8番出口?
今話題になっている「8番出口」というゲーム。
無限にループし続ける地下鉄の駅構内通路を進み、8番出口から脱出することを目指すゲームです。
↑プレイ動画の一例
どこにでもありそうな地下空間に次々と起こる異変。日常から異空間にいつの間にか迷い込んだといった感じでちょっと怖さもありますよね。
「8番出口」という名前の出口はもちろん我らが福岡市地下鉄にもあるのですが、8番出口を持つ駅は結構少なく、博多・千代県庁口・西新の3駅のみとなっています。
そのうち、博多駅の8番出口に実はとある謎が隠されているのはご存知でしょうか…?
博多の8番出口
駐輪場以外は何の変哲もなさそうですが…
いったいどんな謎が隠されているというのでしょうか?
それは、現地を見るだけではわかりません。
福岡市地下鉄【公式】さんのツイートに答えが書かれているのでちょっと見てみましょう。
6月12日は「仮開業の日!?」
— 福岡市地下鉄【公式】 (@Chikamaru_info) June 11, 2021
日本初の鉄道は1872年10月14日開業の新橋~横浜間ですが、実は同年6月12日に仮開業していたそうです。
今回は1983年3月22日に仮開業し、約2年間使用した博多仮駅をご紹介します。
4枚目は現在の写真。壁に白く見えている階段跡がわかりますか?#福岡市地下鉄#博多仮駅 pic.twitter.com/1Uwub6H95G
福岡市地下鉄が博多駅まで伸びたとき、当初は現在の駅ではなく、祇園駅寄りにある仮駅を使って開業しました。
この仮駅は2年間だけ使われ、現在駅が開業したあとは駅ホーム・改札・駅窓口などはすべて撤去されています。
↑上記ツイートより引用
こちらの写真は仮駅の改札口を撮影した写真。
わかりにくいですが、右端の柱の左側にある出口は「P8出口」と書かれており、これは現在の西8番出口と同じものだそう。
つまり、先程のこの場所には博多仮駅の改札口が存在していたのです!
ちょうど柱のところに改札口が設置され、今いる位置は改札内に当たります。
今度は西8番出口の前に立って通路を眺めます。
改札機はちょうど柱のところにあったはず。
そこから地下ホームへ向かう階段は埋め戻されたのか全く痕跡がありません。
ここが昔仮駅だったなんて、誰もそんなことには気づかずに通り過ぎていきます。
福岡市地下鉄博多駅の8番出口。
それは仮駅という2年間だけ存在した幻の駅に直結していた出口でした。
↑現在も走行中の列車から仮駅の階段が見えるとか…
機会があれば列車内から探ってみたいですね。
それでは。