芳賀・高根沢工業団地停留場【栃木県】(宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線。2023年訪問 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
栃木県芳賀町北西部、芳賀・高根沢工業団地の中央部に位置するLRT路線・宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)【愛称:ライトライン】の終着駅で、駅前(東側)には本田技研工業の事業所やテストコースがあり、西側にはホンダの従業員駐車場が設置されていて、まさに「ホンダ」の中にある駅とも言える、
芳賀・高根沢工業団地停留場 

(はが・たかねざわこうぎょうだんちていりゅうじょう。

Haga Takanezawa Industrial Park Station) です。
 
 
停留場名  
芳賀・高根沢工業団地停留場 (駅番号:19)        
(※) 記事内にて「芳賀・高根沢工業団地駅」「芳賀・高根沢工業団地電停」と表記することがあります。   
 
所在地    
栃木県芳賀郡芳賀町          
   
路線  
宇都宮ライトレール:宇都宮芳賀ライトレール線 (別称:宇都宮・芳賀LRT、ライトライン)  
  
隣の停留場  
宇都宮駅東口方……かしの森公園前停留場          
  
訪問・撮影時  
2023年10月 
 
 


芳賀・高根沢工業団地停留場は、駅名の通り芳賀・高根沢工業団地の中にあり、芳賀・高根沢工業団地と南の芳賀工業団地を結ぶ「かしの森公園通り」上(中央部)に設置されています。
ライトラインの他の多くの電停のような千鳥配置のホームではなく、終着駅という事もあり頭端式ホーム(島式ホーム構造)が設置されています。
 
ホームヘは北側の終端部にある箸塚歩道橋(階段のみ)または横断歩道(押ボタン信号あり)で「かしの森公園通り」の東西からアクセスする事になりますが、階段がしんどい場合や車いすの場合は横断歩道を利用できますし、信号がなかなか変わらないので健常者が急ぐ場合は歩道橋を使うのが賢明です。
横断歩道の出入口は横断歩道と駅コンコースの段差をスロープで解消しており、バリアフリーに対応しています。
写真は駅東側より南西を望む。
 
 


こちらは駅西側より南東を望む。
 
 

箸塚歩道橋の出入口は東西にあり、さらに階段は東西とも南北2ヶ所ずつあります。
 
 

駅前です。駅北西側より東を望む。右手に芳賀・高根沢工業団地駅があります。
駅前には住宅や商店が見られません。
駅東側一帯は本田技研工業(ホンダ)の事業所で占められていて、駅前には北門があります。
ホンダの敷地内にはテストコースもあり、かなり広い敷地を有しています。
また、芳賀・高根沢工業団地はほぼホンダで占められていると言えます。かしの森公園付近に他社の工場がありますが、その場所が芳賀・高根沢工業団地に含まれるのかどうか不明です…。
 
 


駅前です。上写真は歩道橋より北西を、下写真は駅北西側より西を望む。
西側はホンダ関係の従業員駐車場で占められていると思われます。
下写真の西へ延びる路地を進むと丘から低地へ下り、農村地帯に出ますが、住宅は少ないです。
  
 

箸塚歩道橋より南(電停)を望む。
歩道橋の階段を下ると地平部のコンコース(正式には安全地帯かも?)に到達します。
地平部の左右には横断歩道出入口があります。
前方へ進むとホームです。
 
 

コンコースです。南を望む。
後方に歩道橋出入口があります。左右には横断歩道出入口のスロープがあります。
コンコースの大半には屋根が設置されています。前方へ進むとホームです。
左側の小屋は乗務員詰所です。
尚、芳賀・高根沢工業団地駅は無人駅で、しかも車内収受方式なので、改札口はありません。
尚、ICカードのチャージは車内で可能です。
ICカードをお持ちでない場合はホームにある整理券発行機を利用して整理券を受け取り、下車時に運転士に整理券を提示して運賃をお支払い下さい。
 
 


コンコースを直進するとホームに到達します。南を望む。
コンコースからホームまで段差なく移動できます。
通路は車いすが通れる幅があり、点字ブロックが設置されています。
尚、芳賀・高根沢工業団地駅にはトイレがありません、駅前にも公衆トイレがありませんのでご注意下さい。
 
 


こちらはホーム側より北を望む。
コンコースを進むと左右に横断歩道出入口があり、正面に歩道橋出入口があります。
 
 

1番線ホームに設置されている駅名標です。非電照式ですが、ホーム上屋の照明により夜間でも見やすくなっています。
黒地に白文字で、下部は宇都宮ライトレール線のラインカラーである黄色に塗られており、英字は黒文字になっています。
副駅名はありません。
駅番号「18」も併記されています。
下部には時刻表、運賃表、路線図、駅周辺地図などが掲示されています。
ちなみにライトラインは車内精算方式で、終着駅であっても駅構内には整理券発行機以外の設備がありません。 
ICカードで乗降する場合は各扉脇にあるICカードリーダーにタッチして下さい。チャージは車内の運賃箱で可能です。
ICカード以外でご利用の場合、乗車はどの扉でも大丈夫ですが、は最前部の扉から下車する必要があります。 
 
 

