東貝塚駅【大阪府】(阪和線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
大阪府貝塚市北東部、中心市街地から約2km東に離れた郊外の住宅地に位置する阪和線の駅で、駅北西側にあった大日本紡績(現・ユニチカ)貝塚工場への貨物搬出入のため設置された駅である(Wikipediaより)、
東貝塚駅 (ひがしかいづかえき。Higashi-Kaizuka Station) です。
 
尚、記事は西口が開設される前の2021年11月現在の情報と写真をもとに作成しています。現在は西口が開設されるなど状況が変化しています。ご了承下さい。
  
  
駅名  
東貝塚駅 (JR-R 41)    
 
所在地  
大阪府貝塚市     
 
乗車可能路線  
JR西日本:阪和線  
 
隣の駅  
天王寺方……東岸和田駅  
和歌山方……和泉橋本駅    
 
訪問・撮影時  
2021年11月 
 
 
駅概要(2021年11月時点)  
駅形態……………地平駅(1934年開業)。
駅舎………………東側の和歌山方(南)に配置されています。
出入口……………駅舎がある東側のみ。西側からは駅舎前の踏切で連絡。
バリアフリー……非対応(地下道に階段のみ)。駅出入口に段差なし。
点字ブロック……駅舎内~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………△(駅舎前に狭いスペース有。タクシー乗り場併設。バス停は約100m東)。
 
 

 

駅舎です。北方向を望む。現在は東口駅舎と呼ばれているでしょうか。
手前には踏切道が左右方向に通っており、左手に踏切があります。
駅舎は簡素な平屋建てです。出入口前に電話ボックスと飲料自動販売機があります。
手前には小さな駅前広場がありますが、大半のスペースがタクシー乗り場として使用されています。
最寄りのバス停留所は、約100m東の府道237号線上に設けられています。
 
 

駅前です。東(南東)を望む。左手に駅舎があります。
駅東側は住宅街で、商店も比較的多いです。
1kmほど南東へ進むと、田園地帯に出ます。ため池も多いです。
また、約700m東へ進むと、貝塚市を出て岸和田市に入ります。
 
 

駅前です。西(北西)を望む。右手に駅舎があります。
踏切の先が駅西側エリアで、住宅街の中に商店が点在しています。
約1.6km北西には南海本線と水間鉄道水間線の貝塚駅があります。近くないですが、徒歩で行けない距離ではありません。貝塚駅前の方が栄えていますが、市街地の空洞化が進行しています。
また、約250m北から西にかけての一帯にはユニチカ貝塚工場があり、東貝塚駅南側から専用線も延びていましたが、専用線は国鉄時代に廃止され(廃線跡は遊歩道に転用も、西口開設に関連して遊歩道に変化がありました)、ユニチカ貝塚工場も1997年に操業を停止しました。跡地は貝塚市歴史展示館、日本生命グラウンド(野球場と関連施設)、くら寿司、ホームセンタームサシ、サンプラザ(スーパーマーケット)、一戸建ての住宅地などに転用されました。
 
 

改札口です。西方向を望む。左が出入口です。
 
駅員配置………あり(直営駅。無人時間帯あり。改札内外にカメラ搭載インターホン有)。
自動改札機……あり(2通路)。
ICカード………利用可(『ICOCA』のエリア内)。
幅広通路………あり(右側通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(窓口に面した右側自動改札通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口のみ。無人時間帯は閉鎖)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可。『みどりの券売機プラス』を設置)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(改札を入って突き当たりの左にあります。多機能トイレなし)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約200m北東の「ファミリーマート」)。
 
2016年まで『みどりの窓口』がありましたが、廃止後は跡地に『みどりの券売機プラス』が設置されました。
 
改札を入って左の階段を下り、地下道を通ると各ホームに到達します。
尚、地下道には階段しかないため東貝塚駅はバリアフリー非対応でしたが、西口開設により東貝塚駅がバリアフリー化されました。一方、東口はバリアフリー非対応のまま存置されると思われます。
 
 

下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインです。下部は阪和線のラインカラーであるオレンジ色に塗られています。
東貝塚駅の駅ナンバリングは「JR-R 41」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
尚、1934年の開業時は「阪和貝塚駅」の駅名でしたが、南海時代の1941年に現在の「東貝塚駅」へと改称されました。
 
