2024/1/20 「〇〇のはなし」山口線での運行 | 金屋代かずおのお部屋

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観光列車用車両を有効活用

本日1/20,筆者は「〇〇のはなし」に乗車しました.「〇〇のはなし」は本来山陰本線 東萩〜下関〜新下関を走行していますが,現在山陰本線は災害の被害を受けており,復旧するかどうかは余談を許しません.しかし,「〇〇のはなし」の車両は無事であり,2024/1〜3月の期間中,山口線で運行されることになりました.

乗車できる駅は新山口の他は湯田温泉と山口のみです.一見速そうで,実際に「SLやまぐち号」より速いのですが,その実は,というところです.

227系など,通常の「〇〇のはなし」では必ずしも車窓に入らない光景が広がります.

「SL・DLやまぐち号」の停車駅や著名撮影地を次々と通過していきます.

車内では「〇〇のはなし」グッズや地ビール・おつまみなどが販売されています.弁当などは販売されておらず,現在新山口駅の改札内のコンビニは原則閉店しておりますのでご注意ください.「〇〇のはなし」の発車直前でも例外ではありません.

丸型の記念乗車証は「特別運行」の文字が入った特別版になっています.

また,この日は山口市よりノベリティ・観光パンフレットも配布されました.「ニューヨークタイムズ」紙は2024年に訪問すべき場所として山口市を紹介しました.世界的に紹介されたのは良いのですが,実際に2024年に訪問する分には山口市を象徴する建築の一つ「瑠璃光寺五重塔」が改修中であるなどちょっと微妙な印象です.

地福駅では普通列車と交換しますが,この際,「〇〇のはなし」の乗客は車外に出ることができます.したがってこのような写真を乗客が撮ることが可能です.ちょっとしたサプライズです.

地福駅の駅前には自動販売機がありますが,その利用も含めて「〇〇のはなし」の乗客には地福駅の構内を出ないように案内されます.地福駅発着の指定券は発行できません.

なお,往路の列車の山口→地福では地元の方による観光案内イベントが行われます.2号車の最前部(通常運行で「紙芝居」が行われる場所)から放送されます.

通常の「SL・DLやまぐち号」より速く津和野に到着します.

津和野駅は最近改装され,観光案内所にはNゲージのジオラマが用意されました.

津和野駅では津和野町観光協会がマルス端末を運用しています.ただし,クレジットカードなどは使えず,「e5489」などの受け取りはできません.

D51 194も綺麗に整備されています.

改装に伴い名物のうどん屋は閉店しましたが,この日は弁当を調製して販売していました.

スケジュールの都合もあり,津和野駅の滞在は約15分にとどめ,「スーパーおき3号」で帰ることにしました.

DD51 1043が北方面へ回送されました.

 

山陰本線の復旧は余談を許しませんが,新幹線を活用した利用者の誘導ができ,車両・乗務員行路に手を加えることなく車両を活用できる山口線への運行は良い判断であったと思います.山口線では両側に車窓の見所があるため,今後は車両を方向転換させての運行に期待します.個人的には山陽本線での運行に期待します(ただし,そのままでは営業運転ができません).

 

動画もぜひご覧いただければと思います.