九州地区向けに増備が続くJR貨物の交直流電気機関車EF510形300番台。2月5日から6日にかけては量産3両目となる304号機が甲種輸送されました。今回は幡生操車場(山口県下関市)で同機の細部などを見てみました。

 

 

幡生操車場で九州入りを待つEF510-304

 

 

 

5日に製造元の川崎車両(神戸市)を出発したEF510-304。今回の甲種輸送のけん引は、302号機の時に続いて直流機EF210形の試作機901号機が担当しました。幡生操車場には夕方に到着。ここで九州に向かう交直流機EH500-67に付け替えました。

 

 

山陽本線を下ってきたEF510-304の甲種輸送列車。けん引機はEF210-901=新下関—幡生

 

 

幡生操車場でけん引機を付け替え。北九州貨物ターミナルまではEH500-67(右)が担当

 

 

 

幡生操車場では約15分間停車するため、けん引機の付け替えシーンはもちろん、ピカピカな状態のEF510-304をじっくり眺めることができます。「機関車」に整備される前の「製品」としての姿は新鮮です。

 

 

 

幡生操車場でEH500形の連結を待つEF510-304。全体を眺めると新品の鉄道模型のようにも見えました

 

 

EF510形(左)とEH500形の前面形状の違いも面白いです

 

 

 

幡生操車場沿いの歩道は山陽本線の上り線側にあり、EF510-304の停車位置からは少し距離がありますが、汚れのない台車、金属の質感が出た屋根上配線などを眺められます。

 

 

 

 

車体や足回りを観察。EF510形自体は登場からずいぶんたっていますが、下関で見る「RED THUNDER」のロゴは新鮮です。ごつい車体やルーバーの形状を見ると、私が普段見るEF65PF形がおとなしく感じられます

 

 

304号機の屋根上。パンタグラフには「TOYO DENKI」のマークが見えます。運用入りすると汚れてくる配線もピカピカで、金属感が際立っています。碍子(がいし)は門司機関区に到着後に薄緑色に塗られるようです

 

 

 

幡生操車場で小休止した後、EF510-304は「職場」となる九州に向かいました。川崎車両では305、306号機も姿を現しているようです。ED76、EF81形からEF510形へ—甲種輸送を眺めていると、世代交代が目の前に迫っていることを実感します。

 

 

EH500-67にけん引されて九州に向かうEF510-304(幡生操車場らしくEF210形が一緒に写る場所で撮る予定でしたが、ピカピカの304号機をゆっくり眺めすぎて移動が間に合いませんでした…)