JR西日本521系100番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


北陸エリアでは平行在来線の三セク化を前に旧国鉄型車両の置き換えが実施されており、能登方面のJRとして残存した枝線、七尾線も例外ではありません。


置き換えに導入されたのはやっぱり521系、帯色は前任の415系800番台に合わせたか茜色になっています。

 

これまでの仕様と異なるのは、227系以降のJR系列と同じく行き先表示と種別表示が一体化したことですね。415系の全てを置き換えましたが、2両編成と言うこともあり運用両数は1~2両の純減、旅客減少があるとは言え朝夕ラッシュ時は大丈夫なのでしょうか?


車内です。基本的な車内構成は3次車以降に準じていますが、227系以降の登場ということでちょこちょこと変更点があるようです。

 

ドアです。LED表示機は全てのドア上に設置されています。元々は千鳥配置だったので、各方向からも見やすく…なったのでしょうか、クロスシートからはどのみち少し視認しにくいことに変わりはありません。

 

ドア横には整理券発行機が備わります。七尾線ではICOCA等の交通系ICカードに対応するようになっており、そのためのリーダーも併設されています。駅にリーダーを取り付けるより、こっちの方が安上がりなんだとか。こちらは乗車用のリーダーで、青色となっています。

 

車端部、ワンマン運転も考慮してか、妻窓があります。これはJR西日本のワンマン運転対応2両編成ではお馴染みですが、ここ最近のJRの車両としては非常に珍しいと思います。

 

トイレのある区画です。トイレはバリアフリー対応の大型タイプで、近年のJR西日本ではお馴染みのスタイルです。


最前面です。車掌乗務列車や最後部はこんな感じです。仕切り扉は横引き式、多少窓は下方向に拡大されているものの、小さなお子さまの前面展望にはあまり向きません。まぁ、415系よりはマシになりましたが…。

ワンマン運転対応時はこんな感じ。運賃箱をセットします。前面にもICカードリーダーがあり、こちらは降車用で黄色となっています。


2編成併結時はこんな感じです。車掌台側は機器にカバーがされているものの、立入禁止となっています。

 

天井です。照明カバーが廃止され、LED灯による直接照明となっています。意図としては天井部材に照明を反射させて車内全体を照らすようにしたとのことですが、LED特有の直接光が下に降り注ぐ直接照明はもう少し何とかならんものかと思います。それこそ、あいの風とやま鉄道の1000番台とかと同じものでもよいようには思いますが…。まぁ、415系と比べれば明るくなりましたし、交直デッドセクションでの消灯が無くなり快適性は大幅に向上したことでしょう。

 

窓です。521系グループにして一番の変化はここで、225系と同じ窓配置となりました。柱が太い部分は、やはり眺望が微妙です。

 

座席です。まずはドア間のクロスシートから行きましょう。415系の時はボックスシートだった点を考えると、転換クロスシートとなったことで着席定員の増加と定員着席にも貢献しているんでしょうね。

まずは転換クロスシートからです。225系以来続くこのスタイル、七尾線にも入って参りました。正直転換クロスシートとしてはコスト削減に走った成れの果ての姿なのでほめる点は少ないのですが、近年の227系や225系100番台と比べると、座面が少々沈み込みが大きいものになっているように感じました。まだ比較的新しい段階で、これが経年でどこまで維持出来るかがカギですが…。転換クロスシートとして眺望が比較的よいのはこの区画、前後は太くされた柱が視界を邪魔します。後列に関しては肘を窓枠下辺に置こうとするとしっかり干渉してくるんですよね。こういうケースがあるので、全席平等に肘周りに余裕が無い場合、窓側にも肘掛けはあって然るべきと考えています。

続いてドア横の固定クロスシートです。通路側の肘掛けは転換クロスシートの転換部をカバーするため空白が少ない形状になっています。この角度からは見えませんが、内側にはモケットを貼っております。少しばかりの気配りですね。

眺望的には進行方向向きのこの区画が一番恵まれているかもしれません。転換クロスシートに準じた形状で、こちらも座面が少々沈み込む仕様です。背ズリは相変わらず工夫もへったくれもありませんが…。

優先座席です。ヘッドレストカバーが上部を緑にピクトグラム付きとしたものにして区別しています。

 

中央のドアの横には補助椅子があります。こちらも大穴が空いたもので座り心地はダメですが、「座れるだけマシ」と思えば・・ね。

 

車端部のロングシートです。全て優先座席で、お馴染みのピクトグラムを散りばめた仕様です。袖仕切りは大型化され、内側にはモケットを貼っているのでもたれても冷たく有りません。シルエットは321系由来の完全なダメ座席で背ズリはその血を争えない残念仕様なのですが、こちらも転換クロスシート同様、座面に関しては少々沈み込むようになっています。

 

反対側のロングシートです。妻窓が無いためか、握り棒の形状が異なります。どちらかと言えば、妻窓が有る方もそうしたかった、が正しいのかもしれません。その握り棒の下には消火器が収納されており、その上には非常通話装置や非常灯もあります。

 

フリースペースです。握り棒・非常通話装置のほか、消火器も隅に置かれています。戸袋の関係でスマートに収納出来なかったのでしょうね。


トイレです。バリアフリー対応の大型タイプで、ドアの開閉はボタンによる自動式です。