VSE Final Run 2023.12.10〜外から見た惜別と狂騒の最終記録⑦ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

自分のVSEラストラン追跡は、最後に向かっている。

いずれにしても、3回目ツアーの秦野出発をもって記録を終えることにしていた。

ただ、新宿の為体を見届けてから、どっと疲れが出てきてしまっていた。

また単独行動に戻り、食事も碌に取らないままでいたのが響き始めていたのである。


…しばらくは何事もなく過ごしていたが。


14:48。


相模大野を出て、大野総合車両所の横を通過する際にVSEがちょこっと見えた。

今度大野総合車両所でVSEを見る時は、解体の時になるのかな…?とセンチメンタルになる。


そして、一足先に秦野に到着。

先程1回目のツアーに乗っていて、成城学園前駅停車中シグナルを送っていた友達親子と再会し

(なんと3回目にも乗車し、最後を飾るというタフネスぶり!)

またエールを送り合ったところで、いよいよ空腹が限界に(@_@)

ちょうど駅コンコース内にマックを見つけ、そこで軽食を補給して一段落。

そして、南口を出てみると…

……!!


またまた新宿駅のような、ものすごいギャラリーが集結していた。


ホームも3回目のツアー客とギャラリーが入り混じり、なかなかの様相を呈していた。

改めて、VSE人気の凄さをまた実感することになった。


ただ、この秦野駅南口周辺に関しては、地域柄なのか改札外故なのかは判然としなかったものの

新宿駅のような殺伐感はなく、まだ穏やかな空気が漂っていた。

それは、ファミリー層や駅周辺の人が多い印象を受けたからだろうか?

いずれにせよ、混んでこそいたものの新宿駅の時のような緊張感はまだ無かった。

それは、軽めながらも食事を取っておいたこととも無関係ではあるまい。


だから、食事は大事なんだって!笑


そして、15:48。


最後のツアー客や、多数のギャラリーが溢れかえる中を、VSEが到着!


折しも上りホームにはGSEによる新宿行き「はこね6号」が停車中。

バトンタッチを象徴するシーンが展開するオマケつきに。

それは南口改札外に構えたことも、結果的にプラスに働いた。


ところで、考えてみたら斜め上からVSEを狙って撮ったことが無かったような気がする。

秦野駅南口特有の地形を利用して、最後の最後にまた新鮮なカットを収めることができた。


特徴的な“Vault”の造形美も、また美し。


さて、新宿方に回ってみると、もうギャラリーでいっぱいであった。


停止位置の関係上、架線柱を支える線があったのは残念だったが…

周りの雰囲気を俯瞰するには好位置であった。


それにしても、ホーム上は身動きがとりづらいほどの人出になっていた。

あまりの人の多さに、GSEとの並びも覚束ない。


ちなみに歩道側にはお手製?それとも配布された??な旗を振る人の姿も。


いくつもの世代の人たちが、VSEの最後をそれぞれの思いで見守っていた。

その姿に感銘し、家族の記念写真をアシストすることも度々。


…ただ、この人の多さは、これからどうなってしまうのか…

3回目ツアーの発車までは20分弱と割と余裕があったものの、油断するともう先に動けない。

その危機感が、身体を少し早めに動かしていくことになる。


…さあ、行くか。

いざ戦場へ!


…と、駅に戻ろうとしたら…

?!


8号車で何か貼っている…


乗務員が作ったのだろうか、記念の写真プレートたち。

こうして社員が盛り上げる姿勢は、最後の最後まで変わらなかった。


見る方も、走らせる方も、さまざまな愛情と感謝が溢れてやまなかったラストラン。

それこそは、感動して美しいものには違いなかった。

こうしたお手製の横断幕も、去年の定期運行最終日に箱根湯本駅構内で初めて見て以来、徐々に

ブラッシュアップしながら各所で華を添えてくれたのは間違いない。


だが、やっていいことと悪いこと、その分別がまだできていない。

その課題は確実に残ったことも、また間違いないのである。

経験を重ねて、また成長していく大きなきっかけにしていかねばならぬ。


…さぁ、見送りの時間が近づいてきた。