113系が運転開始から60年 その8 | 鉄道とバスのブログ

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運用

四国

四国では国鉄分割民営化直前の1987年3月23日に高松 - 坂出間と多度津線多度津- 琴平・観音寺間が電化され、121系が新製投入された。これと同時期に瀬戸大橋線開業後の岡山駅直通に備えて静岡運転所の111系が転用され、4両編成3本の12両が配置された。配置は高松運転所である。1988年には廃車の車籍復活により4両編成2本が増備され、111系の総数は5編成20両となった。

1996年に6000系が2編成投入されたのに伴い、111系の2編成が廃車となり、111系による岡山直通も原則消滅した。老朽化した111系の置き換えのため、1999年からはJR東日本から113系4両編成3本を購入の上で改造工事を行い、翌2000年度までに竣工した。3編成とも高松運転所に配置され、第1・第2編成は2000年、第3編成は2001年から営業運転を開始した。


JR四国で運転の113系

113系の投入に伴い、111系は2000年度末の2001年3月をもって全廃となった。クハ111-29ほか4両編成は2001年2月に塗装が湘南色に復元され、同年3月31日の最終運用では高松駅を発車する前にさよなら出発式が行われた。湘南色に復元された編成のうちクハ111-3002は多度津工場に保存されていたが、2011年12月に解体した。

113系改造車は予讃線の高松 - 伊予西条、土讃線の多度津駅 - 琴平駅間、瀬戸大橋線の岡山 - 宇田津間で運用されていた。113系への置き換えにより、観音寺駅 - 岡山駅間の直通列車は6000系から113系に変更された。113系は予備車がないため故障・検査時は121系4両(2両+2両)が代走したが、121系はトイレがなく側窓が上昇式で瀬戸大橋線で営業運転できないため、岡山 - 観音寺間およびその列車の運用に絡む予讃線・土讃線の普通列車には必ず113系が充てられていた。JR西日本管内で運用された時はドアは季節に関わらず自動であった。


2019年3月16日ダイヤ改正で定期運用を終了。2019年3月31日付で第1編成が廃車となった。同年8月には第2編成も多度津に回送され8月31日付で廃車となり、JR四国の113系は全廃となった。113系の全廃に伴い、JR四国管内から直流直巻電動機を搭載した電車および普通鋼製の電車は完全に姿を消したほか、JRグループでは初めて、保有電車の全車VVVF化を達成した。

その9へつづく