今回の【駅】シリーズは、
千葉県船橋市北部に広がる住宅街に位置する東武野田線【愛称：東武アーバンパークライン】の駅で、円形の用地が特徴的な海軍無線電信所船橋送信所跡地(現在は行田公園や団地などが立地)への最寄駅である、
塚田駅 (つかだえき。Tsukada Station) です。
 
 
駅名  
塚田駅 (TD 33)  
 
所在地  
千葉県船橋市  
 
乗車可能路線  
東武鉄道：野田線【愛称：東武アーバンパークライン】  
  
隣の駅  
柏方・大宮方……馬込沢駅  
船橋方……………新船橋駅  
  
訪問・撮影時  
2022年8月  
 
 
駅概要 (2022年8月時点)   
駅形態……………地平駅(1923年開業、1980年代に橋上化)。
駅舎………………橋上駅舎を有しています。東西自由通路を兼ねています。
出入口……………西口、東口。
バリアフリー……○(各出入口にエレベーター設置)。
点字ブロック……各出入口～改札～各ホームに設置。
駅前広場…………なし(駅周辺にバス停留所なし)。
 
 

 

 

現在の正面口に相当する西口です。上写真は北を、中写真は北東を、下写真は東を望む。
出入口部分に2階建ての駅ビルがあり、コンビニ「ミニストップ」やクリニックなどのテナントが入居しています。
2階橋上駅舎との間は階段・エレベーターで結ばれています。
尚、駅前広場はなく、送迎車が路上停車せざるを得ない状況になっていて危険です。
また、駅前道路沿いには一定数の商店が立地しています。
 
 

西口駅前です。南を望む。左が西口です。
駅西側は住宅街が広がっています。低層～中層の集合住宅が結構多いです。一方、駅から離れると畑も残っています。
約700m西には海軍無線電信所船橋送信所跡地があり、周囲には円形の用地をなぞるように道路が整備されています。
円内(船橋送信所跡地)の東端(塚田駅寄り)には千葉県立の行田公園が整備されており、円内の大半は住宅公団(現・UR都市機構)により行田団地が開発されました。
尚、跡地の円内西端部を武蔵野線が通っていますが、駅は設置されていません(最寄駅は船橋法典駅)。
 
 

かつての正面口だったと思われる東口です。西を望む。
集落の中にあり、駅前道路が狭いです。再開発されなかったからか、現在は裏口のような佇まいです。
2階橋上駅舎との間は階段・エレベーターで結ばれています。
出入口は駅前道路から奥まった位置にあります。その通路の左側は東武系のコインパーキングとして利用されています。
 
 

東口駅前です。東方向を望む。
駅東側も住宅地で、新旧の住宅が併存しています。西口と比較して商店や集合住宅は少ないです。
駅を離れると、西口側よりも多くの畑が残っています。
約500m東には長津川調整池を利用した長津川ふれあい広場(公園)があります。大雨の際は西側を流れる長津川の水を調整池に逃がすことが可能で、その際は長津川ふれあい広場が水没することになります。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南方向を望む。右が西口、左が東口です。
 
駅員配置…………あり(有人駅)。
自動改札機………あり(4通路)。  
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………なし(一番左の自動改札通路が有人通路代用です。

　　　　　　　　点字ブロック設置)。
幅広通路…………あり(一番左の自動改札通路)。
窓口………………あり(改札窓口のみ。窓口前には固定柵があり、

　　　　　　　　改札を通り抜けることができません)。
自動券売機………あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。
自動精算機………なし(チャージ機のみ設置。

　　　　　　　　紙のきっぷでの乗り越しは改札窓口へ申し出て下さい)。
トイレ……………改札内1番線ホーム(多機能トイレは改札内2階コンコース)。
付帯設備…………AED(改札内)、ベンチ・飲料自動販売機(いずれも改札外)。

　　　　　　　　証明写真機・宅配便ロッカー(いずれも改札外)。
売店………………なし。  
コンビニ…………あり(西口駅ビル1階にイオン系の「ミニストップ」があります)。
 
そして1階にある各ホームとの間は階段・エレベーターで結ばれており、塚田駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

下り1番線ホームに設置の、時刻表・路線図などと一体になった建植式駅名標です。電照式で、バックライトはおそらくLEDです。
東武鉄道の標準デザインで、中央の矢印は東武アーバンパークラインのテーマカラーであるフューチャーブルーとブライトグリーンが使用されています。
また、駅ナンバリング「TD 33」も併記されています。
 
 

 

駅構造……地平駅。北北東～南南西方向。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
左ホーム(東)が1番線で下り船橋行き、右ホーム(西)が2番線で上り柏・大宮方面です。急行は当駅を通過します。
  
ホーム有効長……6両分。
ホームドア………なし(2022年8月時点)。
ホーム幅…………駅の規模を考慮すれば標準レベルの広さです。
上屋(屋根)………全6両分に設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、

　　　　　　　　冷水器(2番線は確認忘れ)、トイレ(1番線のみ手前の大宮方)。
  
写真は2枚とも1番線より船橋方を望む。
 
 

こちらは2番線より柏方・大宮方を望む。
ホーム中ほど上空に橋上駅舎があります。
ホームの土台は重厚な石積み(？)となっていて、塚田駅の歴史を感じさせます。
 
 

1番線より柏方・大宮方を望む。
この先、起伏に富んだ住宅地の中を北北東へ走りますが、やがて沿線に畑が目立ってきます。しばらくすると左へカーブして進路を北寄りに変え、沿線に住宅が増えてくると馬込沢駅へと至ります。ホームの大宮方は鎌ケ谷市域にあり、さらにホーム端から少し大宮方へ進むと船橋市の飛地に入ります。
 
 

2番線より船橋方を望む。すぐ先に踏切(自動車通行不可)があります。
この先、左へカーブして畑が一部残る住宅地の中を南下します。その後は高架区間になり、左にマンション街が、右に「イオンモール船橋」が見えてくると新船橋駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年(駅訪問の為)。          
  
2面2線の地平駅で、古くからの橋上駅舎を有しています。駅前は住宅地ですが、駅近くにも畑が残っています。また約700m西には海軍無線電信所船橋送信所跡地があり、現在は円形の用地を生かして行田公園や住宅団地などが立地しています。地図でも容易に確認できます。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。中央・総武線(一部区間は快速利用可)で船橋駅まで行き、東武野田線に乗換。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。品川or東京まで新幹線、総武快速線で船橋駅下車。東武野田線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (西口駅前に複数あり)  
飲食チェーン店・・・あり (約300m南の「サイゼリヤ」)   
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東武アーバンパークラインを乗り鉄の際は、ぜひ一度は塚田駅でも途中下車してみて下さい！
 
(参考：東武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)