前回の続き、というよりも時間軸的には同時進行となっています。
石山駅に到着後何本か列車を見送ったあと、
ちょうど前回のEF210牽引の福山通運コンテナ貨車と草津行き新快速の次辺りにやってきました。
225系ですがサイドには鮮やかな全面ラッピング。
行先表示は回送、
ちょうどこの日がこのラッピング電車のお披露目の日で、京都駅で執り行われた出発式の時間にあわせてここ石山まで先回りして待っていたのでした。
びわこおおつ紫式部とれいん、
一見ヘッドマークに見えるのですがステッカーで再現。
今年2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送開始に合わせて地元大津市とJR西日本が企画したラッピング電車。
今宵は十五夜なりけり…
紫式部が石山寺参篭の際に琵琶湖に映る月から着想を得て源氏物語を執筆したと伝えられるその場面の再現です。
ラッピングの図案は石山寺縁起絵巻を基にデザインされたもの、
当時都の貴族の間で流行していたといわれる石山詣の様子も描かれています。
今回は車内には入れませんでしたが、中吊りや窓上広告なども専用のものになっているほか、御簾(みす)をイメージした組紐のカーテンなどの装飾も施されているそう、
東海道・山陽線(琵琶湖線、京都線、神戸線)の広範囲で運用されるので遭遇率は低そうですが、今後乗車する機会があれば内装も見てみたいですね。
最後尾から先頭の方にまわってきました。
こういう時は首都圏の電車のアナウンスではないですが、12両じゃなくて「短い方の」6両編成でよかったと思える瞬間。
ここで○印のところに映り込んでいるのが、
京都駅での出発式からこの電車に乗ってきたご当地キャラ。
滋賀県大津市の観光キャラクターで「おおつ光ル(ひかる)くん」というそうです。
モチーフは光源氏の元服時の12歳時設定ということです、
至近距離でカメラ目線をありがとうございます。
このあと紫式部号は出発して行ったのですが、
駅員さんに尋ねたところ、このあと再び草津駅から折り返してくるとのことなので待ちます。
前回ホーム反対側に移動した理由がこれです。
きました、
紫式部列車が戻ってきました。
あ、電柱かぶった。
そして前回2度目の反対側に移動した理由も、
実は前回のラストの方に載せた、
コンテナ貨物や223の隣にしっかり映り込んでいたのですが、
ここの待避線で停車しているところを見るためでした。
今回はこのように前後どちらから見ても紫式部電車なのですが、
ベースは網干総合車両所所属のL10編成、
基本編成6両分のみのラッピングなので今後非ラッピングの付属編成と併結されることが予想され、この間の パンダくろしお の時のように前か後ろ一方はただの225系か223系になる場合も多そうです。
さらに米原ー上郡間での運用を想定しているということなので、これまでの私鉄のラッピング車のように1時間以内に戻ってくるなんてことはまずあり得ない。
これらの理由から出発式だったこの日に見に来ることにしました。
この場所にしばらく停車したあと京都方面へとゆっくりと出発して行きました。
つづく。