隠れた札幌の玄関口へ
つどーむ会場で雪とたわむれたあとは、先ほど見たトキエアをちゃんと見たくて、丘珠空港に向かいます。
会場は丘珠空港の敷地のすぐそばなので行きやすいのです。
ターミナルまではつどーむから徒歩15分ほど。
雪道を歩いて進みます。
丘珠空港は陸上自衛隊との共用飛行場。
駐屯地のそばを通ってターミナルビルへと向かいます。
青い逆三角形の看板が見えてくるとターミナルに到着しました。
丘珠空港。正式名称は札幌飛行場といって、新千歳空港を補完する役割を担っています。
主に道内各地(利尻・女満別・中標津・釧路・函館・奥尻)を結ぶ路線が運行されていますが、徐々に道外へ向かう路線が増えてきており、HACが三沢・秋田、FDAが静岡・松本・名古屋(小牧)[いずれも夏季限定]を結ぶ便を運行しています。
そして2024年1月31日、道外路線に新たな路線が加わりました。
それが新潟県に本拠地を置くトキエアが運航する新潟便です。
トキエアは同日が営業開始日。
日本で一番新しい航空会社です!
敷地に入って歩いていくと…
そのトキエアの機体(JA01QQ)がいました!
ちょうど除氷作業中のようです。
定刻ではこの時間いないはずですが…どうやら雪の影響で遅れているよう。
除氷作業が終わったところで機体を1枚。
ATR72-600というターボプロップ機です。
垂直尾翼には会社名の由来である「トキ」の羽をモチーフにしたと思われるデザインが描かれています。
ターミナルビルへ!
空港ターミナルビルに入ってみます。
空港ビルは3階建て。新千歳空港とは全く異なる、こじんまりとした印象。
まずは送迎デッキに行ってみます。
見物客がいっぱい…!
どうやらみなさんトキエアを見に来られたようです。
上がってみると、ちょうどHAC機(JA12HC)が除氷作業中でした。
去年の12月まで雪ミク塗装だった機体です。
トキエアはその横にいました。
そろそろ出発…といきたいところですが、ここで天候が急激に悪化。滑走路が見えなくなってしまいました。
この日は雪のため午前中から欠航が多数発生しており、トキエアも出発できないようです。
冬は特に日本海側からの風雪のため欠航することが多く、丘珠空港のウィークポイントとなっています。
幸いなことに再び天気が回復してきたようです。
今日は短い時間でころころと天候が変わる日ですね…
展望デッキの後ろには「幸せの鐘」が設置されていました。
5回鳴らすと不老長寿と言われているそうです。
さて、何回鳴らしましょうか…
きっちり5回鐘を鳴らしたあと、屋内へ。
スタンプが設置されていたので押してみました。
かわいい…
トキエアを見ながらごはんタイム
今度は2階へ。出発ゲートがある階です。
そのお隣、食堂「丘珠キッチン」に行ってみました。
大きな窓からはエプロンに止まっている飛行機が見えるようになっています。
何を食べようかな…
ここ丘珠キッチンには名物料理が3つあるようです。
今回はそのうち、丘珠ラーメンにしてみました!
駐機しているトキエアを見ながらラーメン!
この丘珠ラーメン、麺に玉ねぎが練り込んであり、さらにフライドオニオンがたっぷりかかっている玉ねぎづくしのラーメンです。
実は丘珠周辺は玉ねぎの栽培が盛んで、特にこのラーメンに使われている「札幌黄」という品種は札幌市でしか出回らない幻の品種なのだとか。
そんな幻の玉ねぎを使ったラーメン、美味しくいただきました!
ラーメンを食べていると、再びトキエアの除氷が行われていました。
天候が回復してきたため、HACの出発便が再開。
グランドスタッフが搭乗客がいないか食堂内にまで入ってきて呼びかけていました。
次々と飛び立っていきます。
北海道をモチーフにした特別塗装機、JA11HCの姿も。
そして…
ついにトキエアが動き出しました…!
滑走路へ向かい…
離陸。
定刻が11:50、実際の出発が14:48なので実に3時間遅れでの出発です。
あまりの遅れに、もう1往復予定されていた丘珠便は欠航になってしまったようです…
飛行機の雪像
トキエアを見送ったところで食堂を出て、お隣のショップへ。
限定のピンバッジを購入。
お隣りにある札幌と空港の歴史を展示してあるコーナーにも行ってみました。
以前使われていた機体の模型も展示中。
日本製の旅客機、YS-11もいました。
乗ってみたかったなぁ…
展示の一角には以前HACで使われていたサーブ340Bのシートが展示されていました。
2021年に引退しており、日本の旅客機ではもう見られないそう。
そんな貴重な展示を見て…
そろそろ夕方が近づいてきたので戻ります。
札幌駅直通のバスに乗ろうかと考えていましたが、接続する航空便が大幅遅れのためバスも来ないため、再びつどーむに戻ることに。
雪まつりの会場ではありませんが、ここにも飛行機の雪像が展示されていました。
モチーフはサーブ340B。
現在の機種ATR42-600は構造上雪像にするのが難しいのだとか。
ということで丘珠空港に行ってみました!
最寄りの地下鉄駅から離れているのがネックですが、それさえ克服できれば新千歳空港よりも断然札幌中心部に近い空港。
新千歳の喧騒とは異なる穏やかな時間が流れていました。
福岡便が存在しないため、なかなか使いづらい空港ですが、いつかトキエアに乗って来てみたいですね。
すすきのへ
空港をあとに、再び雪道を歩いてつどーむへ。
最後に、地域住民や地元高校生の作った雪像を見ていきます。
雪だるまかわいい…!
会場から再びバスに乗り、栄町駅へ。
再び東豊線に乗ります。
北13条東~さっぽろ間運転教習のため徐行運転を行っていました。
今回は豊水すすきので下車。
先にホテルに荷物を置いて、夜の雪まつりへと向かいます!
続きは次回。
★乗車データ
北海道中央バス 臨時シャトルバス 地下鉄栄町駅行き つどーむ会場(16:07)→地下鉄栄町駅(16:19)
札幌市地下鉄東豊線 福住行き 栄町(16:28)→豊水すすきの(16:43) 9000形9105F
※2024年2月11日乗車
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