(東海道ラストランだった「有料特急」2012.05.13)

本日は2月11日と言うことで、「211系の日特集」としました。

*209系の後編も残っていますが、これは後日(調整中)

 

●東海道線・東京口(0番台・2000番台)

211系は1985年に登場した車両で、最初は東海道線(東京口)1986年3月のダイヤ改正より運行開始。

基本編成0番台6本と付属編成2000番台5本を導入し、一部の113系を置き換えた。

0番台が「BOX席」2000番台が「ロングシート」仕様でした。

●高崎線・宇都宮線(1000番台・3000番台)

寒冷地用の1000番台(BOX席)15本と3000番台(ロングシート)22本が、1986年2月にダイヤ改正を待たずに運用開始。

こちらは「クモハ/モハ/サハ/サハ/クハ」の5両ユニット式で、のちに短編成化を見越した形式で落成された。

●名古屋地区(0番台)

117系新快速の増備用として0番台が4両2本が、1986年に導入されています。

 

*模型としての211系は少数なため、使い回しがありますがご了承ください。

 

そのなかでも、「平屋サロ+2階建てサロ」の組み合わせは、目立っていた。

 

一応113系の置き換えが目的だったが、間に合わずに民営化を迎える形に。

 

211系の2階建てグリーン車が好評だったこともあり、1989年から1991年にかけて113系にも「サロ124が22本」「サロ125系が5本」東海道線と横須賀線にも導入。形は211系と同様でしたが、電気信号回路やブレーキ形式が異なるため、機構は別物でした。

のちに東海道線の「211系2階建×2両」グリーン車の種車になります。

 

○民営化後

●東海道線・東京口(2000番台)

基本編成8本と付属編成5本を追加増備。こちらはすべて2000番台でした。

●高崎・宇都宮線(3000番台)

民営化後も増備は続けられ、1990年までに全40本となった。

●名古屋地区(5000/5600番台)

民営化後には高速仕様の5000番台が増備され、1990年までに242両が追加となった。

こちらも、運用の柔軟化の観点から「Mc/M’/T/T/Tc」や「Mc/M'/Tc」となり、中央線の山岳にも対応させる仕様でした。

 

(写真は2000番台用2階建てグリーン車×2)

2006年頃までに、E231系1000番台の投入で、東海道線の113系が全廃となり、その際に2階建てグリーン車のみが改造編入され、既存の東海道線の「平屋サロ+2階建てサロ」を追い出す形で、すべてが2階建てサロとなった。

 

そして追い出された「平屋サロ+2階建てサロ」なのだが、高崎線・宇都宮線へのグリーン車組み込みに回されることになります。

その際に「耐寒改造」と「ドアボタン増設」工事が行われ、平行増備中のE231系1000番台と同様の位置へ、グリーン車が組み込まれる事になります。

 

しかしそこで見た物は・・・。

 

「!!」

 

なんと言うことでしょう!

運転台の間にサハがサンドされているではないか!

コレを見た時は、目を疑いました。

 

(写真は2000番台で代用したため、見た目・組成が異なります)

●高崎・宇都宮線のグリーン車組み込み

従来は「Mc/M'/T/T/Tc」+「Mc/M'/T/T/Tc」+「Mc/M'/T/T/Tc」の組み合わせでしたが、組成変更で。

「Mc/M'/T/T/Tc」「Mc/M'/T/T/Tc」+「サロ/サロ」「Mc/M'/Tc」となった。

これは「グリーン車付けたら、トイレ行けなくなるから」と言う理由だったとのこと。

これは「迷列車」と言えるでしょう。

 

(写真は0番台+2000番台で代用)

2014年になると、「スワローあかぎ」なる物も登場。これは着席用のライナーで「座ろう赤城」から取った物とのこと。

まぁE233系3000番台導入により、数は減っていたんですけどね。

 

●房総地区への導入。

2006年に余剰となった3000番台が、塩害で腐食かが進む113系の置き換え用として、14本が転入。

しかし、千葉県民からは不満の声が続出した。

 


なんと「一部の6両編成が5両編成で運転されます」と発表されたのだ。

これは、6両の最後尾で待っていた者が、車両が1両無かったために到着後にダッシュするということで、当時電光表示で「5両編成」の表示は無く、しかも113系6両と同じローテーションだったために、一般の人からしたらいきなり減車と言うことになった。

 

さらに「ロングシート化で乗車人数はほぼ一緒」とのことで、客側の事を考えない運用であったため、209系2100番台導入で、真っ先に運用離脱したのは、211系だったという・・・。

*私は元千葉県民(外房線)です。

 

●長野地区への転用

2013年になると、中央線115系300番台の置き換えで、房総地区から3000番台が転属してくる。

ここで、某電車区の方から「置き換えはボックス車じゃ無きゃダメだ!」という話が出たため、それならば「すべて松本所属」という形になり、無事置き換えとなった。

同時に「高崎地区の3000番台」「東海道の0番台」も、減車した後に導入されることになる。

 

(KATOの旧仕様「115系1000番台」もライトの交換で、古くささを払拭)

211系の大量導入で、115系1000番台も置き換え対象になり、関東では「爆音走行」が聞けなくなってしまった。

 


●長野地区への導入

総数としては

0番台   6両6本

2000番台 6両8本

1000番台 3両11本

3000番台 3両39本

という、一極集中に近い形になるが、一部高崎にも20本(4両編成)残っており、すべてでは無かった。

 

なお、静岡地区の行方は、追っかけていないためわかっていません。

 

現在、JR東日本・JR東海ともに、引退が発表されているため、順次廃車が進んでしまいますね。

なので、撮影される方はお早めにいってください。

 

写真見ていたら「うなぎ」食べたくなりました。

 

以上、「2月11日は211系の日」でした。