元加治駅【埼玉県】(西武池袋線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
埼玉県入間市北西部、飯能市との境界に広がる住宅地に位置する西武池袋線の駅で、10両編成の列車が頻繁に発着するものの、ローカルムードが漂っている、
元加治駅 (もとかじえき。Motokaji Station) です。
 
 
駅名  
元加治駅 (SI 25)  
 
所在地  
埼玉県入間市 (ホームの吾野方は飯能市にまたがっています)   
 
乗車可能路線  
西武鉄道:池袋線    
 
隣の駅  
池袋方………………仏子駅  
飯能方・吾野方……飯能駅  
 
訪問・撮影時  
2022年4月  
 
 

元加治駅は地平駅で、北側(上り線側)に平屋建ての設置されています。
南側に駅舎・出入口はなく、南側からは東西約150mの踏切を渡って北側へ回る必要があります。
出入口に段差はありません。また、駅前広場からホームまで点字ブロックが設置されているため、元加治駅はバリアフリーに対応しています。
アスファルト敷の駅前広場はありますが、バリカーにより自動車進入禁止になっています。この広場は西武鉄道の敷地と思われます。また、駅前道路が狭いため、自動車での送迎は厳しいです。
最寄りのバス停留所は約300m南東、線路南側の入間川近くにあります。
また、駅前広場の右側(西)にはタクシー用の広いスペースがあり(一般車進入禁止)、タクシー乗り場が併設されています。
写真は南方向を望む。
 
 

駅前です。北方向を望む。後方に駅舎があります。
駅前広場の先、左右方向(東西方向)に駅前道路が延びていますが、幅員が狭いです。歩道がなく自動車同士のすれ違いも困難です。この駅前通り沿いに商店が建ち並んでいますが、廃業した店舗も見られ、活気に乏しいです。
駅周辺は住宅街ですが、駅のすぐ西側が飯能市という事もあるのか(駅の所在地は入間市)、区画整理が行われておらず雑然としています。全体的に道路が狭いです。
約300m東を、入間川が南西から北東方向へ流れています。
 
 

駅前です。東方向を望む。右手に駅舎があります。
こちらは入間市側で、住宅地が広がっています。
東側は駅前広場から線路沿いの道路へ直接アクセスできる出入口があります(写真外右前方)。
 
 

駅前です。西方向を望む。左手に駅舎があります。
撮影地点は入間市内ですが写真奥は飯能市です。飯能市側は住宅の密集度が下がり、畑や茶畑が混在しています。
 
 

駅南側です。ホームより南西方向を望む。
昔、池袋方(左)から入間川沿い(奥)へ旅客ホームを掠める形で砂利運搬用の貨物線が分岐しており、写真左前方辺りに貨物設備があったと思われます。現在は廃線跡の大半が道路になっています。
また、ホーム南側はおそらく西武鉄道所有の空地が広がっていて、現在は約1.9km南西の入間川対岸にある駿河台大学の送迎バス乗り場として使用されていますが(一般車進入禁止)、現状、駅からバス乗り場へ行くには東の踏切へ迂回する必要があります(移動距離:300m少々)。橋上化は無理だとしても、せめて南口を開設してほしいところですが、乗降人員が少ないこと、入間市と飯能市の境界にまたがっている事などから設置に踏み切れていない可能性があります。駅舎前にまともな駅前広場が整備できていないのも同様の理由かと思われます。
 
駅南側も住宅地が広がっています。入間市域より飯能市域の方が幅を利かせています。
約1.7km南西、入間川対岸の八高線をくぐった先には埼玉県立飯能南高等学校があります。
また、約2km南の入間川対岸、駿河台大学の東側には阿須運動公園があります。その南側は加治丘陵の森林が広がっています。
 
 

 


改札口です。出入口より南方向を望む。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路あり、左から2番目が点字ブロック設置通路、右端が幅広通路です。自動改札機の左側にはウォークイン形式の有人通路があり、中にはカウンター式の窓口が設けられています。西武線ではウォークイン式有人通路の導入や従来型有人通路の廃止が比較的進んでいます。
改札口の左側には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレおよびAEDは改札内にあります。右側に設置されている自販機は売店跡と思われます。
改札内外に飲料自動販売機があり、改札内にはコインロッカーがあります。
そして改札口を通って左へ曲がると跨線橋の階段とエレベーターがあり、ホームに通じています。元加治駅はバリアフリー化されています。
尚、駅構内及び駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約220m南東、踏切の南側にある「ローソン+スリーエフ」です。
 
