NO.2973 このほど運用復帰!JR東日本からの移籍車両、415系Fo1501編成現在までの姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 今から15年少々前の平成20年暮れ、JR東日本の勝田車両センターより、JR九州の南福岡電車区(当時)に415系電車が3編成移籍して来まして、これら編成に関しましては、安住の地となります九州への地を踏みしめておりました。


 このJR東日本からJR九州に移籍車両が導入されるようになった理由は、当時JR九州におきまして、増発によりまして電車の車両不足が見られていた事と、JR東日本の415系電車がE531系電車との置き換えによりまして余剰車両が発生するようになっていた事から、両社の思惑が一致しまして、結果JR東日本からJR九州へと移籍するに至っておりました。このような地区を越えた転属は、国鉄時代でも見られておりまして、実際に415系電車も500番台が勝田→南福岡転属もあったものでしたが、JRとなりましたら会社間と言う事にもなりますので、そう言った違いが伺える所ではあります。

 

 JR九州へと移籍しましたのは、JR東日本勝田車両センターに所属しておりました、鋼製車両で最も若い番台でありますその500番台のK607編成(昭和57年製)・K620編成(昭和59年製)、そしてステンレス車両で1500番台トップナンバーのK525編成(昭和61年製)でありまして、K607編成・K525編成が小倉工場(現・小倉総合車両センター)で、K620編成が鹿児島総合車両所(現・鹿児島車両センター)でJR九州向けの改造工事が行われておりました。


 その結果、編成は以下のように変わりまして・・・


 K607編成FM507編成
 K620編成FM520編成
 K525編成FM1501編成


と変わりまして、鋼製車両は上の画像1(FM507編成)・2(FM520編成)のように、ステンレス車両は以下画像(FM1501編成)のように、いずれも南福岡電車区(現・南福岡車両区)に配置されておりました。

 

 (平成21年撮影、転属直後)

 

 

 その後は、3編成とも九州内で活躍を続けておりましたが、鋼製車は507編成が南福岡(FM)→大分(Fo)の履歴で、520編成は南福岡(FM)→大分(Fo)→鹿児島(Fk)→大分(Fo)の履歴で活躍を続けておりまして、このうち520編成は鹿児島時代には先述の国鉄末期の転属による500番台グループが所属していた事から、かつての同僚とも再開する事もできておりましたが、この2編成は一昨年9月23日改正までに離脱しておりまして、Fo507編成は令和4年に小倉総合車両センターで解体、Fo520編成は後述のように門司駅構内で同じく小倉総合車両センターへの「呼び出し」の時を待っております。

 

 (Fo507編成)

 

 (Fo520編成)

 

 

 そして、もう1編成であります1501編成は、南福岡(FM)→門司港(Fj)→南福岡(FM)→大分(Fo)と九州内の転属履歴を持つ電車となりましたが、そんなこの編成も1年以上離脱しておりまして、このまま元JR東日本車も全廃か?とも思われるほどでしたが、昨年暮れに運用に復帰、現在は他の編成とともに「関門間」を中心とした運用に就いております。今回は、そんなこの編成に関しまして実際に乗車も果たしましたので、これまでの履歴を含めまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 1501編成は、先述のように平成21年に南福岡電車区(当時)に所属しましたが、3年後の平成24年には817系電車の導入によりまして、小倉総合車両センター門司港派出に転属しておりまして、Fj1501編成と名乗っておりました。

 

 (Fj1501編成時代)~平成25年撮影

 

 

 その後、門司港派出の交番検査機能廃止に伴いまして再び一旦南福岡車両区に戻りましてFM1501編成に戻りましたが、令和2年に大分車両センターに転属しておりまして、今度はFo1501編成を名乗るようになりましたが、引き続き「関門間」を中心に、日豊線や鹿児島線、そして長崎線・佐世保線でも活躍を続けておりました。

 

 (FM1501編成時代)

 

 (Fo1501編成)

 

 

 しかし、令和4年9月23日改正以降(10月)に定期運用を離脱、保留車として大分車両センター構内にて留置されておりました。けれども、1年2か月の時を越えまして昨年12月末に運用に復帰しておりまして、ご紹介しておりますように、現在は「関門間」を中心となりました定期運用に就く姿がみられております。

 

 

 ここからは、1月4日訪問時に収めておりましたFo1501編成に関しましてご紹介してまいりますが、まずは門司駅の隣駅であります小森江駅で収めましたものからご紹介します。

 

 小森江駅と言いますと、JR化後の昭和63年に開業した駅でもありまして、上の画像のように2面2線のホーム配置となっているのが特徴でもあります。この時には非リニューアル編成同士の811系電車8両編成(PM110編成+PM8編成)の姿を収めましたが、いつの間にか半数以上がリニューアル化されておりますので、この転換クロスシートでもあります非リニューアル編成も少なくなったなと言う事を伺わせる姿でもありましょうか。

