日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。
第77回目は、岩手県の第三セクター鉄道のIGRいわて銀河鉄道と、青森県の同じく第三セクター鉄道である青い森鉄道がそれぞれの開業20周年記念で運転された臨時列車についてまとめてみます。
2002年12月1日、東北新幹線八戸延伸開業をうけて、並行する在来線である東北本線の岩手県部分(盛岡〜目時間)を銀河鉄道線として、青森県部分(目時〜青森間)を青い森鉄道線がそれぞれ運営する第三セクター鉄道が2002年12月に誕生しました。
今回のブログで取り上げるのは、この20周年を記念して運行された2社直通臨時列車について。この2社の通常の運転系統ですが、会社境界となる目時駅ではなく、青い森鉄道の八戸駅で分けられています。なお、IGRいわて〜の車両は八戸までは定期列車で乗り入れています。
そのうえで、今回の臨時列車の目玉となったのが、IGR車両が青森へ、青い森鉄道車両が盛岡へ、それぞれのメーンターミナルに営業運転で初めて乗り入れを行うというものでした。私もこのシリーズの執筆で知ったイベントだったこともあり、プレスリリースの情報を再構成する形で紹介してゆきたいと思います。
周年記念の概要
IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道 開業20周年
対象物 |
IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道 |
所在地など | 盛岡〜目時間 82.0km 目時〜青森間 121.9km |
歴史の起源(概要) |
2002年12月1日 JR東日本から経営分離され、東北本線盛岡〜青森間を2社で引き継いで開業・・・ここが起点 |
臨時列車の運行概要
快速 青森・盛岡ライナー号
運転区間 | 盛岡〜青森 | |
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2022年 7月16、17、18 9月17、18、19、23、24、25日 10月8、9、10日 |
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使用車両・編成 | 青い森鉄道701系 2両編成 | |
列車番号、運転ダイヤなど |
9502M 青森発8:25 → 盛岡着11:22 9501M 盛岡発17:55 → 青森着20:44 途中停車駅(青森起点):筒井、東青森、浅虫温泉、野辺地、三沢、八戸、三戸、二戸、一戸、いわて沼宮内、好摩、滝沢 |
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備 考 | 全席自由席 |
快速 あおもり号、もりおか号
運転区間 | 盛岡→青森 あおもり号 青森→盛岡 もりおか号 |
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2022年10月22、23、29、30日 |
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使用車両・編成 | IGRいわて銀河鉄道7000系電車 2両編成 | |
列車番号、運転ダイヤなど |
9101M あおもり号 盛岡発9:04 → 青森着11:55 9102M もりおか号 青森発14:30 → 盛岡着17:22 途中停車駅(盛岡起点):滝沢、好摩、いわて沼宮内、奥中山高原、一戸、二戸、金田一温泉、三戸、八戸、三戸、野辺地、浅虫温泉 |
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備 考 | 全席自由席 |
当時の時刻表紙面での臨時列車
JTB時刻表2022年10月号の紙面より。ここでは青森・盛岡ライナー号、もりおか号が掲載されています。普段は運転系統が八戸で分かれるので、臨時列車とはいえども直通列車を目にするのはブログ筆者としては爽快です。直通列車が八戸でもりおか号が7分、青森・盛岡ライナー号は20分と比較的長く停車しています。乗務員交代が主な目的かと思いますが、青森・盛岡ライナー号は大湊からのしもきた号の接続を狙った停車時間とも見て取れます。
JTB時刻表2022年10月号より
本日は以上です。
まとめページはこちらから
参考資料 JTB時刻表2022年10月号
参考サイト IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道(ともにWikipedia)