 

こちらは下り2番のりばに設置されている建植式駅名標です。非電照式ですが、反射材が使用されています。
下部のラインカラーはオレンジではなく、山吹色っぽい黄色です。前述の吊下式とは全く違う色で、どちらが正式のラインカラーなのか、分かりません…。
また、この駅名標は長い間風雨にさらされながらメンテナンスがされておらず、痛々しい姿になってしまっています…。
 
 

 

駅構造……地平駅(北東~南西方向)。
配線………島式ホーム2面4線。  
  
右ホーム(東)は右から1番のりば・2番のりばの順でいずれも下り日根野・和歌山方面および関西空港方面、左ホーム(西)は右から3番のりば・4番のりばの順でいずれも上り天王寺方面および大阪環状線方面です。
内側の2番のりば・3番のりばが主本線(通過線)で、外側の1番のりば・4番のりばが副本線(待避線)です。ラッシュ時などに普通列車などが優等列車を待避する場面が見られます。
     
ホーム有効長……6両分(1・2番は20m車7両分)。待避線の1番・4番は線路有効長が8両対応。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に結構狭いです。特急や快速が頻繁に通過するので注意が必要です。
上屋(屋根)………和歌山方(手前側)の1両強分のみに設置。雨ざらしの部分が多いです。 
ホーム上設備……ベンチ。
  
各ホームの和歌山方の端(後方)には階段のみの地下道があり、左(東)にある駅舎と結ばれています。
現在は天王寺方の端付近(奥)にエレベーター跨線橋が設置され、右側(西)に西口が開設されていると思われます。
  
また、4番のりばの左側には貨物側線や貨物設備が存在したと思われますが、現在は天王寺寄りに保線基地が置かれており、貨物側線は保線用側線として使用されていると思われます。
そして、左前方にはユニチカ貝塚工場跡があり、下写真後方、4番のりばから左へ分かれる形でユニチカ貝塚工場に向けて専用線が延びていました。
 
上写真は3番のりばより、下写真は4番のりばより、2枚とも天王寺方を望む。
 
 

 

上写真は3番のりばより、下写真は4番のりばより、2枚とも和歌山方を望む。
右側の保線基地の場所には西口が設置されているはずです。となると保線基地はどこへ移転したのでしょうか?
4番のりばの右側にある保線用側線が今どうなっているかも気になります。
 
 

3番のりばより天王寺方を望む。
ホーム端のすぐ先に踏切がありますが、これは工事用で、西口の整備後は撤去されると思われます。
また、ホームは理論上、もう1つ先の道路踏切手前まで延伸可能です(8両分になります)が、西口エレベーター設置およびホーム幅の事を考えると、これ以上のホーム延伸は難しそうですね。
 
この先、田畑と住宅が混在した中を北東へ走り、津田川を渡ると農地の割合が減少します。その後は岸和田市に入り、高架区間になって市街地を走るようになると快速停車駅である東岸和田駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも3番のりばより和歌山方を望む。
各ホーム端に改札口への地下道階段があり、ホーム幅全体を使っています。そのすぐ先に駅前通りとの踏切があります。それゆえ、和歌山方は現状ですとこれ以上のホーム延伸は不可能です。
 
この先、農地や工場が混在した住宅地の中を南西へ走ると築堤高架になり、水間鉄道水間線をオーバークロスしますが、両路線とも交差地点に駅が設置されていません。その後は左へカーブしながら地平に戻り、府道40号線の陸橋をくぐって雑木林や工場が混在した住宅地の中を南南西へ走ると和泉橋本駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年          
 
島式ホーム2面4線を有する駅で、東側の和歌山方(南)に駅舎があります。駅舎とホームは地下道で連絡しています。駅前は住宅街ですが、駅前道路が狭く、雑然とした印象でした。駅構内から専用線が延びていたユニチカ貝塚工場跡は再開発され、住宅や商業施設などに転用されています。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線~大阪駅から関空・紀州路快速~東岸和田で各停種別に乗換。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。関空・紀州路快速に乗車し、東岸和田駅で普通or区間快速に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり(最寄店舗は約200m北東の「ファミリーマート」)
飲食チェーン店・・・あり(最寄店舗は約500m東の「まいどおおきに食堂」)  
  
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪和線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東貝塚駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)