新幹線 西明石駅。
時間をお金で買う、課金して京都まで向かいます。「ひかり 504号」もちろん自由席で。
乗り鉄としては遺憾な行為ですが、これが新幹線本来の正しい使い方。
京都へワープ後、前回訪れた時に食いあぐねた「幻の食堂車カレー」を昼食に。
この店は、新幹線連絡通路の階段下にあるので、目立たずあまり混んでいないのが都合がいいし、人気の食堂車カレーは注文後すぐに出てきます。レトルトか業務用の缶詰か…そういうことは頓着しません。
カレーショップ「スパイシーマサラ」というのが店の名前というのは、今回調べるまで全然意識していませんでした。
店の老店員が「いってらっしゃい!」と送り出してくれます。
奈良線には絶滅危惧種の205系が入線中。
山陰線ホームに急ぎます。
「まいづる」か「きのさき」「はしだて」…? 絵入りヘッドマークが無いと、もう判りません。
梅小路京都西駅が出来て便利になりました。インバウンドで京都市バスの混雑ぶりはしんどそうです。とはいえ、ラッシュ時間帯はとっくに終わったのに嵯峨野線211系もかなり混んでいました。ひと駅乗ります。
駅から京都鉄道博物館へ入館すると、本館屋内へは行かずに真っ先に蒸気機関車扇形庫へ向かいます。
銀河鉄道999特別企画展期間中は、SLスチーム号の牽引機は、C62 2が担当ということで、是非とも行かなければ!とやって来たのでした。寒い日だと煙や蒸気が濃いはずだと、寒いを選んで…
その後、まさかの逆走事故で、牽引機がC56へと変更になってしまいましたが…
着いた時にはSLスチーム号発車5分前…その時間だとほぼ満席で、機関車近くの席は取れないので見送ることにしました。
蒸気機関車は、客車に乗ってしまうと、座席からはほぼ見えないのです。
C62は、存在感が圧倒的に大きく、絵になる蒸気機関車です。
メカマニアの松本零士先生が、迷わず銀河鉄道999の牽引機をこの機関車にしたのは、少年時代に線路際に住んでいて、細部に渡るまでディテールを記憶していたのと、漫画家を志して東京に出た時、不安と興奮で一睡も出来なかった夜汽車の牽引機がC62だったという理由。漆黒の闇に所々点在する灯りが宇宙を往くようだった…ということです。
ちなみにキャプテンハーロックのルーツは、少年時代に線路際を行進しながら、掛け声をなぜか「ハーロック!ハーロック!」とリズムをとって叫んでいたからだとか…
何度も塗り重ねられ煤をまとったボコボコの金属の塊、永い時を経てきた者にしか無い圧倒的な荘厳さがあります。そしてこれがまだ生きているという動態保存の有難さ。
展望車 マイテ49もきっとテールマークを999にしているのだろうと期待していたのですが…どうもテールマーク自体が装着されていないようでした。それよりも…
展示ではなく、操車場の何本もの向こうの留置線に留め置かれていました。非常に残念…後日、本館屋内展示場へと送り込まれる準備中だったのでした。