 

下り2番線に設置されている、時刻表や路線図と一体になった駅名標です。電照式と思われます。
西武線の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています(SI 25)。
 
 

こちらは下り2番線ホームに設置の建植式駅名標です。
電照式なのか、非電照式なのか、不明です。
 
 

 

元加治駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、ホームは東南東~西北西方向に延びています。
 
左(北)が1番線で上り所沢・池袋方面、右(南)が2番線で下り飯能・吾野・西武秩父方面です。
2番線の右側にはスペースがありますが、ここに貨物側線が存在したかどうかは不明です(1960年代の空中写真を見ると側線は確認できませんでした)。
  
ホーム有効長は10両分で、2022年4月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は中ほどこそ標準レベルですが、両端は絞られて狭くなっています。
上屋は中ほどの約4.5両分のみに設置されています。雨天時に当駅で下車される場合は中ほどの車両にご乗車になって下さい。
ホーム上にはベンチ。飲料自動販売機、冷水器があります。
また、元加治駅の所在地は入間市ですが、ホームの吾野方(手前側)約2.5両分は飯能市域にかかっています。
 
上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも池袋方を望む。
 
 

こちらは1番線より飯能方・吾野方を望む。
左側には用地がカーブしているのが見えますが、これは当駅手前で左へカーブして南へ進路を変えていた貨物線の廃線跡です。
カーブ地点に貨物設備があったと思われます。
 
 

池袋方を望む。少し先に踏切があります。
撮影地点付近から貨物線が右手前へ分岐していました。
この先、住宅地の中を東南東へ走って入間川を渡りますが、昔は旧線が右へカーブして、現在の橋梁の少し南側で入間川を渡っていました(入間川橋梁)。旧線は単線で、旧入間川橋梁跡が今も残っています。その後は左へカーブしながら住宅街の中を走り、進路を東へ変えると同時に右から旧線跡(この付近は痕跡なし)が合流します。その後も住宅街の中を走ると仏子駅(ぶしえき)へと至ります。
 
 

飯能方・吾野方を望む。撮影地点は飯能市域です。
こちらもすぐ先に踏切があります。
この先、畑や茶畑が混在した住宅地の中を西北西へ走り、やがて左へカーブして進路を西寄りに変えると程なく八高線をアンダークロスしますが、この地点には両路線とも駅がありません(東飯能駅で接続しています)。その後、右へカーブしながら上下線の間隔が開き、進路を北西に変えますが、これは主に昔運行されていた貨物列車が飯能駅でのスイッチバックを解消する目的で東飯能駅との間をショートカットする短絡線(飯能連絡線)を計画していた名残で、現在も用地が確保されています。結局貨物列車が廃止されたため、建設されず現在に至ります。但し計画廃止では無く休止状態です。まぁ建設される可能性は限りなく低いと思いますが…。飯能短絡線の未成線用地が右へ離れると住宅街の中を北西へ走り、やがて左へカーブして吾野・西武秩父方面からの単線が寄り添うと進路を西北西に変えます。最後は三線区間で市街地に入り、スイッチバック構造の飯能駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年          

私が元加治駅で下車(乗車)したのは2022年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。島式ホーム1面2線で、北側のみに駅舎・出入口があります。南側にはいつでも南口を開設できるスペースがありますが、おそらくコスト面や自治体が複数にまたがる事から具体的な進展はないのでは…と予想します。駅前は住宅地で、やはり自治体の境界だからなのか区画整理が進まず、狭い道路ばかりで雑然とした印象です。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。西武新宿線・東京メトロ副都心線・山手線~池袋線。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。東京まで新幹線、池袋まで山手線。池袋から池袋線。
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり   
飲食チェーン店・・・なし   
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、西武池袋線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は元加治駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:西武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)