2023年 晩冬の山形・仙台とりっぷ③雪の銀山温泉 | 風かおる 鉄の路

風かおる 鉄の路

主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

超満員!銀山温泉行きのバス

大石田に到着しました!

この駅は銀山温泉の最寄り駅。

 

とはいってもここから銀山温泉までは17kmほど離れているため、公共交通機関で行く場合はバスを利用することとなります。

 

私もそのバスに乗って銀山温泉に向かいますが…

新幹線との接続があまり良くないので、しばらくバスを待つことに。

駅前には除雪された雪がうず高く積み上げられており、この地の豪雪っぷりを物語っています。

 

こちらがバス停。

最上川交通とか、山交バスとかいろいろありますが、銀山温泉に向かうバスは右側のはながさバスが運行しています。

時刻表を見てわかる通り、あまり本数は多くありません。

早めにバス停に来て待っていると、私の後ろにどんどん並んでいき、バス到着前にはずらっと列ができていました。

 

駅前にバスがやってきました。

これがはながさバス銀山線、銀山温泉へ向かうバスです。

 

それでは乗車しましょう!

 

銀山温泉は外国人にも人気の観光スポット。

特に冬の時期は人気で、銀山線のバスはあっという間に超満員になってしまいました。

通路にまでびっしり人が立っていましたが、なんとか積み残しを出さずに済みました。

 

運転手さんによると、1本前の便は10人以上積み残したそうです。

普段使っているバスが故障し、今日は小さめのバスを使っているせいもあるらしいのですが。


積み残された場合、次のバスまで1~2時間以上待つかタクシーを利用するしかないようです。

早めに並んでおくに限りますね…

 

バスはまずこの大石田駅がある尾花沢市の中心部へと向かいます。

 

尾花沢待合所に停車。

ここからも2~3人乗ってきましたが、これもなんとか収容。

超満員のまま銀山温泉へ向かいます。

 

 

 

だんだんと山道になり、そして雪も深くなり…

 

バスは銀山温泉のバス停に到着しました。

 

雪が包む温泉街

銀山温泉のバス停から温泉街までは少し離れていて、歩いて向かいます。

 

道を下っていくと…

 

川沿いに出ました。

目の前にある店舗は「明友庵」。

「はいからさんのカリーパン」 という銀山温泉名物のカレーパンが有名なお店らしいです。

 

 

店内に入ってカレーパンを買おうとしましたが…

なんと売り切れ。

人気商品なようで早々に売り切れちゃうのだとか…

また明日に賭けてみます。

 

気を取り直して…

 

ここが銀山温泉です…!

温泉街の真ん中を川が流れており、その両脇に建つ建物は雪で覆われていて…

まさに雪国に秘められた温泉街といった雰囲気。

外国人観光客にも大人気というのが頷けます。

 

そして、ここは実は何度もアニメの舞台となった地でもあり、

旅行直後の2023年3月23日放映の「お兄ちゃんはおしまい!(おにまい)」でも登場しています。

なんと、また放送前に聖地巡礼してしまったようです(笑)

 

↑聖地巡礼記事はこちらを見ていただくとして…

 

そんな銀山温泉、さっそく巡ってみましょう!

 

まずやってきたのはこちら、野川とうふや。

ここのお豆腐はガイドブックに載るほど有名なようで、ちょっとした列ができていました。

 

 

食べ歩き用のお豆腐が販売されていたので買ってみました…!

 

立ち食い湯豆腐、

 

そして立ち食い生揚げ。

 

どちらも温かく、甘じょっぱい素朴な味を堪能することができました。

 

 

豆腐屋のお隣には銀山温泉唯一の足湯があります。

「和楽足湯」という名前で、川を眺めながら浸かることのできる足湯。

先ほどの豆腐を食べながらここでのんびりというのもいいですね。

(けっこう混んでることが多いみたいですが…)

 

さらに奥に進んでいきます。

 

両側に並ぶレトロな街並みを見ながら歩いていきます。

 

建物の壁に「鏝絵」という漆喰を使った壁画がたくさん飾られたこちらの旅館は古山閣。

 

 

 

玄関の横に神社がありますね…

 

山の神神社の分社だそう。

 

 

 

川向うにある木材を多用した見た目が面白いこちらの旅館は藤屋。

見た目からなんとなくわかる通り、隈研吾氏のデザインです。

 

以前はアメリカ人の女将がいたことでも有名でした。

 

藤屋へ向かう橋には手湯があり、硫黄の香りを漂わせていました。

 

この辺りからの眺めが銀山温泉を象徴していますよね~

写真スポットになっていて、多くの方がここで撮影していました。

 

そして、これが銀山温泉で最も有名な旅館、「能登屋旅館」です!

