(東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド大漁」)
普段なかなか乗れない離島航路の貨客船「あおがしま丸」に乗船し、東京湾を半日かけて周遊する団体ツアー
ツアーを企画したのは、小笠原諸島専門の旅行会社「ナショナルランド」
今回乗船する「あおがしま丸」は、
太平洋に浮かぶ伊豆諸島最南端の有人島で絶海の孤島・青ヶ島定期航路向け(八丈島〜青ヶ島)の貨客船として建造され、伊豆諸島開発(株)が運行。
現在は、青ヶ島航路に新船「くろしお丸」が投入されたため、「あおがしま丸」は予備船となり、主に東京港・伊東港等と伊豆諸島を結ぶ貨物船として活躍。また、新船「くろしお丸」の代船としてたまに青ヶ島定期航路に復帰する。
この「あおがしま丸」を貸し切り、ツアーを実施。
東京湾周遊
東京湾を航行する離島貨客船「あおがしま丸」
ツアー中の船内放送を担当するのは、小笠原古謡歌手のokeiさん。
《okeiさんXより》
船内では、今では絶滅危惧文化になった花毛布作り教室を開催。東海汽船系列の神新汽船上級船室で花毛布を折り続けた元・事務長が伝授。
《ナショナルランド(株)HP・Instagramより》
花毛布(飾り毛布)とは、日本の客船において提供されるサービスのひとつ。船室に備え付けられている毛布を、花、季節の風物、動物(金魚、蛙、蛇)などの形に折って、飾ったもの。
現在も花毛布文化が残る客船は、神新汽船(東海汽船の系列会社)、奄美海運、三島村営船、十島村営船、マルエーフェリーや宇和島運輸の一部船舶、商船三井客船のクルーズ船「にっぽん丸」等の一部上級船室に僅かに残るのみ。
船内放送で「本船の左舷側から、東海汽船の高速ジェット船セブンアイランド大漁が追い抜く」との予告。
「あおがしま丸」の後方から、高速ジェット船がこちらに旋回して向かってくる。
まっすぐこちらに迫る高速ジェット船
向かってくるのは、東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド大漁」
東京港竹芝桟橋を13時30分に出港し、伊豆大島に向かっている。
時速約80kmの翼走状態であっという間に迫ってくる。
高速ジェット船が、乗船中の「あおがしま丸」に追い着く。
これは、今回乗船している「あおがしま丸」東京湾クルーズのための、東海汽船グループの船舶同士のサプライズ演出
高速ジェット船が、汽笛を鳴らしながら、「あおがしま丸」をあっという間に追い抜いていく。
高速ジェット船は、あっという間に過ぎ去っていく。
高速ジェット船の航跡
★動画(あおがしま丸を追い抜く高速ジェット船)↓↓
A甲板(4階)後部の展望デッキ。伊豆諸島に生息する海鳥など観察用の双眼鏡がある。
鶴見航路から、京浜港の京浜運河へ。
末広町地区(神奈川県横浜市)
東芝京浜事業所
正面に、JR鶴見線 海芝浦支線の終点・海芝浦駅のホームが見えてくる。
京浜運河の縁、海に面して立地する海芝浦駅ホーム。海芝浦駅の外はすぐに東芝の敷地内で、東芝関係者以外は駅改札から外に出ることができない珍しい駅。
海芝浦駅付近
海芝浦駅に発着する休日昼間の鶴見線は本数が極めて少なく、概ね1時間半に一本の運行。
鶴見線に導入された新車E131系1000番台は、ちょうどこの日(2023年(令和5年)12月24日)より運転開始。
「あおがしま丸」は、当初の予定では15時10分頃にJR海芝浦駅沖を航行し、ちょうど海芝浦駅に15時01分〜15時16分まで停車する鶴見線電車と出会うはずだったが、
当初の予定より少し早く、14時50分頃に海芝浦沖航行となったため、鶴見線電車と出会うことはなかった。
鶴見線は、90度カーブして、運河の奥に向かう。
奥に向かう運河の途中には、鶴見線の新芝浦駅がある。
奥へ延びる旭運河。運河の奥は鶴見線の浅野駅付近。
遠ざかる海芝浦地区
安善町地区(神奈川県横浜市)
米海軍鶴見貯油施設があり、鶴見線から分岐した専用線が施設内まで繋がり、タンク貨車が走っているエリア。
この奥に続く運河は、横浜市(左)と川崎市(右)の境界
大川町地区(神奈川県川崎市)
日清製粉鶴見工場
日清製粉の裏手には、JR鶴見線大川支線の大川駅がある。かつてクモハ12形旧型電車が最後まで走っていたことで知られる都会の秘境駅。休日は一日3本しか列車が来ない。
原料などを運搬する貨物船が停泊
JR東日本川崎火力発電所が見える。
扇町地区(神奈川県川崎市)
三井埠頭扇町本社や昭和電工が立地
扇町地区には、JR鶴見線(本線)の終点・扇町駅もある。
※2023年(令和5年)12月24日(日)
★動画↓↓