭車の部品構成が改良されており、両先頭車を並べてみると僅かに差があることを思い出しました。

 

左側が2002年製の旧製品で前面構成はボディと一体成型ですが、右側が2010年に改良された製品で、ライトケース・タイフォン・ステップ・ジャンパ栓受が、別パーツ化されてボディ内側から嵌め込む構成に変更されています。

 

左側が2002年製の旧製品、右側が2010年以降の改良製品です。従来から、シールドビームにしては寸法が大き過ぎると指摘されてきたヘッドライトが少しだけ小形に改良されています。

 

過去の投稿を遡ってみると、下記に関連する事柄を記述していました。

 

僅かな差ではありますが、先に作ったJR東海の115系1000番台のS編成(→こちら)は旧製品のボディから加工しており、私は共通運用する心算ですので今回のJR東海の113系2000番台のC編成も旧製品ボディに統一することにした次第です。この結果、2012年に購入したASSYボディを、手持ちのクハ111-2100番台・旧製品の車両のボディと交換した上で、加工を進めることにしました。

 

前置きが長くなりましたが、クモハ113-2000番台の加工に着手します。

最初に、交換したクハ111-2100番台のボディから全ての窓ガラスと屋根板を取り外しておきました。

 

① クモハ113-2000番台:戸袋窓の形状変更と冷却用グリルの追加

下側の廃材でドアの右側にある戸袋窓部分を、上側のボディに移植する前提で位置関係を再確認しておきます。移植する戸袋窓は、上側の小さな戸袋窓とは左端の位置が同じで高さも同じです。右端は乗務員室扉との間にある小窓に掛ることが判ります。

 

一方、この小窓は外嵌式ユニットサッシであることから窓の外周に外嵌構造の枠が表現してあり、この枠は削り落す必要があります。小窓の残りの部分は、プラ板で埋めることになります。

 

廃材の大きな戸袋窓部分を切り出してボディに移植した際には、戸袋窓の外周に出来る切継ぎ痕の面倒な処理が必須となります。再考してみた結果、ボディで外嵌式ユニットサッシの小窓の処理を先に済ませてから、小さな戸袋窓を拡張して大きな戸袋窓に加工することで、面倒な切継ぎ痕の処理が発生しません。そこで、移植を止めて単純な窓の拡張に方針転換することにしました。

 

小窓の外周に表現された外嵌構造の枠より一回り広い範囲にマスキングテープを貼り付けました。

 

紙ヤスリ(タミヤ製フィニッシングペーパー)の#400で、外枠を削り取りました。

 

小窓サイズ(縦5.8mm×横3.2mm)に切り出した0.5mm厚のプラ板を、表面で側板と面一になるように嵌め込み、ボディ内側からABS用接着剤で接着しました。プラ板が十分に固着するまでは次の作業に掛かれませんので、一晩このまま放置しておきます。

 

 

② クモハ113-2000番台:ベンチレーターの位置・数量の変更

ベンチレーターがモハ113-2000番台(奥側)の配置と一致するよう前方に移設しますが、最前部の物は撤去して数量を3個→2個に変更します。色々な加工方法が考えられますが、加工時に切継ぎ痕の処理がし易い方法を採ることにしました。

 

別に準備した材料用の屋根板から、ベンチレーター配置が一致する2個並びの箇所の屋根板を、縦12mm×横26mmで切り出してきて、上図の位置に移植することにしました。

 

最初に、本来の屋根板でクーラーの前方にある3個のベンチレーターを糸鋸で切り取りました。撤去跡には長円形の穴が発生しますので、中央を除く左右の穴だけプラ板で塞ぎます。

 

昼間に所用が多くて疲れ気味ですので、今夜の作業はここまでにします。(続く)

 

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