鉄コレ・クモハ14を「飯田線風」に | 書斎の汽車・電車

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 トミーテック・鉄道コレクションの新作「国鉄32系身延線2両セット」を小改造したというお話です。

 

 このセット、身延線用として低屋根化改造されたクモハ14(800番台)と、相方としてサハ48を改造したクハ47の2輛という、いずれも32系に属する電車のセットです。私はクモハの前面窓が原形に近い「C」を購入しました。

 

 ただ、これは個人的好みですが、どうも身延線用の低屋根化改造車というのは余り好きではありません。クモハ14(旧モハ32)自体は好きな車輛ですので、今回コレクションに加えましたが、どうせなら屋根をノーマルにしたいところです。車体等はそれ以上の加工はしないつもりですので、スカ線時代ではなく、飯田線時代ということになりましょうか。ただ、塗装がスカ色となると、クモハ14にとっては、飯田線時代の最末期に塗られたことがあるかどうかといったところ。(車輛によってはぶどう色のまま姿を消した可能性もあります)まあ、飯田線時代の厳密な再現ではなく、「飯田線風」ということでご容赦いただきたく思います。

 

 まずは、製品そのままの画像をご紹介します。

 クモハ14804(手前)とクハ47065です。

 連結するとクモハ(左)の屋根の低さがよくわかります。

 このクモハをこれから改造しようというわけです。

 まず下回りを外し、車体内側のネジ2本を外すと車体と屋根は容易に外れます。

 そこへ新しい屋根(鉄コレ第4弾の17m級国電用の屋根、多分弘南鉄道のモハ用)をはめ込み、窓ガラスパーツを戻し、再びネジ止めをすれば作業は完了です。

 その後はいつもの鉄コレ鉄道模型化と同じ作業となります。クモハのパンタグラフはPS13、今回、とりあえず動力は入れませんので、クモハ、クハともTT03Rのウエイト、車輪でトレーラー化します。また、両車の連結面側のみアーノルトカプラーを取付ました。

 

 一連の加工が済んだ画像がこちらです。

 クモハ14(本来ならナンバーも改めるべきでしょうね)はこんな風になりました。

 飯田線におけるクモハ14形(0番台)は、昭和41(1966)年3月末現在の配置表によれば、豊橋に000~004の5輛、中部天竜に005、007、011、013、014の5輛、伊那松島に006、008~010、012の5輛がそれぞれ配置されていたそうですが、1970年代前半には全車姿を消しています。

 

 相方のクハ47は鉄道模型化の他は、特に加工していません。

 サハ48改造のクハ47形は、同じ昭和41(1966)年3月末の配置表によれば、豊橋に071、074、076、伊那松島には069、070がいたようです。

 

 今回、動力を入れなかったのは、カトーの飯田線シリーズとの併結を目論んでのことですが、手元に適合するカプラーがなく、とりあえずは両車の運転台側は製品そのままのダミーカプラーのままです。

 ともあれ、この2輛が今年の当鉄道最後の入線車となりました。それにしても、今回使用したパンタグラフ(PS13)、箱に貼ってある値札のシールを見ましたら、「さくらや」とあります。いくら何でも物持ちが良すぎるだろうと、我ながら呆れた次第です。