このほかにも下部に駅周辺の名所・名物に因んだ写真が載せられている駅名標があります。
駅周辺一帯を俯瞰した写真と、地元の風景や農作物の写真が掲示されています。
切れてしまいましたが、芳賀町ならびに栃木県の名産品である「いちご」の写真もあります。
写真は1番線ホームの駅名標です。





駅構造……地平駅(南南東~北北西方向)。
配線………頭端式ホーム1面2線(島式構造)。
  
右(西)は1番線、左(東)は2番線で、ともに上り宇都宮駅東口方面ですが、
平日昼間帯や土休日は主に2番線を使用しているようです。
  
ホーム有効長……30m少々(1編成分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………路面電車の駅にしては広く、
        車いすも他地区の路面電車の駅と比較して通りやすいです。
上屋(屋根)………ほぼ全長にわたり設置(宇都宮駅東口方(奥側)の端は雨ざらし)。 
ホーム上設備……ベンチ、整理券発行機。
 
LRTは超低床車両のため、ホーム高さは低く、ホームと車両の段差もほぼゼロです。
ホームには点字ブロックも設置されており、バリアフリー化されています。
中央部付近にはLCD式の発車標が上家から吊り下げられています。
ホーム出入口は手前側(北側)の終端方にしかありません。
 
また、整理券発行機は1台のみで、先頭車両の出入口付近(宇都宮駅東口寄り)の中央部に設置されています。
取り忘れに注意が必要ですが、万が一取り忘れても降車時に始発駅からの運賃が徴収されるので、始発駅である当駅において取り忘れのリスクは低いです。
 
1枚目は2番線より、2枚目と3枚目は1番線より、全て宇都宮駅東口方を望む。
 
 


上写真は1番線(左)より、下写真は2番線(右)より、いずれも終端方を望む。
ホーム上には配電盤が置かれていませんので、広々としています。
配電盤は後方の宇都宮駅東口方の上下線間に設置されています。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも宇都宮駅東口方を望む。
こちら側に出入り口はありません。
ホーム端の先の上下線間には配電盤が設置されています。
この先、かしの森公園通りの中央を一直線に南南東へ走ります。左側車窓は本田技研工業の事業所が続きますが、右側車窓は本田技研工業関係の駐車場が途切れ、入れ替わりに「かしの森公園」の森が沿道に続きます。そして同じような風景の中をしばらく走ると右へカーブして、かしの森公園前停留場へと至ります。
 
 

1番線より終端方を望む。
各番線ともホーム端に車止めがあります。ホーム端手前まで乗車位置があり、過走余裕距離があまり取られていません。
ホーム端の先には広いコンコースがあります。右側は乗務員詰所です。
コンコースの左右には横断歩道出入口が、前方には歩道出入口があります。
尚、駅構造はこれより先への延伸には対応していませんので、北側の高根沢町方面への延伸の可能性はゼロに近いと思われます。
 
 

箸塚歩道橋より北を望む。
後方の地平部に停留場があります。右側にはホンダの事業所の北門があります。
かしの森公園通りは駅北側へ延びていますが、幅員はLRTの延伸に対応していません。
また、写真奥に芳賀町と高根沢町の境界があり(約600m先)、境界から先は高根沢町です。
高根沢町域に入ってもホンダの事業所が続いていますが、それが途切れた先には農村風景が広がっていて、かしの森公園通りも終点となります。高根沢町域にはぶどう園が多いです。
かしの森公園通りの終点からさらに北へ延びる路地を進むと、芳賀・高根沢工業団地駅から1.5kmほどで宮内庁御料牧場の敷地に入ります。
御料牧場があって開発に制限がある事から、ライトラインをこれ以上北へ延伸するのは現実的では無いでしょうねぇ。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年           
 
2023年8月26日の開業から約1か月半後の三連休に訪問しました。併用軌道区間にある頭端式ホーム1面2線の停留場で、終端部に駅機能や出入口が集約されており、当駅以北への延伸は考慮されていない構造です。道路中央にある停留場で島式ホーム構造なのは芳賀・宇都宮LRTではこことかしの森公園前停留場のみです(他の多くの停留場では千鳥配置の相対式ホームになっています)。ホーム北側の終端部に乗務員詰所と出入口があります。出入口は歩道橋(階段のみ)とバリアフリー通路の横断歩道(押ボタン信号)があり、いずれも駅の東西からアクセス可能です。駅前は住宅が存在せず、東側はホンダの事業所で占められていて、西側はホンダの従業員駐車場で占められています。芳賀・高根沢工業団地と言いながら、実態はホンダ工業団地と言えるでしょう。
   
鉄路のみで (ルートは一例です)   
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
               東北新幹線or上野東京ライン経由宇都宮線で宇都宮駅下車。ライトラインに乗換。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線で東京駅まで。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内)   
コンビニ・・・・・・なし (1km圏内に店舗はありません)   
飲食チェーン店・・・なし       
  
大阪からの到達難易度はやや高いですが、宇都宮ライトレール線【愛称:ライトライン】を乗り鉄の際は、芳賀・高根沢工業団地電停ですぐ引き返さず、ぜひ一度は停留場も観察してみて下さい!
 
(参考:宇都宮ライトレールのHP、芳賀町のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)