1月20日、土曜日の話。
宇都宮ライトラインの車両基地見学会が当選し、遠征した時のことだ。
宇都宮はもう、ここ数年でだいぶ行き慣れた街にはなったものの…
ライトラインが開業したことも相俟って、行き帰りの道中を除くとまだまだ結構撮っている。
ライトラインも、だいぶ開業フィーバーからは落ち着きを取り戻していた。
宇都宮駅東口も、イベントをやっていないとデッキ上以外は案外静かなものである。
それでもなお、土休日に関しては予測よりは高い利用客の水準を維持しているようで、2月3日に
開業からの利用客が200万人を突破したことが伝わってきている。
これは、予測よりおよそ1ヶ月も早い達成になったとのことだった。
さてライトラインでは、昨年秋から初の「ラッピング」編成が走り始めている。
最近盛り上がりを見せていて、個人的にも気になり始めているプロバスケットボール。
地元チームである宇都宮ブレックスの所属選手をデザインした車両だ。
今のところはHU306の1編成のみが運行中。
たまたま見かけたら、自分のようにラッキーである。
…せっかく見かけたのだから、発車を見送った。
少しばかり行動時間に余裕を持って動いていたからこその賜物だ。
まぁ、JRの電車の選択肢が無かっただけ、なのだけど。
よく見ると、左右で配色デザインが違う。
片側は紺ベースで、落ち着いていて良い。
これからも、さまざまなコラボを期待して見たいもの…
というところで、線路上を堂々男女二人連れで渡っていったのは実にいただけなかった。
それは撮り鉄ではなく、ごく一般の市民であるように窺えたが…
ほんの僅かだけ迂回すれば渡れる区画があるのだから、不精して欲しくないものである。
それで事故でも起こしてしまったら、とんでもない禍根を残しかねない。
そんなことがあったものの、1本後の電車で平石へ向かった。
宇都宮駅東口発は定刻で、道中は割と順調に行っていたものの…
宇都宮大学陽東キャンパス前で大多数の下車があり、ここで3分ほどの遅延が生じた。
特に土休日はベルモールに向かう人の多数がライトラインに転移しているようで、基地見学会の
折にも話したのだが、この不定期利用をどう捌いていくかが今後の課題の一つのようだ。
平石は、今回初めて下車。
緩急接続が可能な2面4線構造であるが、現在はまだその持ち味をフルに発揮できていない。
どうしても軌道法の制約に縛られて、最高速度も40km/hに抑えられていることも相俟って…
ずっと乗り通していて、なんとももどかしい気持ちになっているのはもったいない。
せめて専用軌道上くらいは、60〜70km/h程度は出して疾走してもらいたいものだ。
さて、見学会の後はまた全線を乗り通すつもりでいたが…
ある情報を捕捉したのと、さまざまな情勢を考慮して急遽「清陵高校前」で下車した。
ここからゆいの杜西付近までは、北関東屈指の工業団地である「清原工業団地」を貫く。
よく見かける企業名もいくつもある。
そして南側には、停留所名の県立宇都宮清陵高校の他に作新学院大学も。
企業と違い、時期によって学生の動きは変動が激しいが…
通学需要も多分に取り込みながら、さらなる奮闘を期待したいところだ。
…そんな途中下車を経て、14:28、定刻に着いたライトラインで宇都宮駅へ。
前のめりで急ぎつつ、息を切らして向かった先はー。