波瀾に波瀾を重ねた、2023年締めくくりの旅。
書きながら考え直してみたら、いかにも全体的に波瀾だった2023年そのものの旅だった。
それに比べたら、この旅で起きた波瀾の出来事なんて取るに足らないものではないのか。
それでも、それを考えていてまた打ちのめされてしまうのだが。
…でも、諦めなければ必ず道は開ける。
そう信じてさえいれば、なんとかなる。
2023年のラストランナー、飾るものは
さて、鬼怒川温泉駅で友達親子を見送り。
1番線には「スペーシアX」が残っていた。
折り返し鬼怒川温泉16:37発「スペーシアX8号」となるため、折り返し整備が着々と進む。
営業運転開始から半年。
まだまだチケットが取りづらい、令和の東武鉄道を背負うフラッグシップトレインである。
当然この時は、どの座席も「満席」との表示が出ていた。
…乗りたい。
そんな気持ちが、ふつふつと湧き上がる。
その思いが、この先の特急券を買うことをいつも以上に躊躇わせていた。
ちなみに本来、乗車を予定していたのは下今市17:34発の「リバティけごん44号」。
それまでは、時間帯的にはそれしか選択肢がなく、4月の訪問時にも利用していた。
いわば、日光方面から自宅まで「一番帰りやすい」列車であった。
…ところが躊躇している間に「リバティけごん44号」も「満席」と出てしまった!
気がつけば、先の発車の「スペーシアX8号」の発車時間もあと15分を切ってしまっている。
これはダメかもわからん!
リカバリープランの再検討をしつつ、鬼怒川温泉駅の改札口あたりをうろついていたのだが…
…約10分前!
表示を見て急いで駆け出し、券売機を叩く!
スペーシアX8号、ゲット!
この時、小田急ロマンスカーVSEの定期運用終了の時の経験則があった。
モバイル予約が増加した昨今、かくいう自分も今回の往路は公式のものを活用して手配をしたが
それならば乗車直前、10分前くらいにはキャンセル分が出るのではないか?
その勘を信じて待っていたら、信じていた通りに出てきた!
スタンダードシートだって、全然いい。
通路側だって、全然いい!
だってもう日も暮れる一方だし、車窓は端から期待していない!
てか、東武線は慣れたから!!笑
さあ乗ろう、時間がない!
改札を入り直すと、発車時間まで4分を切っていた。
予めあれこれ撮っておいたはずなのに、乗るとなるとまた撮りたくなる。
折々に、外から撮ってはいた。
まだまだ先も長いのだしと、一番列車に乗ろうとかいう拘りもないまま運転開始を迎えた。
だが、このタイミングで乗ることになるとも全く考えていなかった。
全ては、スカイツリートレインの車内で友達親子に会ってからの急転回だった。
それが無かったら、ダイヤ上今回の乗車は一切無かったことになる。
友達にLINEしたら、ただ一言だけ返ってきたけどw
こうして、いざ、スペーシアXの車上の人となった。
冒頭の車内チャイムの素晴らしさに痺れこそしたが、ここまでの旅の疲労は相当に深かったのと
そもそも行き来し慣れた路線、ということもありほとんどゆっくり座って過ごしていた。
…しかしこのスペーシアX8号、栃木で4分ほど停車時間があり。
そこで少しだけ、停車中の外観を撮影。
乗車時間中にホームで撮影したのは、この時が唯一のことであった。
その動きのタイミングで、初めてあちらこちら車内設備を見て回っている。
そして、1号車の「GOEN CAFE」も下今市から頑張ってQRで申し込みし、購入に向かった。
そこで買ったのは、
また日本酒かい!!笑
今回は、すっかり呑み鉄旅の側面もあった。
浅草に着くまでゆっくり嗜んで、すっかり出来上がったのだった。
…そして、18:45。
鬼怒川温泉から約2時間余り、まだまだ乗っていたいとの名残惜しさを残しつつ浅草へ。
専用ホームの整備された5番線ではなかったが、またこれも良い風景。
東武鉄道のホスピタリティに触れ、最後はいい時間を過ごすことができた。
大変な旅の連続だった2023年。
終わり良ければ全て良し。
2024年はきっと良い年になるぞ!
…そう勇んでいて、地震やら飛行機事故やら、なにやら不穏な空気感が強い昨今。
こちらも始まって早々に、縁があった人との唐突な別れもあったり…
それもあり、長いこと大事にしてきた場所や、長く足が遠のいてしまったいた場所…
さらには新規開拓など、今年はより力点を置いて動いていきたいと考え、既に一部は実行済み。
そして、ようやくこの旅もまとめ終わったところ、いやまとめ始めたばかりの頃に…
まだしばらくは、北関東方面は気になる案件がどこかしこにある。
困難な条件は散らばっているが、ひとつずつ解決して臨んでいきたい。