VSE Final Run 2023.12.10〜外から見た惜別と狂騒の最終記録⑥ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

12月10日、VSEのラストランは佳境に入ってくる。

13:30過ぎ、遂に最後の新宿駅到着となったのだがー。



どどん。

こうなるとはわかってはいた。

予想はとっくについてもいた。

それにしてもー。


何度もここで、警告は発していたはずだ。

至る所で、正視眼を持ち現状を憂う人から苦言、提言も発せられていたはずだ。

それなのにー。


最後の最後まで自分本意を貫き、周りを省みず、悪態を晒し続ける。

その厚顔無恥ぶりはもはや、確信犯だろうか。

それを咎める罵声もまた、私欲を侵された怒り故なのか聞き苦しく腹立たしい。


残念ながらこの日の新宿駅2番ホーム改札側先端では、実に眉を顰める応酬が聞こえた。

欲目に見たら定期運転最終日の時まではいかなかったのかもしれないが、ホームのあちこちでは

いつもの“葬式鉄”たる見苦しく聞き苦しい振る舞いが、とみに悪目立ちしていたのである。

結局、成長なぞもはやしていないし、今後も期待できないのかと失望することにもなった。

それはこの先も、折々に感じては残念に思う機会が増えてくることになる。


それでも、真摯たる思いで接している人がいることもまた事実。


それもまたしっかり特記しておかないと、モヤモヤしたまま終わってしまう。

そのほうが大多数な筈なのに、悪目立ちする人ばかりと思われてしまうのもまた癪な話だから。


しかし群集心理というものは儚く、どちらに転んでもおかしくない。


せっかく感動的な場面があっても、どんどん悪いイメージに塗りつぶされてしまう。


そして、13:40。


遂に、遂に。

VSE18年9ヶ月の歴史で、最後の新宿駅発車。

これでもう、新宿駅にはVSEは二度と来ない。


ーそんな感慨は、ただ静かに見送り、後刻ここにこうやって書けばいいだけのこと。

それかもしくは、前日のツアーのように拍手で見送る方が何倍も感動的な場面のはずだ。


それだけでいいのに、声を出せば盛り上がると勘違いしているのがまだ居る。

大前提としてそこが公共の場、ということを忘れたのか、意識して騒ぎ立てているのか知らぬが

ここでも耳を塞ぎたくなるほどの騒音レベルの奇声・悪声で、感動も感謝も微塵も感じられない

興醒めする声の数々にまたゲンナリし、何の為にここまで来たのかと疲れ切ったのだった。

いくら糊塗しようとしても、言葉のトーンは嘘をつかないのだ。


ちなみに、自分がいた最後部はまだそれでもマシなほうだったが…

特に先頭側の奇声悪声の数々は、その場にいたら目眩を起こすのではと想像できる酷さだった。

しまいには猿のようにキーキー喚いているだけの惨状は、また耳を悪くしそうなレベルだった。

これをもって「感動」とは、日本語の意味とは何?と大きく首を傾げざるを得ないのである。


この指摘に対し、せっかく感動的な場面なのに白ける、という批判も受けたが…


白けるのはこちらの台詞だ


というところである。

それ以上も、それ以下もない。

そしてその悪態ぶりは、最後の最後にもまたより酷い形で露呈していくのである。


そんな状況下でも、小田急電鉄という会社はあくまで誠実にVSEを送り出そうとしていた。


まだまだ走れるのに、何かと理由をつけて強引に引退させてしまう小田急の姿勢にはがっかり


という、YouTubeのコメントも見られたが…


だったらアンタが保守整備してみろよ!


と強く問い返しておきたい。


何も整備しなくても走れる鉄道など無い。

快適に走り続けるためには、裏に何人もの鉄道現業社員の弛まぬ努力と血汗滲む苦闘がある。

そのためには多額の経費もかかる。

それをがっかりなどと揶揄することは、これまでの苦闘を無に等しくするものである。

相変わらず過ぎる一方通行の独りよがりな思考には、つくづくうんざりする。


それでも…


小田急なりに、万感を持って、十分に心を尽くして送り出した。

それが全てだと思いたい。

思いたかったがー。


なお、唐木田から行動を共にしていた友達親子とは、ここで“分割”となった。


周りの足並みも、自分の気持ちも、俄に乱されてきていた。

次は一旦喜多見電車基地に出入庫するというので、さらに先行したのは…

狛江。


…あれ?

なんでここで降りてしまったのだろう?

前に降りた時もあまり成果が芳しくなかったはずなのに。

疲れが溜まってきて、判断力が鈍りがちになってきていた。


しかも悪いことに、ホームの端ギリギリのところに陣取る奴が。

さすがにそれはどうなのと苦言を呈したが、反応はイマイチ。


…と、諦めて少し引っ込んだかと思いきや、

手、振り出すんかい!


想定外な行動と、やはり光加減などアングルも微妙で慌て…


正面をとりあえず、ガンと捉えたのみ。


後追いも、なんとなく周りの雰囲気を入れた感じで終わる。


…そして、自分のVSEラストラン追跡はいよいよ最終段階に。

もう少しだけ、悔いのない様に動き切りたい。

その思いが、もう少しだけ足を西に向ける。