そんなわけで終点の上総亀山駅に着いたのは14時頃。
そもそも日曜日であったことと、
"駅からバイキング"というウォーキングイベントが開催されていたこともあってか、
とても廃線の話が持ち上がっているとは思えないほど人の姿を見かけました。
このまま折り返すなんて勿体無いので、駅周辺を散策します。
駅から歩いて10分くらいの所にある"亀山湖"に行ってみましょう。
おぉ…。
まだ紅葉が残っているではありませんか。
久留里の駅に「日本一紅葉が遅い場所」なんて書いてあったのは本当だったのね。
亀山湖に来たものの、特に目的があるわけではないので、気の向くままに湖畔沿いに歩きます。
とは言え、亀山湖は人造湖なので徒歩で一周
するのは現実的ではないサイズ感。
なので橋を見つけては対岸に渡り、景色のいい場所を探し求めて歩き回ります。
凪いでる穏やかな湖面を見て「いいなぁ」なんて和んでいると、遠くに赤い鳥居を発見。
近くまで行くと、広場のような場所に出ました。
紅葉も結構残ってるし、青空に映えてイイ感じ。
早起きして来たかいがあった。
そして何やら中途半端な所に石の置物を発見。
都合のいい所に穴が開けられているので、これは……「ここから写真を撮れ」ということか…?
ええやん!
紅葉がめっちゃいい仕事してくれてる!
それでいて鳥居にも被らず、青空も隠さず、これ計算され尽くしてココに置かれたんか?
あまりにも気に入り過ぎたので、iPhoneのロック画面に選定させて頂きました。
来た道を戻るのは嫌なので、そのまま湖に沿って進みます。
写真2枚目は亀山湖の出口。
ここから流れ出た小櫃川は、久留里線と並行しながら流れて木更津の郊外で東京湾に注ぎます。
上総亀山の駅に戻ったのは15:40頃。
日が傾いてきました。
時刻表で帰りの列車を確認すると、発車は40分後。
これといってする事もないので、待合所で本を読んで時間を潰します。
この時間はたまらなく最高なんだな。
1面1線のホームに帰りの木更津行がやって来ました。
ホームを挟んで側線が2つありますが、本線とは線路が繋がっていません。
かつては亀山停泊があったみたいだけど、減便やらで久留里辺りに変更になったんでしょうか。
帰りの車内ではウトウト状態……、
起きたら木更津の数駅手前でした。
すぐに内房線の電車に乗り換え。
まだ17時半なのに、既に真っ暗。
冬は日没が早いのがイヤなんだよね。
このまま千葉まで乗り通します。
千葉中央公園のイルミネーションを横目に、ラーメンをいただきます。
普段食べないから出先くらいではね。
腹八分目で総武線に乗り込んで、ニンニク臭い息を撒き散らしながら帰宅しました。
完。