 

一番てっぺんの小さな塔?が特徴的なこの建物、登録有形文化財に指定されているそうです。

いつかは泊まってみたい、憧れのお宿ですね。

 

さらに進んでいきます。

とあるお店の中にはこの街の温泉むすめ、「銀山心雪」ちゃんのパネルがありました。

 

 

「おしんこけし」のお店を通り抜け…

 

銀山温泉の最奥、瀧見舘までやってきました。

 

その名の通り、白銀の滝を眺めることのできるスポット。

冬ですが凍ることなく勢いよく水が落ちてきていました。

 

銀山温泉の名前の由来

戻っていく途中、分かれ道がありました。

せっかくなので行ってみることに。

 

少し進むと、何やらトンネルになっています。

謎のトンネル、気になりますね…

 

床は水が染み出してきているのか水浸し。

そんなトンネルを進んでいくと、急に手掘りの空間となり、そして

 

すぐ行き止まりになってしまいました。

 

行き止まりの向こうを覗くと、道が水没しているのが見えます。

 

いったいこの行き止まりのトンネル、何でしょうか…?

 

その答えがトンネル内部にある説明板に書いてありました。

 

ここは疎水坑。

排水・運搬・通路用として掘られたトンネルで、長さは1000mを越えると言われていますが、現在は入口から135m地点で崩落しているのだとか。

 

では、どうしてここに排水用のトンネルが掘られたのでしょうか?

それは、この「銀山温泉」の名前の由来とも深く関わっています。

「銀山」温泉。

そう、昔ここには銀鉱山があったのです。

 

もともとこの地は「延沢銀山」という銀鉱山で栄えた地でした。

江戸時代には銀採掘の最盛期を迎え、島根の石見銀山、兵庫の生野銀山とともに三大銀山と呼ばれた時期もありました。

しかしながら次第に採掘量が減少。坑道の崩落なども相まって閉山することとなってしまい、銀山で賑わっていたこの地は次第に湯治場へと変化していったのだとか。

その銀鉱山の排水用として作られたのがこの疎水坑というわけです。

このトンネルの他にも温泉街から徒歩15分ほどの場所には「銀坑洞」と呼ばれる坑道跡があり、当時の採掘の様子を偲ぶことができますが、冬季は積雪のため行くことができません。

 

銀山温泉がその名の通り「銀山」だった時代。温泉街の脇にひっそりと佇むこの行き止まりのトンネルはその歴史を今に伝える証人なのでした。

 

雪に包まれた銀山温泉。日帰りでも楽しいのですが、やっぱりお泊りしないとその魅力を十二分に味わうことはできません。

ということで、これから銀山温泉の旅館に泊まってみたいと思います!

 

続きます。

 

 

★乗車データ

はながさバス 銀山線 銀山温泉行き 大石田駅(14:10 14:15)→銀山温泉(14:53 15:02)
※2023年3月3日乗車

 


次回 

 

前回

 

最初から

 

この「風かおる 鉄の路」では観光列車をはじめとする全国各地の鉄道の乗車記や旅行の記録を紹介したり、アニメ関連の話題を書いていきます!
ときどきお絵かきするかも?

よかったら下のフォローボタンからフォローお願いします!

フォローしてね!

 

ブログに関するお知らせはこちらをチェック!

 

列車名で記事が探せる、便利な索引ページはこちら↓

列車名別索引

 

当ブログのイメージキャラクター「琴似はるか」については下の画像をクリック!

琴似はるかちゃん


各種ブログランキング参加中!
クリックしていただけると励みになるのでよかったらぜひ…!

↑鉄道コム

 にほんブログ村 鉄道ブログへ
↑ブログ村

 
↑人気ブログランキング