先日は東京再発見の国立を歩く回に参加してきました。今回は、「国立キヨシロー散歩」という名前の通りここ出身の忌野清志郎(1951~2009)にゆかりのある地を主に回りました。


9時に国立駅を出発。国立駅といえば南口に復元された旧駅舎がありますが、午前は北口から散策。
最初は忌野清志郎の足跡をたどる形でゆかりのあった店跡などを見ましたが、残念ながらその多くはなくなってしまっています。
なお、国立駅の北口は国立市と国分寺市の境界近くで、午前中の散策ルートは大部分が国分寺市になりました。


そしてJR社宅横を通過して鉄道総研方面に向かいました。この辺の地名は光町ですが、新幹線「ひかり」の開発を手掛けた鉄道総研がある場所に由来してこの名称になったそうです。


鉄道総研の隣の「ひかりプラザ」敷地内には新幹線車両が展示されていて、ここは新幹線資料館で車内も一般開放されています。
なお、展示されている新幹線が「0系」だと思われている人が非常に多いようですが、これは951形という試験車両になり山陽新幹線の新大阪~岡山の開業を前に将来のさらなるスピードアップ(210km/h→250km/h)などを目指して作られた試験車両で、先頭のノーズが0系に比べるとだいぶ長かったり、メカニズム面も0系とは大きく異なる車両です。


車内は運転席に座れるほか客室部分は展示室になっていて、試作車の模型や木型などが展示されていてなかなか見応えがありましたね。


ひかりプラザ内にも鉄道模型レイアウトが中央に置かれた資料室があり、試作車の模型や新幹線の前史から開業までの解説など面白い展示が沢山ありました。


次いで、鉄道情報システム(株)前にある馬頭観音に行きました。馬頭観音から見て裏手にあたる高台の崖は、世田谷区の二子玉川付近で野川が多摩川に合流するところまで続く国分寺崖線になり、この上に忌野清志郎の生家があったとのことです。
その後は、カレーの名店「ダバクニタチ」、寿司屋なのにパスタも味わえるという「嶋寿司」、「国立名物うなちゃん」などの名店をいくつか見てから坂を上がって高台の方へと向かいました。
そして階段の途中にある三本松を見ました。大きな松の木が並んでいて、ただならぬ存在感を醸し出していましたね。


次いで忌野清志郎が通ったみふじ幼稚園の隣の坂は、真正面に富士山が見えるという絶景スポットでした。
その後は忌野清志郎生家前を通過すると畑が見えてきましたが、梅がぼちぼち咲き始めていましたね。
このまま道なりに行くと、クマのぬいぐるみが鎮座するカリフォルニアクラブやトトロの形にカットされた木があり、国分寺市立第二小学校前に出てきました。
第二小学校のそばには小さな神社があり、江戸時代からあるものらしいですが、詳細は不明でした。
そして国分寺市立第三中学校などを通過してから西町神明社に到着。
安永六年と刻まれた馬頭観音があったりし、なかなか見どころがありましたね。


次いで隣の福寿山無量聚院観音寺、弁天八幡宮などを見て鉄道総研の横を通過。
鉄道総研の敷地内には新幹線風の試験車両が見えましたが、これは90年代の「次世代新幹線ATLAS計画」に使われた試験車両のようですね。


また、鉄道総研は中央線が高架化される前は線路がきちんと繋がっていましたが、今はそれが廃止されて孤立状態になってしまい、引き込み線跡が遊歩道になっていました。


そして、線路跡を跨ぐように階段が設置されたマンションがあるのも印象的でした。なお、引き込み線が廃止されたのは2004年とのことですが、既にその5年前の1999年頃の時点で全く使われていなかったようで草が生い茂っていたそうです。
午前の最後は、ラーメンショップ、ユニコーンベーカリー、くにたち野菜しゅんかしゅんかなどの店を見て、かつて某所の大きな猫が教育実習で訪れたと言っていた国立音大附属幼稚園前を通過して国立駅南口に到着。


