若干記憶が欠落するハプニングもあったが、鶴見線行脚はまだ続く。
国道駅も、この半年ほどでずいぶん訪れた駅になった。
一番最初に訪ねたのは22年くらい前だったみたいだが、簡易IC改札機設置や自動券売機の撤去を
経つつも佇まいはほとんど変わらないまま、今に至っている。
かつての京成電鉄博物館動物園駅のような立ち位置になりつつあるが、一番鶴見に近い駅として
日常利用もそれなりに多く、まだまだその存在感は衰えていない。
それは、新型車両E131系の運転開始で更に歴史の積み重ねが進む。
…ただ、やはり課題は「バリアフリー」の一語に尽きてこよう。
もっともそれは、目の前の国道15号を走る路線バスか、近くの京急線が補完しているのか。
そんな国道15号に出て、近くのコンビニで一服した後折り返してきた205系を撮る。
ほんの2〜3日前には、箱根駅伝で大層賑わった国道15号であったが…
この日はまだ周りが正月休みなのが多かったからか、明け方のような空きっぷりであった。
そして、国道15:12発から乗車を再開。
冬の日の傾きは早い。
高架線上は遮るものも少なくなり、晴れていると太陽がダイレクトに当たる。
そして、これまた訪問率が高い浅野でまた降りた。
だんだん電車に乗っているよりも、駅や周辺で過ごす時間の方が圧倒的に増えてくる。
晴れ過ぎても、太陽光の具合がなかなか難しい。
それはこれからも、ずっと変わらない。
架線柱の影も、微妙に成否を分ける鍵になる。
そんな制約から、少しだけ解放されるのが海芝浦支線のホーム。
いろいろ注意書きが物々しくなってはいるが、この日は極めて平和であった。
駅横の多少の“自然”にも助けられて、カーブするホームでしばし佇む。
3両編成でも、きついカーブに編成全体が撮れない海芝浦支線ホーム。
海芝浦駅は台風にやられたが、こちらは新芝浦駅と同様木造のホーム上屋がまだ残っている。
車両の代替わりは進んだが、ここだけが前時代的な雰囲気が残されている。
そんな移り変わりの真っ只中に、こうして立ち会えることに感謝して…