熊本駅前停留場【熊本県】(熊本市電幹線、田崎線。2008年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
熊本県熊本市西区南東部の市街地に位置する路面電車・熊本市電の主要駅で、JR線との乗換駅である、
熊本駅前停留場 (くまもとえきまえていりゅうじょう。Kumamoto Station STATION) です。  
 
尚、写真は大半が2011年撮影で古いです(熊本駅の旧駅ビルが写っています)。
現在は電停周辺の状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
熊本駅前停留場 (駅番号 3)  
(※) 記事内では「熊本駅前駅」「熊本駅前電停」と表記する場合があります。    
 
所在地  
熊本県熊本市西区  
 
乗車可能路線  
熊本市電:幹線田崎線  
(※) A系統の電車のみが乗り入れています。            
 
隣の電停  
熊本市電幹線  
水道町方・健軍町方……祇園橋停留場   
  
熊本市電田崎線  
田崎橋方…………………二本木口停留場      
  
乗換可能駅  
JR九州:九州新幹線……熊本駅まで徒歩6分  
JR九州:鹿児島本線(博多方面八代方面)、豊肥本線【阿蘇高原線】、(三角線列車)

……熊本駅まで徒歩5分  
  
訪問・撮影時  
2011年12月、2016年9月  
 
 

 

熊本駅前電停はJR熊本駅の白川口(東口)駅前広場南寄りにあります。
JR駅からは車道を渡らずに電停まで移動可能で、しかも写真撮影した2016年当時はJR駅ビルと電停を結び、電停を覆う形の大屋根(通称・ビッグしゃもじ)があったため雨に濡れずに移動できましたが、「ビッグしゃもじ」は翌2017年に発生した熊本地震を受けて耐久性が問題視され、2019年から2021年にかけて建て替えられ、ホームを覆う上屋と、駅前広場南側のJR九州系の商業施設「アミュプラザ熊本」前を回り込む形の屋根付き通路に変更されました。
 
以前の熊本駅前電停は現・電停の後方を左右方向に延びる県道28号線の中央にありましたが、当電停以南(田崎線田崎橋方面)をサイドリザベーション化(軌道敷を道路の片側に寄せること)した上で電停をJR熊本駅に寄せました。
 
また、熊本市電は車内収受方式(車内精算)なので改札口は存在しません。全国相互利用の交通系ICカードをはじめ、Visaなどのタッチ決済、PayPayなどのQRコード決済も利用可能です。ICカードのチャージは停車中の車内で運転士に申し出て下さい。
改札がないため自由に各ホームへ出入りできます。田崎橋方面ホームへは南側(田崎橋方)の構内踏切または北側(水道町方・健軍町方)の横断歩道で軌道を渡る必要があります。ホームまで段差なく移動可能で、点字ブロックもあり、バリアフリーに対応しています。
 
写真は東方向を望む。後方にJR熊本駅があります。
 
 

熊本駅前電停の西側にはJR熊本駅があります。2011年撮影。西方向を望む。
以前は写真のような古い駅ビルをリニューアルして使用していましたが、現在は駅ビルが撤去され、高架下に駅舎が設置されています。そして南側に駅ビル「アミュプラザ熊本」が建てられました。
JR駅高架下は東西自由通路を兼ねていて、JR駅西側から電停へのアクセスも容易になりました。
右側にはロータリーがあり、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。田崎橋方の軌道とアミュプラザの間(写真左外方向)には一般車用のロータリーがあります。
 
 

駅前です。2011年、電停北側の歩道橋より東を望む。
熊本駅前は中心市街地(通町筋電停周辺など)から離れていて、商店は少なかったですが、九州新幹線駅開業、在来線高架化などと連動して再開発が行われ、綺麗なビルが増えました。しかし商店はJR駅高架下や「アミュプラザ熊本」を除きあまり増えていません。ホテルが多い印象です。
中心市街地へは熊本市電で行くことが可能です。
 
 

建植式駅名標です(左)。非電照式です。2011年撮影。
過去の常識にとらわれないスタイリッシュなデザインです。
駅番号は「3」です。田崎橋電停から順に振られています。
 
 

 

 

熊本駅前停留場は相対式ホーム2面2線です。
当駅に発着する電車は全てA系統(田崎橋・熊本駅前~健軍町)です。
右ホーム(西)は幹線の通町筋・水道町・健軍町方面、左ホーム(東)は田崎線の田崎橋方面です。熊本駅前で健軍町方面へ折り返す電車は左ホームに到着し、田崎橋方へ引き上げて折り返し、右ホームで乗車扱いを行います。
有効長は単車1両分、連接車1編成分です。
当時は「ビッグしゃもじ」で電停全体が覆われていましたが、現在はホーム(安全地帯)を覆うだけの上屋へと変更されています。
西の健軍町方面ホームにはベンチがありますが、東の田崎橋方面ホームには当駅から田崎橋へ電車で向かう人が皆無に等しいことから(田崎橋電停へは徒歩でも移動可能な距離です)、ベンチがありません。
 
上写真は健軍町方面ホームより、下2枚は歩道橋より、いずれも田崎線・田崎橋方を望む。2011年撮影。
 
 

 

 

上写真は健軍町方面ホームより、下2枚は電車内より、いずれも幹線・水道町方を望む。2011年撮影。
田崎橋方の軌道敷は緑化されています。
また、当時は電停の田崎橋方(手前側)に構内踏切がありませんでした。
 
 

 

上写真は健軍町方面ホームより、下写真は電車内より、いずれも田崎線・田崎橋方を望む。2011年撮影。
田崎線は延長0.5kmの短距離路線で、全線が専用軌道区間かつサイドリザベーション化されています。中間駅である二本木口駅の先まで複線化されています。また、左カーブの先には片渡り線があり、健軍町方面からの当駅止まりの電車の折り返しに使用されています。
この先、左へカーブして県道28号線西側を南下しますが、右手には再開発によるビルが建ち並んでいます。そして最後は右へカーブすると二本木口駅へと至ります。
 
  

 

上写真は健軍町方面ホームより、下写真は電停北の歩道橋より、いずれも幹線の水道町方・健軍町方を望む。2011年撮影。
電停の端で線路を渡れますが、構内踏切ではなく交差点と連動した横断歩道になっています。
この先、右へカーブして熊本駅前交差点へ入り、県道28号線の中央部を走るようになります(併用軌道区間)。右へカーブしてビル街の中を北東へ走り、やがて春日一丁目交差点を右折すると坪井川を渡って中央区に入ります。この橋梁が祇園橋です。そして左へカーブして右手を流れる白川に沿って走るようになると、祇園橋駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2006年、2007年、2011年            
 
JRの熊本駅東口(白川口)駅前広場に電停が設置されており、2面2線を確保しています。鹿児島市電の鹿児島中央駅前電停とよく似た構成です。JR駅とは特徴的な形の屋根で繋がっています。乗降客数が多い電停ですが、JR線との乗換客が多くを占めているようで、駅前は通町筋や辛島町などと比べるとそれほど栄えていません。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道・山陽新幹線~九州新幹線で熊本下車。東口を出てすぐ。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。山陽新幹線~九州新幹線で熊本駅下車。東口を出てすぐ。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (店舗数が少ないです)   
飲食チェーン店・・・あり (店舗数が少ないです)     
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、熊本市電をご利用の際は熊本駅前電停ですぐ乗車したり立ち去ったりせず、ぜひ一度は電停も観察してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)