昼食は国立駅周辺で自由行動となり、刺身や天ぷらの「深川つり舟」に行き、メニューが豊富でどれにしようか迷いましたが「いろいろ天丼」を注文。
名前の通り魚介や野菜など様々な天ぷらが味わえる丼で、値段は高めだけどボリュームはそれ以上でしたね。また、穴子天ぷら入りのものは巨大な穴子天が乗っているのに驚かされましたが、いろいろ天丼だと穴子はありません。
また行く機会があったら今度は穴子入りのものを狙ってみようかと思います。

午後はまず国立駅から南の方向へ進みました。
最初に駅前の富士見通りを渡ってたましん歴史美術館前に行きました。
多摩信用金庫の店舗の上に開設されている美術館で入館料は100円とのことです。
次いですぐそばのロージナ茶房前を通過。ここの名物として激辛の「ザイカレー」なるものがあるそうで、機会があれば食べてみたいところですね。
そして大学通り沿いの金文堂、ル・ヴァン・ド・ヴェール(旧野島家住宅)を通過して一橋大学前に来ました。


一橋大学内にも見どころはあるのですが、あいにく共通テスト実施日に伴い受験生以外は立入禁止になっていました。
次いで佐野書院、桐朋学園などを通過。
桐朋学園の地番「中3-1」は忌野清志郎の曲でも歌われた場所とのことです。
そして歩道橋の上から大学通りを一望した後、国立高校前を通過してベーカリー&洋菓子のレ・アントルメという店に立ち寄りました。
当初は特に何も買うつもりはなかったのですが、他の人が色々買っているのを見て気になったので、シャポー(クッキー生地のパン)、マロンパウンドケーキを買いました。


その後はライブハウスの地球屋を見てから大学通りを離れ、中央線の線路沿いの坂を上がって沖本家住宅に行きました。
この際にグリーン車連結編成の試運転に遭遇したのですが、写真手前側の下り線路を通過だったのでアングル的に屋根しか見えず全く撮れずに終わりました。
沖本家は昭和初期の住宅をカフェに改装しているとのことで、機会があれば入ってみたいところです。


その後は、鎌倉時代に新田義貞軍が幕府を夜討ちで攻めようとした際にここで夜が明けてしまったという故事に由来する名称の白明坂を通過して、忌野清志郎の曲でも有名な「たまらん坂」に辿り着きました。
なお、たまらん坂にも馬頭観音と思われる石碑や昔の道標がありました。
たまらん坂そばのコンビニで小休止後に国立市唯一の銭湯である鳩の湯の前を通過。国立市に銭湯が一つしかないというのも驚きましたが、ここは最近新築されたばかりだし人の出入りも多かったので安泰だと思います。
次いで應善寺に行きました。この寺は浄土真宗本願寺派の寺で元々築地にあったそうですが、関東大震災で被災したのを機にここに移転してきたそうです。
その後は油そば発祥という説がある三幸、古道の国分寺道を見て同じく古道の江戸道を通って大学通りに戻りました。
古道というのは街中でたまに存在しますが、今は何の変哲もない住宅街の細い道になっていることがほとんどだし、後に大通りができればそこで寸断されて面影がなくなってしまうことも多いだけに、言われなければ全然気付かないものですね。


その後は谷保駅近くのUR富士見台団地を通過。団地内や周囲に昔ながらの商店街があります。
そして国立市役所の北側を歩いて、ベーカリーのプチアンジェ、某大御所俳優邸、第五商業高校前を通過。
最後は一橋大学西キャンパスの裏手を歩いて国立学園前で街歩きは終了となりました。


そして街歩き終了後は焼肉の「国立(肉)流通センター」にて飲み会。
レモンサワーなどが19時までのタイムサービスで29円という激安店で、お通しのキャベツもおかわり自由です。
最初はレモンサワーで乾杯し、焼肉類を色々食べて最後まで楽しんできました。
そして昨年は1回しか参加できないで終わったなど、久々の街歩き参加で非常に疲れましたが、今年は昨年よりも多く参加できたらと思っています。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/23181333.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/23181500.html

 

 

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