 

 (2229M)

 

 

 その数分後、今度はFo1501編成の回送列車が小森江駅を通過して行きます。この運用は、「関門間」の運用では朝からお昼まで、それから小倉駅到着後一旦回送しまして門司港駅構内にて休んだ後に小倉駅へ再び回送する運用ではありましたが、この画像が久しぶりにこの編成を収めた画像でもありました。

 

 (小森江駅を通過します)

 

 

 この後、私は小倉駅へ移動しまして、5182M(小倉駅17時01分発)に乗車します。この関門運用も実際複数存在しますが、やはりトップナンバーが運行するだけでもより貴重さが伺える所でしょうか。

 

 車外の「1501」な姿です。フロント部分には、「Fo1501」の姿が見られておりますし、「クハ411-1501」からも1500番台のトップナンバーである事が伺わせております。

 

 (左側・「Fo1501」)

 

 (クハ411-1501)

 

 また、JR東日本からの移籍車両しか見られません転落防止柵も引き続き見られております。ただ、当初は柵までラインが入っておりましたが、現在は黒い柵が見られる程度である事がお分かりいただけます。

 

 

 さて、久々の乗車でありますが、JR九州では元旦より、乗務員室入口にありました、乗務員の名札の掲出が廃止されておりまして、Fo1501編成では既に名札挿し自体が見られなくなっておりました。このような名札掲出廃止も、バス事業者から見る事ができておりましたが、そのような流れも鉄道事業者でも見られるようになった事がお分かりいただけます。

 

 また、この上部には「クハ411-1501」のプレートも見られておりました。このプレートからも、1500番台のトップナンバーとしての姿が見られている事がわかるのではないでしょうか。

 

 

 さて、5182Mは門司駅にやってまいりまして、この後直流電化に切り替わる事になりますが、やはり一旦暗くなるようになる仕組みは切り替わる証である事を思えば致し方ない所でもありましょうか。

 

 

 ここからは、関門トンネルに入って行きます。進行方向右側には415系電車Fo122編成、そして後ろには同じくJR東日本からの移籍車両でありましたFo520編成の姿がありましたが、彼らにとりましてはもう関門トンネルに入る事はないと思いますと残念でならない所でもありましょうか。

 

 (後方、Fo520編成)

 

 

 単線並列でもあります関門トンネルでは、この日この列車では上り線の線路を使っておりました。以下画像のように下りながら最も深い所まで進みまして、その後上り勾配を上りまして出口へと向かいます。こうした姿は本来は見られませんが、幸いな事に助士側の窓は閉じられていませんでしたのでこうした姿を収める事ができておりました。

 

 (上っている事がわかります)

 

 

 こうして、関門トンネルを出まして、乗車しました5182Mは下関駅に到着、JR西日本のエリアでもありますここでは国鉄型の車両の2ショットを収める事ができました。このFo1501編成は国鉄末期の昭和61年製ですが、下関駅で見られます車両も昭和50年代製国鉄型の車両ばかりですので、正直ちょうどいい形である事が伺えるのではないでしょうか。

 

 (山陰線キハ47形気動車と)

 

 (山陽線115系電車と)

 

 列車は、5182Mから5187Mと列車番号を変えまして、小倉駅へと向かいます。それにしても、下関駅での放送での「九州方面」と言う放送を聞いてみましても、下関~小倉間と言う区間は短れども改めて九州と本州を結ぶ列車なんだなと言う事を実感する所でもあります・・・。

 

 

 この後、Fo1501編成は5188Mとして下関駅へ再びやって来まして、折り返し5193Mとして小倉駅へ向かう列車に乗車しました。ここでは、後述の画像にもあります、小倉方先頭車でもありますクハ411-1601に乗車しまして、九州へと戻る事にしました。

 

 (5188M下関駅入線時)

 

 (クハ411-1601、プレートと車内)

 

 

 5193Mは、18時05分に下関駅発、関門トンネルを抜けまして、小倉駅へは18時18分に到着します。先述のように「九州方面」と言う響きの割には短い運行である事が実感しますが、それほど交直流電車であります415系電車の運行範囲自体も、九州内に811系・813系・821系各電車などの存在がありますので狭まっている事が伺える所でもあります。

 

 

 今回は、昨年12月に運用に復帰しましたFo1501編成の現在までの姿を乗車記録を交えましてご紹介しましたが、当ブログでもこれまで姿を消す事になるのか?やJR東日本からの車両は全廃になるのか?とも記載していただけに、運用に復帰すると言う報を聞いた時は本当にうれしかったです。やはり1年以上にわたりまして運行されていなかった事から、もうこのまま・・・かなとも思っておりましたので。現在は、「関門間」を中心とした運用で活躍してもいますが、やはりこの編成自体が415系1500番台電車のトップナンバーの編成でもありますので、とにかく1年でも長く活躍を続いてくれる事をただただ願うばかりでもあります。