サプライズ・ジェット船の追い抜き、JR鶴見線海芝浦沖航行【あおがしま丸で冬の東京湾半日船の旅④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド大漁」)



普段なかなか乗れない離島航路の貨客船「あおがしま丸」に乗船し、東京湾を半日かけて周遊する団体ツアー

ツアーを企画したのは、小笠原諸島専門の旅行会社「ナショナルランド」

今回乗船する「あおがしま丸」は、
太平洋に浮かぶ伊豆諸島最南端の有人島で絶海の孤島・青ヶ島定期航路向け(八丈島〜青ヶ島)の貨客船として建造され、伊豆諸島開発(株)が運行。
現在は、青ヶ島航路に新船「くろしお丸」が投入されたため、「あおがしま丸」は予備船となり、主に東京港・伊東港等と伊豆諸島を結ぶ貨物船として活躍。また、新船「くろしお丸」の代船としてたまに青ヶ島定期航路に復帰する。
この「あおがしま丸」を貸し切り、ツアーを実施。

(行程)




東京湾周遊
東京湾を航行する離島貨客船「あおがしま丸」


ツアー中の船内放送を担当するのは、小笠原古謡歌手のokeiさん。
《okeiさんXより》



船内では、今では絶滅危惧文化になった花毛布作り教室を開催。東海汽船系列の神新汽船上級船室で花毛布を折り続けた元・事務長が伝授。
《ナショナルランド(株)HP・Instagramより》

花毛布(飾り毛布)とは、日本の客船において提供されるサービスのひとつ。船室に備え付けられている毛布を、花、季節の風物、動物(金魚、蛙、蛇)などの形に折って、飾ったもの。
現在も花毛布文化が残る客船は、神新汽船(東海汽船の系列会社)、奄美海運、三島村営船、十島村営船、マルエーフェリーや宇和島運輸の一部船舶、商船三井客船のクルーズ船「にっぽん丸」等の一部上級船室に僅かに残るのみ。






船内放送で「本船の左舷側から、東海汽船の高速ジェット船セブンアイランド大漁が追い抜く」との予告。


「あおがしま丸」の後方から、高速ジェット船がこちらに旋回して向かってくる。



まっすぐこちらに迫る高速ジェット船

向かってくるのは、東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド大漁」

東京港竹芝桟橋を13時30分に出港し、伊豆大島に向かっている。

時速約80kmの翼走状態であっという間に迫ってくる。

高速ジェット船が、乗船中の「あおがしま丸」に追い着く。


同じ東海汽船系列の伊豆諸島開発「あおがしま丸」の左舷側すぐ脇を、高速ジェット船が追い抜く。

これは、今回乗船している「あおがしま丸」東京湾クルーズのための、東海汽船グループの船舶同士のサプライズ演出

高速ジェット船が、汽笛を鳴らしながら、「あおがしま丸」をあっという間に追い抜いていく。












乗船中の「あおがしま丸」も汽笛を鳴らしエール交換




高速ジェット船は、あっという間に過ぎ去っていく。

伊豆大島行き高速ジェット船は、伊豆大島15時15分着予定


高速ジェット船の航跡




★動画(あおがしま丸を追い抜く高速ジェット船)↓↓




A甲板(4階)後部の展望デッキ。伊豆諸島に生息する海鳥など観察用の双眼鏡がある。



航跡を描きながら穏やかな東京湾をクルーズ




東京国際空港(羽田空港)を遠望

上空には旅客機








川崎(神奈川県)と房総半島(千葉県)を結ぶ東京湾横断道路(アクアライン)の海底トンネルの上付近

東京湾横断道路(アクアライン)の海底トンネルの換気施設「風の塔」






「あおがしま丸」の頭上を、羽田空港を離発着する航空機が頻繁に飛び交う。



着陸態勢の日本航空(JAL)機










晴れ渡った冬空と青い東京湾


 

神奈川県川崎市・横浜市にまたがる京浜工業地帯を遠望









横浜の街。奥には、富士山(左奥)や丹沢山地がうっすら見える。

横浜ランドマークタワーや横浜ベイブリッジ。左奥にはうっすらと富士山の姿。


前方に、鶴見つばさ橋

京浜工業地帯の工場群




青ヶ島航路運航時は、この場所(B甲板(3階)後部外部デッキ)が青ヶ島での乗下船口になる。









船内客室では、大道芸人Mr.Daiさんのパフォーマンスショーを開催








あおがしま丸は、鶴見航路へ入る。







鶴見つばさ橋をくぐる。







大黒大橋の向こうに見えるのは、横浜みなとみらい21地区。ランドマークタワーなどのシルエット。




「あおがしま丸」は、京浜港へ。

艀(はしけ)とすれ違い。



鶴見航路から、京浜港の京浜運河へ。

末広町地区(神奈川県横浜市)

東芝京浜事業所




正面に、JR鶴見線 海芝浦支線の終点・海芝浦駅のホームが見えてくる。

京浜運河の縁、海に面して立地する海芝浦駅ホーム。海芝浦駅の外はすぐに東芝の敷地内で、東芝関係者以外は駅改札から外に出ることができない珍しい駅。

海芝浦駅付近
海芝浦駅に発着する休日昼間の鶴見線は本数が極めて少なく、概ね1時間半に一本の運行。
鶴見線に導入された新車E131系1000番台は、ちょうどこの日(2023年(令和5年)12月24日)より運転開始。

「あおがしま丸」は、当初の予定では15時10分頃にJR海芝浦駅沖を航行し、ちょうど海芝浦駅に15時01分〜15時16分まで停車する鶴見線電車と出会うはずだったが、
当初の予定より少し早く、14時50分頃に海芝浦沖航行となったため、鶴見線電車と出会うことはなかった。


鶴見線は、90度カーブして、運河の奥に向かう。

奥に向かう運河の途中には、鶴見線の新芝浦駅がある。

奥へ延びる旭運河。運河の奥は鶴見線の浅野駅付近。



遠ざかる海芝浦地区



安善町地区(神奈川県横浜市)
米海軍鶴見貯油施設があり、鶴見線から分岐した専用線が施設内まで繋がり、タンク貨車が走っているエリア。



この奥に続く運河は、横浜市(左)と川崎市(右)の境界



大川町地区(神奈川県川崎市)
日清製粉鶴見工場

日清製粉の裏手には、JR鶴見線大川支線の大川駅がある。かつてクモハ12形旧型電車が最後まで走っていたことで知られる都会の秘境駅。休日は一日3本しか列車が来ない。

原料などを運搬する貨物船が停泊




JR東日本川崎火力発電所が見える。


扇町地区(神奈川県川崎市)
三井埠頭扇町本社や昭和電工が立地

扇町地区には、JR鶴見線(本線)の終点・扇町駅もある。







天然ガス発電所やバイオマス発電所

※2023年(令和5年)12月24日(日)



★動画↓↓








(次回へ続く)