2024/3/15を最後に青春18きっぷでは福井駅・金沢駅に行けなくなります! | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.
※25/7/19開店「sMALL wORLD」下関店を応援します.詳しくはテーマ「スモールワールド下関」の各記事をご覧ください※

 

隣の無人分岐駅がカギ

 

9/6:

「秋の乗り放題パス」も同じルールが適用されますが,ようやく,「敦賀駅」など境界駅で旅行を開始・終了した場合の例示がなされました.この場合は「青春18きっぷ」などでJR以外の路線は使用できません.境界駅で旅行を開始・終了した場合は,その境界駅はJRではなく他社の駅という扱いになります.

また,「七尾線」←→「城端線・氷見線」の通過利用はできず,行う場合は西富山駅まで戻る必要があります.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240906_00_press_Akinorihoudaipass_1.pdf

 

 

この記事は多くご覧いただいていますが,以上を踏まえて,記事の内容を大幅に変更いたしました.正しくない情報を記載しており,申し訳ありませんでした.
7/26にも一部記事を変更しています.
3/17追記:この記事は大変多くの反響をいただいておりますが,実際の取り扱いはこの記事の内容と大きく異なる場合があります.ご注意ください.なお,筆者は2024/3/17現在,福井駅・越前花堂駅には訪問しておりません.

 

1/24・1/26にやや記事内容を変更しました.

この記事はおかげさまで大きな反響をいただいておりますが,当記事に限らず,当ブログの記載内容を参考にして実行した皆様の活動に対する責任は,筆者では負いかねますので,ご理解をお願いします.

 

2024/1/23,JR各社は「青春18きっぷ」の2024年春季の販売と,北陸新幹線敦賀開業に伴うルール変更を発表しました.価格は12,050円のままです.今回,「青春18きっぷ」の夏季・冬季の販売は告知されていません.

詳しくは以下のURLをご覧ください.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240123_00_press_seisyun18.pdf

(JR他社も同様の発表をしています)

 

※2012〜2014年ごろ,特に2013年は春季・夏季・冬季を別々に青春18きっぷの販売スケジュールを分割で発表したことがありましたが,一方で整備新幹線開業の際は一括で発表されていました.記事内容を修正しています.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/2013/11/page_4813.htmlhttps://www.jreast.co.jp/press/2014/20141221.pdf

https://www.jreast.co.jp/press/2015/20160103.pdf

 

  「青春18きっぷ」3/16以降の変更点

北陸新幹線 金沢〜敦賀の開業により,並行在来線は「IRいしかわ鉄道」「ハピラインふくい」に転換されますが,途中の越前花堂駅からはJR西日本の越美北線が分岐します.これにより,3/16以降は青春18きっぷの特例区間が以下に変更となります.

  • 青い森鉄道 青森〜野辺地〜八戸(変更なし)
  • あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道 富山〜高岡〜津幡
  • ハピラインふくい 敦賀〜越前花堂
特例区間はJRの列車に乗り換える場合のみ「青春18きっぷ」で利用でき,乗り越しの場合は当該全区間の,並行在来線の運賃が必要になります.したがって,「青春18きっぷ」で福井駅・金沢駅に行くことができなくなります.
 
特に福井駅は越前花堂駅の次の駅で,つい,越前花堂駅で下車せず,乗り続けて越前花堂〜福井のハピラインの運賃170円(大人・以下同様)を払えば良いのではと思ってしまいますが,そうではなく,一度越美北線に乗車する必要があり,そうでなければ,敦賀〜福井の運賃1,140円を支払わなければなりません.どうしても青春18きっぷなどで福井駅に行きたい場合は,一度六条駅へ行かなければなりません.
 
また,七尾線へのアプローチは金沢からではなく富山方面からになります.この区間を普通列車で旅行する場合は「北陸おでかけtabiwaパス」が有力な選択肢になり得ますが,3/16以降の設定については1/23現在未発表です.設定されても,北陸新幹線は利用できないと思われます.
→「北陸おでかけtabiwaパス」は価格・有効範囲を改定のうえ継続設定されています.また,「北陸3県2dayパス」も有力な選択肢です.
 
福井駅と同様の理屈で「青春18きっぷ」だけでは金沢駅に行くことができず,金沢駅に行くには津幡駅で下車しない限り,津幡〜金沢の運賃270円ではなく,高山本線から連続して乗車する場合は富山〜金沢の運賃1,290円が必要です.こちらも,「青春18きっぷ」との組み合わせでお得になるきっぷは設定されていません,と追記いたします.
なお,七尾線の復旧は急ピッチで進められており,残る七尾〜和倉温泉は2月中旬の復旧が目指されており,被害を考えるとダイヤ改正に間に合ったのは驚きを感じました.のと鉄道の復旧にも着手されています.
 

 

  その他のきっぷの変更

「ジャパンレールパス」については,越美北線へのアプローチは新幹線福井駅から行います.七尾線へのアプローチも金沢駅からのままです.

「しらさぎ」の乗り継ぎ割引やこれまでの割引きっぷの代替として,「EXサービス」で米原駅発着の商品を購入した場合にのみ購入できる「乗り継ぎきっぷ」が用意されます.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240123_00_press_hokurikukippu_1.pdf

 

  ところで

JR西日本は1/18に,乗客役の社員だけでも900人以上が参加した敦賀駅の,北陸新幹線→サンダーバード・しらさぎの乗り換えシミュレーション訓練を行い,その様子が報道されています.キャリーケースを持っている,車椅子を利用しているというような状況を持っていましたが,標準乗り換え時間が8分と設定したいたところ,13分かかったとのことでした.乗り換えの方全員が前提知識がある状態でこれでは遅延の発生に詰めろがかかっており,特に福井駅への時短効果は失われてしまいます.一般の方々はチケットを取り出すのに時間がかかる,改札で弾かれるというケースも多々あると思います.しばらくは混乱が続きそうです.

敦賀駅の南方には新幹線の車両基地があり,北陸本線と同程度のレベルになる箇所もあります.ここを利用して対面乗り換えが実現できればよかったのですが,敦賀駅はあくまで途中駅で,全線開通の暁には通過列車も設定されえます.利用者にもかなりの負担を長期間かけ続けることになりますが,このようにするしかなかったのかなと思います.特に黒部宇奈月温泉より先に向かう場合は,乗り換える列車を一つ落とし,敦賀駅の外に出ることも手かもしれません.

(富山駅までの場合,敦賀駅の外に出ると特急券の割引(幹特在特)がなくなります.新八代駅や武雄温泉駅では一時的な出場が許容されていましたが,敦賀駅ではできないと思われます.)